間が悪い俺は、４年付き合っている彼女に浮気がバレてしまった！

作者：七瀬

俺は今の彼女と付き合って４年！

それまで一度も浮気なんかした事がなかったのに......。

何故かその時は、気分が落ち込んでいて、つい彼女以外の女性と浮気を

してしまう。

しかも？　“浮気現場まで彼女に見られてしまったのだ！”

俺の部屋の鍵を彼女に渡しているのだが、正直彼女が勝手に俺の部屋に

来ることはない！

・・・だがその時は、“女の勘なのか？”

彼女が俺に何度も連絡をしていたらしいのだが、俺は一切携帯も出ず

飲み屋で会った女の子を家に連れ込んで裸でベットでしている最中に、

彼女が俺の部屋の鍵を開け部屋に入って来たんだ。

俺は全く気付かずそのまま続けていると？　俺の部屋の中で彼女の声

がする、これはマズいと想った時には彼女がベットの前で立っていた。

『・・・な、何してんのよ？』

『えぇ！？』

『誰？』

『ゆ、有衣？』

『えぇ！？　彼女？』

『・・・あぁ、ううん、』

『ひ、ヒドイよ！』

『・・・・・・』

『ワタシはもう帰るね、ワタシは“この人とは何の関係もないから”』

『ごめん！』

『“私が居ない時は、いつもこんな事してんの！”』

『ち、違うんだ！　俺の話をちゃんと聞いてくれ！』

『私、バカみたいじゃない！　何回も浮気されてたなんて、、、！』

『本当に違うんだって！　“間が悪かったと言うか、”本当にごめん！

でも俺の話もちゃんと有衣には聞いてほしいだ！』

『無理よ、今日はもう何にも考えられない！』

『・・・ゆ、有衣、』

『もう帰る！』

『・・・・・・』

・・・いい事は何も起こらないくせに！

悪い事は、直ぐにバレてしまう。

そもそも、俺は今まで浮気なんかした事がない男なんだぞ！

なんでこんな時に、“一番大切だと想っている彼女にバレるんだよ！”

なんでこんな事に、、、。

俺はあの日、仕事で大失敗をして上司に２時間も説教されて落ち込んで

いたんだ。

仕事が終わった後も、直ぐに家に帰る気にもなれず一人で居酒屋でお酒

を飲んで気晴らしをするつもりだった。

でもあの日、運が悪かったのか？　良かったのか？

俺に話しかけてきた女の子がいて、その子と二人でお酒を飲んでるうち

に話が意気投合してそのまま俺の部屋に。

流れに流されるまま、俺とその子は体の関係に、、、。

そこに普段来る事のない彼女が来て、まさか？

浮気がバレるなんて！　そんな話が本当にあるのか？

俺だって嘘だと思いたいけど、あれから彼女と連絡がつかなくなった。

何度も俺から彼女に連絡をしても、彼女は電話に出てくれない！

LINEもSNSのダイレクトメールも、何もかも彼女には届かない！

・・・俺はこのまま、彼女と別れるのかなと漠然と考えていると？

やっと彼女から俺に連絡がきたんだ！

『会って話したいことがあるの！』

『うん、分かった。』

これで！　彼女とは最後なんだろうなと俺は覚悟して彼女に会った。

『ごめんね、連絡しなくて。』

『“悪いのは全部、俺だから！”』

『そうね！』

『あぁ、ううん、』

『“これから、どうしようと想ってるの？”』

『“有衣の好きなようにしていいよ。”』

『“私は良大の事がまだ好きで、別れるっていう選択も考えたけど、

やっぱりそれは出来そうもなくて、だから！　もう絶対に良大が浮気を

しないって約束してくれるのなら？　今回だけは許してあげてもいいと

思ってる！』

『えぇ！？』

『良大はどう思う？』

『“もう二度と浮気なんかしないよ、約束する！”』

『出来るの？』

『出来る！』

『信じていいの？』

『信じていいよ！』

『分かった。』

『ありがとう！』

なんとか彼女と別れなくて済んだが、二度と浮気はしないと誓う！

だけど？　なんでああも“間が悪いのか？”

いつも絶対にしないような事が、こんなにあっけなくバレるなんて。

“俺みたいに噓が直ぐにバレる奴は絶対に浮気はしてはいけない！”

今回、教訓になったよ。

許してくれた彼女にも感謝だな。

“ありがとう、絶対に俺が有衣を幸せにするから！　俺を信じてこれからも

着いて来てほしい！”

・・・しかし？　俺は間が悪い男だとつくづく思うよ。

最後まで読んでいただいてありがとうございます。