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「天帝」の意思

いつもありがとうございます!

そしてお疲れ様です^^


この小説に興味を持ってくださりありがございます!


是非読んでいってください!

  

 夢のように断片的だ。

  

 思考も心もその人物になりきっているのに

 3人目の自分の思考が入るのは不思議だ。




「あなたのせいじゃないよ これは誰のせいでもない だから そんな顔しないで 」


 

「だけど!!ぼくは!!」



「いいの……私は大丈夫 あなたのせいじゃない」


 いや、僕のせいだ。

 僕のせいなんだ。

 

 あの時に あのときに 僕が していれば


 こんなことにはならなかった 


 いつもこうだ こうなっては遅いのに



 僕は彼女に 息子に娘に 


「でもよかったかも 私が最後に きみを想ってること伝えられて…… 急に別れるなんて……いいだすから……」



「それは……」


 僕は 自分の子供を殺したも同然じゃないか


 そんな、そんな奴と…一緒になんて……僕の方が耐えられなかった…


「わかってるよ」


 ああ、僕はとんでもなく最低だ、見て見ぬ振りをしてきた、こんなことになるまえは向き合いもしなかった、でも、彼女の前で安心感を感じるのは


「そんなことはどうでもいいんだ!!!」


 問題なのは実際に起きてることだ。


 なんでなんだ。ぼくは…


 余計な事は考えたくない


 僕のことはどうでもいい。


 矛盾してるかもしれないが、僕の何がいけないのかなんてもうわかってることなんだ。


「君が 子供達に 感じてること 私に感じてること わかるよ 」


 あ…彼女の微笑が。彼女の涙が…


 あってはならない、こんなことは……


 死ぬべきは僕だ……別れなくちゃいけない


 なら、死ぬべきはどっちだよ


 何故神は、僕を生かすのか…なぜだ


 

「私のことを考えてくれてたんだよね 子供達のことも」


「やめてくれ、やめてくれ。僕が……いく……」



「大丈夫 私は死なないから そばにいるよ あなたに 生きてほしい それは同じ気持ちなんだよ?」


「いや…」


「私はね…そんなふうにあなたを思ってほしくなかった だから この機会に感謝しちゃった…」


 それが最後になることを察っする


「たのむ……まってくれ……」


 彼女に白い光が当たっている……これが、僕が生み出してしまった化け物から放たれるものなのか……


 はやく はやく はやく


 なんとかしなければ。



 不気味な音が遠方から聴こてきてしまう、嫌な予感しかしない



 


 「私は あなたをせめてなんかいません! 私は………す….です」


「……っ」


 その言葉の最後に



「また あえますように 」


 彼女はそう最後に微笑んだ


 そして


 白光を最後に、僕の景色は避難所に変わった


 彼女が最後に身を削り 僕を ここへ


 ざわざわと騒ぐ誰かの声が、静かに力なくその広場に伝った。


 状況の整理を落ち着いてできるほど僕は器用だったんだな。あいつの言う通りだ


 奥に出口がある、外からの光が、彼女への死を否定しようと僕をさそう。


「もしかしたらなんてさ…」


 震える声でそういった、やっとやっと彼女に流せる涙。遅すぎる。


 あまりに遅すぎる



 涙がでるほど、深く受け止めていればよかった


「こんなことが起きてからぁ悲しんだってぇ」


 ツタツタと外に歩いてく自分を見るほどにも、余計に彼女の死を意識させられる。



 冷たい外の風が頬を冷やす……



 そしてその出口にたどり着き、彼女の最後にいた場所が目に入る…


 荒れた惨状未だに化け物の白い閃光が、その地面にも放たれている。


 その場所の全てが見れない惨状に



 わかっていたことだが


 重ねて悟る



 もう彼女はいないんだと


 その場に崩れるようにしゃがむ。



 声は女々しく、聞くに耐えない声だ

 

 静かに涙を流すのだった。


 自分にとって僕にとってきっと一番


 純粋な涙だ。息子や娘にも流してやれなかった涙だ。


 最低な僕の……


 純粋な…一度で最後の涙だ。




「はあ……」


 目を開けると

 

 頬に涙が道を作っていた。涙が目下に募り、不快感を感じる。


「はー……」

 

 悲しみが、胸を撫でる感覚に、そっと息を吐いてしまう。和みを期待したのだ。



 そうして俺は目覚めた。


「お!おきたか?」


 そして焚き火の前に座る、知らない人物が出迎えていた。


本当にありがとうございます!!


ゆっくりとお休みください!次回もお願いします!

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