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07 エルサニア城


 あっという間に到着、ここがエルサニア城。


 城門警備の衛兵の方々とは、笑顔で挨拶を交わすのみで入城出来ました。


 モノカさんとお仲間の皆さんは、いつもこんな感じとのこと。


 きっと、特使の身分というだけでは無いのであろう、その人望をも含めたモノカさんの真の実力、ですね。



 場内ですれ違う騎士の皆さんやメイドさんたちも、同様の、にこやかご挨拶。


 緊張しているのは、俺だけ、です。



 謁見の間。



 玉座に座すはツァイシャ女王様。


 その威厳、例えようも無し。


 圧倒されるばかりの俺、ただ、目を伏せるのみ。



 女王様を守護する威風堂々たる女騎士たち、あれが噂の『七人の戦乙女』


 ツァイシャ女王様の近衛騎士たち、全員がいずれ劣らぬ無双の達人とか。


 何よりもその凜としてなお艶やかなる立ち姿。


 凛々しさ満開の乙女騎士たちに、俺、自分の場違い感に目を伏せるのみ。



「ジオーネの件でのシナギ殿の働き、エルサニアを代表して、深く感謝を」


 いつの間にか俺の目の前にツァイシャ女王様がっ。


 目を伏せていたためか気付けなかった非礼を詫びようとすると、俺の手を取った女王様が、深々と、礼。



「命を懸けてマクラさんを救ってくれたことへの感謝の想いに見合う対価、いかようにでも」


 何も出来ずに固まってしまった、俺。


 まさに、無礼の極み。



「真面目一辺倒な方ですので、いろいろと御容赦ください」


 モノカさん、助け舟、誠に感謝!



「お城を出たらすぐに、勇者シナギ殿のお披露目の旅に出ようかと」


 モノカさん、勇者呼びは、御勘弁!



「帰還後の旅話、楽しみにしております」


 ツァイシャ女王様が、いつの間にかマクラさんを優しく抱っこしておられますよ。



「特使勇者たちと、遠く東方から訪れた勇者。 皆さんの旅に、大いなる祝福のあらん事を」


 ツァイシャ女王様が、いつまでもマクラさん抱っこから離れないので、乙女騎士さんたちがとても困っておられますよ。



「行ってきますっ、女王様っ、騎士様たちっ」


 マクラさんの元気なご挨拶と共に、一同、退室。


 そして、城内の知り合いへの挨拶回りのため、エルサニア城内散策。



「いつも、こうなのですか?」


 ようやく声が出せるようになった、俺。



「いつも、こうなのですよ」


 笑顔の、モノカさんたち。



 しかしながら、今日一日で俺の寿命、幾日縮んだことやら。


 チームモノカとの旅は、こういうあれこれも、慣れるしか無いのだろうか。



 そして、辿り着いたのは城内の一室。


「ネルコ、元気?」


 ノックの返事も待たずに扉を開けたモノカさん。



 部屋の中には、


 モノカさんと同い年くらいの眼鏡の娘さん。



 と、もうひとりの素敵なお嬢さん、


 は、下着姿!



 直後、何があったのかも分からぬまま、俺、目の前、真っ暗。



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