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いつも同じ電車で私の右隣に座る男。

作者: 七瀬
掲載日:2022/10/07








また、今日も私の右隣に座っている。

しかも? 席がガラガラでも必ず私の右隣に座る男!

見た目は? スーツ姿の眼鏡をかけた20代後半の男。

少し細身のこの男性ひとは、右手に手提げカバンと左手に

小さな小説の本を持っている。

別に、この男に何かされている訳じゃない。

それどころか? 私に優しく話しかけてくれたり、私におすすめ

の小説の本を貸してくれる。

とっても私と“いい関係性” というか、、、?

私は、この男性ひとが嫌いじゃない!の。




 

私が、痴漢らしき男にスカートの中を盗撮されそうになった時も

この男性ひとが、私を助けてくれた!


『もう、大丈夫だよ! 何もなくて良かったね。』

『本当に、ありがとうございます。』

『いいんだよ。』




この男性ひとは、【私のヒーローなのかもしれない!】

そんな事まで、想うようになっていた。

いつの間にか? “友達から恋人”になる感じで。

この男性ひとを、私は信用していたし好きになっていった。




 



・・・だけどね?

ある日を境に、この男性ひとは私の右隣に座る事がなくなった。

電車にこの男性ひとが、乗って来なくなった事が一番の原因じゃ

ないかと思う!



考えられるのは?

仕事で転勤になったとか? 仕事を辞めたとか?

別の通勤方法になったとか?

最後、私の右隣に座った時......。

今思えば? 寂しそうな顔をしていた気がするわ。

最後まで男性ひとは私に、何も言わなかったけどね。




 



 *






あの男性ひとと会わなくなって数か月後。

今度は、私の左隣に座る男が現れたわ!

この男性ひとは、ガタイのいいスポーツ選手のような体格。

いつも汗臭いというか? 上下ジャージ姿で私の左隣に座るの!

私はこの男性ひとに、少し警戒をしていたのだけど、、、?

この男性ひとも、いい人だった。

私のボディーガードのように私の左隣に座っているから。

私の右隣に座る男性がいなかったの!

どんなに満員電車であっても、私の右隣に座る男性はいなかった。

座るのは、女性や子供だけなのよ。

私は、また前の男性ひとのように、あの男性ひとも好きになって

しまったの。

私の気持ちを知ってしまったのか、、、?

あの男性ひとは、私の左隣に座る事がなくなってしまった。

あの男性ひとは私に他の女性ひとと結婚するって私に言っていた。

親が決めた女性ひととお見合いして結婚するんだってね。

私は、どうすることもできなかったわ!

身を引くしかなかったのよ。




 




・・・今度は? 私の正面に座る男が現れたの。

この男性ひとは、完全に“女の敵”痴漢だったわ!

私のスカートの中を覗き込もうと必死に物を落としたふりをして

どうにかこうにか私のパンツが見えないか必死だった。

私は直ぐに、駅員さんに言ってこの男を捕まえて警察に突き出したのよ!

そして、私はもう電車に乗る事をやめてしまった。





電車の中は、いい出会いもあるけど、、、?

痴漢もいるから要注意よね!





最後までお読みいただきありがとうございます。

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