表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/36

31 お説法


 ロイ家邸内の居間にて、一同歓談中。



 ロイさんに甘えるアイネさん、


 を、羨ましそうに見つめるモノカさん、


 を、にこにこ眺めているノルシェさん。



 リノアさんの抱っこでおねむのマクラさん、


 に、優しいまなざしを向けるセシエリアさん。



 何と言いますか、素敵な、癒し空間。



 そして、


 部屋の隅には床上正座待機中の、


 アリシエラさんとシジミさん。



 何と言いますか、過酷な、お仕置き状態。



「すみませんロイさん、そろそろふたりを解放してあげては……」


 せっかくの癒し空間、出来れば皆で味わいたいのですが。



「では、今回の件の被害者代表であるシナギさんから、締めの一言を」


 ハードル高いですよ、御主人。



「おふたりが魔導技術の発展に心血を注いできた事に、門外漢の俺がとやかく言うのはお門違いかも知れません」

「ただ、魔導を極めようとするその溢れんばかりの情熱を、もう少しだけ、周りに居る人々の方へと向けて頂けたら、と」

「世界のために日々御活躍の『鏡の賢者』さん、そして何より、素敵な御家族と優しい御仲間の方々の平穏な暮らしのためにも」

「御自身の行動がもたらす波紋の大きさに、今一度、想像を巡らせて頂けたら、と」


 何やら、俺らしくも無い、仰々しい物言いになってしまいましたが……




 正座中のおふたり、言葉も紡げぬまま、ネコミミを震わせて、落涙。


 この場に居る一同、皆、眼を潤ませて、感慨深げ。


 静まり返った居間にて、


 俺、やり過ぎた感に、恐縮。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ