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16 チームアラン


 町外れにあるアラン邸に到着。


 広いお庭には一軒家と、勇壮な建造物。


 来客用別邸にして闘技場、とのこと。


 流石は特使公爵殿、スケールが違う。



 にこやかにお出迎えいただいた御仁が、特使公爵アランさん。


 大変に失礼ながら、何と言いますか、普通の男性、ですね。


 上手く説明出来ないのですが、あまりにも普通すぎて、普通ではない感じ。


 そういえば、真の剣の達人は、無用な争いを避けるため相手に強さを悟らせないとか。


 もしやアランさんも。



「ご無沙汰です、モノカさん、皆さん」

「そちらが、シナギさんですね」

「初めまして、アランです」


「初めまして、アランさん」

「シナギという旅の武芸者です」

「今は縁あってモノカさんたちの食客となっております」

「よろしくお願いします」



 やはり普通の男性、というか真っ当な常識人。


 分からん。


 確かに俺は未だ未熟者なれど、初対面でこれほど困惑させられるとは。


 いや、初対面の方を己が力量を基準に押し測ろうとした俺が愚かなのだろうか。


 どうにも、如何とも、しがたし。




「なぜか、アランと会ったばかりのシナギ殿の様子がおかしいようだが」


「固まっちゃっていますね」


「もしやシナギ様が『モンスター』の次の標的に」


「それって、どういうことかしら」


「つまりは、シナギ殿が五人目に、ということなのだろうかっ」


「それだけは絶対に阻止しないとっ」


「夫を愛で導くのが、アランの妻としての私たちの務めっ」


「それじゃ、遠慮なくっ」



 えーと、目の前でいきなり、アランさんが奥方たちから揉みくちゃのハグの嵐。


 なんぞこれ。



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