第九十六話 遺跡の記憶
どんな内容にするか迷い中。
なんだろなぁ…
翌日、オレは弓矢と二人分の弁当を持って阿久良と共に山に入る。目的地は洞穴の発見。鬼が出て来ない様にする為だ。
重罪人が鬼になる…この話には最初から疑問があった。そんな事で鬼になるならば、犯罪者はほとんどが鬼化してなくてはおかしい。
なのに鬼はこの村にばかり出ると云う…この村の人々が鬼になったなら解るが、そぉでも無さそぉだからだ。
その謎はラナーで解かれた、罪人を利用した人体実験の成れの果て…それが鬼にだった。自意識の有る鬼が戦で有用なのは認めるが、そんな非人道的で、非効率な事は無駄でしか無い。
そんな事に力を入れるなら兵を鍛えた方が万倍マシだ。
だが、各国が競って鬼を作っているなら、潰さなきゃな…ってな事で鬼の出口を探すのが目的だ。
「殿、前に鬼を狩った場所はもぉすぐですよ。」
「かなり奥地なんだな。」
「そぉですね…まぁ、知られて無かった場所なんでしょうから解らなかったのも仕方ないですよ。」
と、話してる内に、少し開けた場所に出た。
「ふぅ、ここまでは来た事無かったなぁ。」
「なんでここだけこぉなんだろな?」
「さて、ソレは解りかねますが…足跡がありますね。」
「そぉなのか?オレには全く解らん…」
「オレの目にはハッキリ見えますよ、目が悪くなった反面でしょうね。」
「どぉ見えるんだ?」
「僅かに黒が強く足の形が見えます。」
「視覚情報量を削ってる影響かもな…」
「何ですかソレは?」
「見えてる色の差…かな?あとは視野の差もあるな。」
「殿は博識なんですね。」
「オレの居た所ぢゃ普通の事だけどな。」
「高度な教育がされてたんですね。」
「こっちと比べたら…だけどな。」
「そぉなのかもな…法力とか無い所だったから、ってそれより足跡は何の足跡なんだ?」
「鬼ですね、あっちから来てる見たいですよ?」
「行ってみよぉ。」
阿久良の案内で奥に行く…
暫く歩くと開けた場所に洞穴が幾つか見えた。ここが他国に通じてるのか?
辺りを見ると火を消した跡があった。
「殿、止まって下さい、声がします。」
「誰か居るのか?」
「解りませんが…人の話し声ですね。」
「何を話してるか教えてくれ。」
「解りました。」
暫く黙ってじっとしてると、
「何やら獲物がドコに居たとか、木の実があったとか、山菜を取ったとかですね。こんなトコに住んでる人が居たとは…」
「鬼が出るか蛇が出るか…行ってみよぉ。」
「はっ!!」
二人で洞穴に向かって歩く。特に気配を絶っては居ないから気付かれる事を前提に動いている。
「気付かれました。何人か出て来ますよ。」
「解った。交渉次第ではどぉなるか解らないから注意だけはしとけよ。」
「心得てます。」
少し前に出て立ち止まる…すると洞穴から出て来たのは…鬼だった!!
「鬼が出るか蛇が出るかって言ったからかな?」
「ソレは違うのでは?」
などと話していたら。
「お前等!!ココに何の様だ!!」
鬼が大声で問いかけて来た。
「オレ達は麓の村から来た。目的は他国に通じる洞窟を見付ける事、ソレと獲物が居たら狩るくらいだな。」
「我々に用は無いのだな!?」
「いや、今出来た、アンタ等は何処から来た?出身地は?」
「聞きたいなら武器を置け!!」
オレは、阿久良に目配せして、弓矢や千鳥等をその場に起き、鬼達に近付く。
「お前はオレ達が怖く無いのか?」
鬼が聞いて来た。
「見ての通り鬼の連れが居るのでな、村には他にも鬼が一人居るし、話せない鬼なら何匹も狩ってるからな、アンタ等がオレ達に危害を加えないなら敵対より友好を求めるよ?」
「そぉなのか?」
「当たり前だ、鬼の相手なんか命掛けの事そぉそぉしたくは無いよ。」
「なるほどな、で、聞きたい事だが…ココに居るのは全員ゴヒョウから洞窟を通って来た。ココまで来れたのは五人だけだ。」
「ココが何処か解る?」
「知らん、洞窟を抜けたらこの山の中だった。」
「アンタ等の通って来た洞窟の場所は?」
「知りたいなら連れて行っても良いが…まず、ココは何処でお前等は何モンだ?」
「オレは、松岡鑑連、ラナーを治める大名だ、こっちは阿久良、オレの配下の一人で、アンタ等の同類の鬼だ。そしてココはコトの山奥の九尾の狐様の村の山奥だな。」
「コトだと!?なら、オレ達は逃げられたんだな!?」
「逃げられた?」
「ゴヒョウで人間狩りがあったんだ、連れて行かれた先で、鬼にされたんだ、地下にあった研究室みたいなトコだった…こんな姿になって混乱してたら失敗作と言われて井戸に放り込まれて、ソコから続いていたココに辿り着いたんだ…」
「そりゃ災難だったな…その洞窟は何本も別れ道みたいになって無かったか?」
「良く知ってるな、かなりの数の道があったぞ。」
「その道は色んな場所に通じているんだろぉな…洞窟の壁はどんなだった?」
「石が積まれてたりして、人為的に造られた感じがしたなぁ…」
「間違い無い、ソコがオレ達の探してる場所だ!!是非案内してくれ!!」
「そりゃ構わねぇが…オレ達は殺さないんだよな?」
「…そんなバカな真似する意味が無い。」
「なら、お前等はオレ達に何かしてくれるのか?」
「そぉだなぁ…村に来るか?仕事をすれば住む場所と食料とか分けられると思うが?」
「本当か!?」
「許可が出れば…だけどな。」
「ソレでも有り難てぇ!!」
そして握手を交わし、武器を取り、案内された。
ソコの中には大きな水晶玉があった。
「コレは…」
『それは封印用の水晶ぢゃよ。』
「うわっ!?いきなり話しかけんなよ!!びっくりするだろ!?」
『御先祖様に対する言葉使いぢゃ無いぞ?』
「いや…まぁ…」
『それより、かなり封印が弱ってるな、五年持たないくらいぢゃな、九つの法力を注ぐギリギリぢゃ、三年後またココに来るのぢゃぞ!?』
「解ったよ鈴鹿様。」
『それで良い。場所は教えるつもりだったから先に見れて良かったよ。』
「この奥は?」
『封印の場所に通じているよ、まぁ、それが仇になって鬼が出て来るなら暫くは塞いで置いた方が良いな。』
「ならそぉするよ。」
『ではまたな。』
九尾の狐様の気配が消えた。
「阿久良!!この先の洞窟を塞ぐぞ!!ココから全部の鬼が出て来てるらしいぞ。」
「それは良いですが…らしいとは?」
「九尾の狐様のお達しだよ。」
「解りました。」
オレと阿久良で洞窟を塞ぎ出したら、連れて来てくれた鬼達が手伝ってくれた。
そのおかげで半刻程度で仕事は終わった。
しかし、水晶玉か…ラナーの城の下も見てみる必要が出来たな…
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お時間ありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」もお読みください。




