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第九十四話 三吉と凛の記憶

目が突破口かも!?

目かぁ…



何とか誤魔化して死角から攻撃が出来れば良いんだが…何も思い浮かばないなぁ…

動きは見えても止まってたら解り難いらしいしなぁ…腹黒女官さんなら、もっと情報を得られるかもな…


その日は、朝から畑仕事に精を出した。三吉と話すためだ。

最初三吉は遠慮したけど押し切った。

そして収穫後の畑を耕し、汗をかき真剣に取り組んだ…身体中の筋肉が鍛えられる感覚があった。

コレはこれで鍛練になるな。

…って目的変わっとるがな!!取り敢えず自分が任された分を終わらせる。かなり全身が疲労する。これは強くなれそぉだ。


「任された分は終わったぞ。」

「おぉ、お殿様はスゴいだて。アレは一日分の量だっただて!!」

「そぉなのか?オレは午前中しか手伝えんから焦ったよ?」

「そぉだか…少し残念だて。」

「あぁ、今日はお前に話があってな。」

「話だか?」

「その身体になってどんな変化があったのか…だな。」

「変化だか?力が強くなってるだ、あと、モノが少し見え難いだ、色が無くなって白と黒になってるだ。」

「やっぱりそぉか、阿久良と一緒だな…」

「あとは…見える範囲がかなり狭いだ。」

「見える範囲が狭い?」

「んだ、前だけしか見えなくなってるだよ。」


言われてみて気付いた。鬼はかなりキョロキョロしていた。


「上下はどぉだ?」

「あんまり見えないだ。顔の前だけみたいだ。」


ふむ…って事は…足元がお留守って事にならないか?


「ありがとう、三吉!!お前のおかげで鬼が攻めて来た時の負傷者がかなり減るだろぉな!!」

「わいの?」

「あぁ、お前の手柄だ!!ありがとうな。」

「なんか照れるだな。」

「さすが、九尾の村農耕部門実働隊隊長だ!!」


そんな隊無いけどね。


「わいはそんな立場だか?」

「オレが推薦する!!」

「ありがたいだて!!」


なんか泣き出したぞ?

あ、アレ忘れてた…


「それはそぉと、凛さんとは仲良くやれてるか?」

「言われた通り、自殺をしない様に見てはいるだが、付きっきりにはなれないだが…今の所は大丈夫だて。」

「そぉか、今後も彼女の事頼んだぞ!!何なら子供を作って、「子供を捨ててはダメだ!!」って言っても良いんだぞ?」

「それは可哀想だて、鬼の子供とか無理矢理産ませるのは良くないだて。」

「三吉は優しいな…」

「そぉでも無いだて、あんだらめんこい娘さんと一緒に居たらいつか襲いそぉだて。」


オレも彼女もそれを望んでるんだけどなぁ…


「そか…まぁ、もしお前が襲ってもオレは責めないし、誰も責めないよ?多分彼女も受け入れるんぢゃ無いかな?そぉでなきゃお前とこんなに永く一緒に居ないだろ?」

「それでも…やっぱり女の人を無理矢理はダメだて!!」


理性の塊だなぁ…こりゃぁ、凛さんをけしかけるしか無いな…


「解った、その辺はお前に任せるよ。

「そぉだか?良く解らないけど解っただ。」

「それで良いと思うゾ。ぢゃぁ、オレは他にも用事があるから、またな。」

「わいも助かっただ、殿様またな。」


さてさて、あのお堅い誠実マンを籠絡出来るかなぁ?

凛さんに頑張って貰わなきゃな。


「や、凛さん元気?」

「あら?鑑連様、如何されましたか?」

「あぁ…用って程ぢゃ無いが…まだ罰を望んでるのかな?って思って…」

「そぉですね…最初は三吉さん、鬼のお世話とか死ぬよりツラい事だと思ってましたが、今はそんな事を思ってた自分が恥ずかしいくらいです。」

「恥ずかしい?」

「そぉです、スゴく充実した日々ですし、近所の奥様方にも良くして貰ってますし、三吉さんの人柄も相まって近所付き合いも順調です。奥様方には子供はまだかって言われますけど…三吉さんが手を出して下さらなく…」

「待ってるだけぢゃダメだと思うよ?女性から行っちゃダメって法は無いんだからさ。」

「はしたない女と思われませんでしょうか?」

「あははは、男はスッキリしたらそんな事気にし無いもんだよ。」

「そぉなのですね?」

「…で、話を戻すけど、罰を望むかい?」

「そぉてすね…何が償いになるか解りませんが…」

「そか、なら罰を与えるとしようか、ラナー総大名として罰を与える。」

「はい。」

「三吉と幸せになりなさい。それと、村の子供達に読み書き算術や道徳とか教えてくれ。」

「村の子供達に…って事は理解出来ますが…三吉さんと幸せに…とは?」

「オレは全ての女性は幸せになる義務があると考えてる、その幸せは一言それぞれだから何とも言えないけど、凛さんに限りソレを強制する。その上で、三吉の事も幸せにしてやって欲しい、コレを貴女の罰とする。永い人生をかけて頑張って欲しい。」

「それでは私の望む幸せの形でしかありません!!それでは罰では無いです!!」

「それは三吉と云う男を知っているからだろ?知らなかったら死罪より重い罰だぞ?それを不服と?」

「…解りました、幸せになる事を罰としてお受け致します。」


これで丸く治るな。何とか丸め込めたよ…

オレは凛さんと別れ、紅葉にある提案をするために紅葉の所に行った。


「ただいま。」

「お帰りなさいやよ。三吉と凛はどぉだったかや?」

「何とか言いくるめてみたものの、後はあの二人次第かな?」

「そぉかや?ま、旦那様がしたい様にするのが良いやよ。」

「そぉ言って貰えると助かるよ。ソレと二つ提案と云うか、お願いと云うか…そんなのが有るんだけど…」

「何かや?良い提案なら許可するやよ?」

「なら…まず、村の子供達に読み書き算術、道徳を教えたいんだけど…」

「それは良い事やよ!!」

「その為の施設と炊き出しとその他諸々が必要になるし、教える人間も必要になるけど…明日までに草案を纏めとくってのはどぉかな?」

「やって欲しいやよ。波津ちゃんが帰って来てから相談する事にするやよ?」

「それで良い、もぉ一つは、田畑なんだけど…」

「ふむ、聞くやよ。」

「各々で色々してて効率が良くないと思うんだよな、だから全部の土地をみんなで管理して効率化を測りたい、今のままでも困っては無いだろぉけど、しっかり役割分担してみんなで一気にやってしまう方が良いと感じてね。」

「なかなか面白いやよ。作業効率が上がればみんな喜ぶと思うから、村人とも話し合って決めるやよ、コレも草案を出して欲しいやよ。」

「解った。二つとも深く考えてみるよ。」


ってな事があり、椿を巻き込んで、かなり早く草案が纏まった。

何か設定上で質問等ありましたら感想欄にお願いします。

質問はユーザー名を伏せて後書きでお応えします。


お時間ありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」もお読みください。

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