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23 接敵


 バトルシブマの前進に合わせて駆ける一同。


「接敵!」


 モノカさんの警戒の声。



 森が開けた平原にいたゴーレムたちは、いい感じにバラけて待ち受けていた模様。


 お互い準備万端で戦闘開始。


 皆は、それぞれの標的へと散開。


 フォロー役の俺は、戦況把握のため少し離れた場所で待機。


 まずやるべきは、皆の戦いぶりを見守る事。



 真っ先に飛び出したのはノルシェさん、


 すげぇ突進力、なんだあのスピード。


 愛用の短剣で、ウッドゴーレムからやたらと生えている触手っぽい腕を切り落としまくってる。


 ただ、再生速度が異常に早くて、弱点であろう首のコアに近付けない様子。


 手数が足りないなら俺もと、飛び出そうとしたら、


「行きますっ」


 二刀流で構えたノルシェさん、


 全ての触手を瞬く間に切り落として、


 即座にコアを破壊。


 瞬殺、ですか。



 って、驚いてちゃ駄目だろ、俺。


 他のメンバー、フォローしないと。



 長弓を構えたアイネさんの前には、


 あー、何も無いんですけど。


 森の一部、アイネさんの正面にたくさん立っていた森の木々が、えぐり取られたみたいに、まるっと、無くなっている。


 いやそれよりも、あのどデカいストーンゴーレムは?


「魔導銃が効かなかったんで、久しぶりにこっちの封印解除しちゃったっ」


 手にした長弓にキスしたアイネさん。


 何でそんなにスッキリ笑顔なんですかっ。



 って、呆けていちゃ駄目だろ、俺。


 フォローしろって。



 バトルシブマの前には、


 うぇっ、何だ、あのどろどろに溶けた金属!


 バトルシブマから降りたマクラさんが、


「駄目だよシジミちゃん、あっついままにしておくと山火事になっちゃうんだよっ」


 水鉄砲『マスミ』で、溶けた熱々の金属に、液体をちゅーって振りまいてますね。


『ごめんなさいマクラお姉ちゃん。 シジミ、久しぶりの封印武装リミッター解除が嬉しくて調子に乗っちゃったの……』


 えーと、いろんな意味で、フォロー不可、です。



 って、いかん、役割を果たすんだ、俺。


 お願いします、フォロー、させてください、モノカさんっ。



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