第九十七話 新たな鬼の記憶
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渡りに船だったなぁ…
穴を塞ぎ終えて、食事の為、鬼達の住処だった洞穴に戻る。
洞穴の中は涼しく、火照ったからだに心地良かった、それでもかなり臭うぞ?
「ところで…みんなは昔は何をしてたんだ?」
その質問に対する返答は、
「オレは茨木、こっちが…」「オイは八瀬だ、二人共大工だったよ。」
「ワイは熊って名で。」
「ワイは目壱だ、熊とワイは百姓だっただ。」
「ワシは縊だ、細工師をしてた。」
「ぢゃぁ、戦働きとかは?」
「みんなそっちは経験が無いぞ。」
「武器を持たない鬼の足止めとかは?」
「した事無いだ。」
「そか…でも、欲しかった人材ではあるな。」
「そぉなのか?」
「勿論だ!!」
と、話して意思疎通も問題無いと解った。
それから山を降りて村に入る。
「鬼だぁ!!鬼が来たぞぉ!!」
って騒がれたが、オレの説明で、事無きを得た。
五人を紅葉に引き合わせて、
「…って事で連れて来た。」
「ソレで、村で面倒を見ろと云うのかや?」
「大工さんが二人、お百姓さんが二人、細工師が一人、なかなかの面子だと思うぞ。」
「確かにそぉやよ?でも…食料はどぉするかや?」
「そこで、この前の草案だ、試験的に開墾と作付けを五人にして貰ってだな…」
「それで上手くいけば村に流行らすかや?」
「そのとぉり!!流石オレの奥さん!!」
「んな!?こったらめんこい奥さん貰ってるのか!?」
熊、話の腰を折るなよ…
「で…どぉだろぉか?三吉の下働きになると思うけど?」
「取り敢えず、やってみて、それからやよ。」
「ありがと。って事で、お前等の上役に引き合わせて、それからの事は、オレのもぉ一人の奥さんが指示してくれるから、それに従ってくれ。」
「二人も奥さんが居るのかよ!?若ぇのに大したモンだなぁ。」
って、八瀬に茶化された。
「羨ましがっても指一本触れさせ無いからな?」
オレの殺気にみんなが引いていた。
椿は縁側に居るので行ってみる。千代ちゃんと体術の稽古をしていた。
「二人共、精が出るな。」
「あ、お兄さん!!あれ?鬼の人?」
「旦那様、山は如何でしたか?」
「あぁ、山狩りは良い結果になったぞ、その途中でこの五人の鬼と知り合ってね、連れて来た。どっかに空き家とかあったっけ?」
「空き家?三吉さんの隣が空き家だったハズだけど…物置になってるよ?」
「片付けたら住めるかな?」
「五人なら何とかなると思うよ!!」
千代ちゃんのおかげで、住処も決まった。
「椿、この五人と、三吉を例の草案の実行部隊にしてみたいんだけど…」
「だったら開墾からだね。人手が要るから出来て無かったんだよね。」
「なら丁度良いかもな。」
「ワタシも行った方が良いかな?」
「あぁ、来てくれた方が助かる。」
「私も行くぅ!!」
「なら二人共来て貰おうか。」
二人を伴い、三吉のトコに行く。
「なぁ、この二人は?オレの奥さんと婚約者だな。」
「んな!?奥さんが三人か!?」
茨木が声を上げた。他の四人も驚いている。
「鑑連って何モンなんだ?」
「説明したハズだが…ラナーって知ってるか?」
「南にある大国だよな?」
「ソコを納めてるのがオレだ。」
「んなに!?ホントか?」
「本当ですよ。」
縊の疑問を椿が肯定すると、
「ふえぇ!?国王様だったのか!?そんな雰囲気全く無いんだが!?」
「前の戦で落として、オレが大名に抜擢されてね。戦は仕掛けられて仕方無くだったんだ。」
「って事は…やっぱりお偉いさんなんだな?」
「オレ個人はそんな気は無いんだけどな…」
そんな話をしていたら三吉の所に着いた。
「よぉ、仕事は捗ってるか?」
「んあ?あ、殿様でねぇだか、こったら所に何の用だて?」
「んとな…詳しくは椿から話して貰うよ。」
「あら?旦那様は、私に丸投げなのかな?」
「そぉだよ。」
「手のかかる旦那様を持つと苦労するわね。」
「有能な奥さんだからオレも仕事が捗るよ。」
「モノは言い様ね。なら旦那様には家の片付けをして貰おぉかな?」
「へいへい。」
と、それぞれの仕事にかかるが、千代ちゃんは何故かオレの方に来た。
「初めての共同作業だね。」
既にお嫁さんのつもりなんだな…
「千代ちゃんは他に気にな男の人は居なかったの?」
「居なかったなぁ…お兄さんが最初だよ。」
少し頬を染めて、上目遣いでオレを見る。
この子が三年後お嫁さんにかぁ…ロリコン呼ばわりされなきゃ良いけど…
「そか、かなり嬉しいな。と、さっさと片付けてしまうか!!」
「うん。」
二人で色んなモノが置かれた家を、何とか住めるくらいに仕上げる。五人で寝れる様になったかな?
「後は掃除かな?鬼とは云え人が住むんだからちゃんとしてあげなきゃね。」
「そぉだね、良い人達だったら良いなぁ…」
「多分問題は起こさないだろぉな、しっかり脅しておいたし。」
「うわぁ…お兄さん怖い人?」
「そんな事は無いよ?紅葉と比べたら…だけどね。」
「比べる相手が悪いよ?って云うか…長様に言っちゃおっかなぁ?」
「勘弁してくれ。」
「あははは!!お兄さんは面白くて優しい人だよね。」
なんて話してる間に掃除も終わり、夕ご飯の時間になる。
あ、凛さんに五人分のご飯の追加を伝えなきゃ!!
隣の三吉の家に行く、案の定凛さんが居た、大鍋で雑炊を作っていた。
「お邪魔しまぁす。」
「しまぁす。」
「あら?鑑連様、千代様、どぉされましたか?」
「いや…鬼の人が五人増えたら、その食事も…と思って…」
「それなら椿ちゃんに頼まれましたよ。」
「ホントよく出来たお嫁さんだな。」
「ですね。」
「お兄さんも頑張らなきゃね。」
「頑張ってるんだけどなぁ…」
「もっとだよ。」
「うげぇ…勘弁してくれよぉ…」
二人で笑われた…頑張ってるつもりなんだが…解せぬ。
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お時間ありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」もお読みください。




