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09 治療


 血が滲む額をルルナさんが手当てしてくれている間に、考えろ、俺。



 この西方諸国を旅するにあたって、男衆の皆から散々注意されていた事。


 西方では、女性関係だけは気を抜くな!


 特に大事な事が『乙女の純潔の誓い』



"純潔の乙女は初めて肌を見せた殿方に全てを捧げる"



「もしかして、私の事、貰ってくれるんですか」


 このシナギ、命を懸けて。



「さすがに命が懸かっちゃうと、ここの施設でも対応できないので、安静に願います、ね」


 ?



「真面目なシナギ様を、からかっちゃってごめんなさい」

 

 ??



「見られちゃったのは恥ずかしかったけど、それですぐに結婚とかはさすがに無いですって」


 えーと、『乙女の誓い』とか。



「もちろんそういう慣わしを大切に守っている娘さんたちって尊敬しますけど、私は、恋愛したい派、なんです」


 つまり……



「もしシナギ様とそういう風になっちゃうとしても、ちゃんとお付き合いしてからってことです」


 ありがとうございます。



「それじゃ、治療も済んだことですし、モノカさんたちのところへ行きましょうか」


 お願いします。



 何だか、男として何かを乗り越えたような気がするぞ、俺。



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