第九十話 稽古の記憶
そして三年後…ってなれば楽なんだけど…
またあんな事するのかぁ…
オレが死にかけてから数日後、当初の約定どぉり道雪が腹黒女官さんとラナーに出発した。
なんでアイツだけ恋女房と一緒に行けるんだ?そか…アイツには奥とか無いから…彼女達はオレがいない間はどぉ過ごしてるんだろ?とか考えると絶対二人から何か言われるから止めとこ。
しかし、ビビったな、弥生も同じ先祖だっとか…
後で知ったけど、道雪や凛さん達は法力の訓練をしても全く伸びなかったらしい、こっちの人間には中々居ないらしい。多分だけど、鈴鹿の血統ぢゃ無いとダメとかぢゃ無いよな?
そして、オレが死にかけた原因のヤツだが…
「……………で、オレを刺したってヤツなんだけど、なんか解った?」
「式苻を持ってたやよ。」
「って事は…」
「裏に何処かの国が着いてるって事やよ。」
「生け捕りにしてたら少しは違ったかもね。」
「ソレは…反省したけど、同じ事があったら繰り返すやよ。」
「今度はお姉様ぢゃ無く、私がするかも…」
「イヤイヤ、二人共…そぉだな、逆だったらオレも加減とか出来ないだろな…」
「旦那様は何も無くても加減をほとんどして無いと思うけどなぁ…趣味で、道場破りとかしてたし…」
「そんな日本話は紅葉が付いて来れないから止めてくれ…」
「旦那様の趣味?教えて欲しいやよ!!」
なんか二人で日本の話で盛り上がってやがる…アレぢゃほぼオレの悪口だな。
盛り上がってるトコに水を挿すのも悪いからな、オレは一人で木刀で、素振りを始めた。
千回くらいして違う型の素振りをする。それも千回程度して、仮想敵との斬り合いをする。
仮想だから死にはしない。四本角と斬り結ぶ。通常状態では、相手の頑強さと力に翻弄されまくる。膝裏の筋も人間より数倍硬く、当たっても弾かれる。コレは通常状態の千鳥でも同じ事が云える。
何とか活路が無いものか…剣に雷を纏わせる。それだけでかなりの確率で斬れる。但し、身体能力は、変わらないので、持久力が問題だな…
待てよ?相手が阿久良だったら?仮想敵としては申し分無いかも!?
女官さんに聞いて、アイツの時間割りの中でオレの稽古に付き合える時間を探すか…
そんな事をしていたら、お昼になってた。
「旦那様、お昼やよ?」
「さ、ご飯にしましょ?」
「うぅい…」
「んな!?なんでそんなに濡れてるかや!?」
「汗かき過ぎだよ!!」
って、椿が手ぬぐいで汗を拭いてくれる。頭から、胸や背中、果てはお尻やチンチンまで…イヤな表情一つ見せないで…むしろ喜んで…して貰える内は任せとこ。
お昼ご飯を食べて、少ししたら、兵士さんや女官さんや千代ちゃんも修練場に、各々の武器を持ってやって来る。
紅葉も棒を持ってるし、椿も木刀を持ち出している。
コレから約一時、基礎と怪我をしない程度の打ち合いだ、同じ武器同士だとマンネリになるので、混成で行う。防具はしっかり身に付けて…
稽古だからか、紅葉にもみんな遠慮はしない、ソレは良い事だ。
今日はオレも棒で稽古をする。
棒術は世界的にも最も使われる武器で、その技も多種多様。
棒で行う関節技とかまで有るのだから怖い。
足を払っての金的とか意外と効果的なんだよね。
そんなこんなで稽古も無事に終わる。
みんな真剣に取り組むから上達も早い。
ソレからオレは阿久良を訪ねた。
阿久良は丁度山から帰って来たみたいだ…何してたんだろ?って鬼の首もってるし…
「おい、阿久良!!何持ってんだ?」
「あ、これは殿!!日課の山巡りをしてたらはぐれ鬼が居ましてね、首を落として来たのです。」
自慢げに首を掲げた。
「山巡りかぁ…どっかに洞穴とか無かったか!?」
「洞穴ですか?見た事は無いですねぇ…ソレが何か?」
「ん?お前も入ってたろ?ラナーの地下牢に、アソコとココが繋がってるらしくてな、どっかに出口の洞穴が有るかもって思ったんだよ…」
「あぁ…確か、他の国にも繋がってるとか…」
「ソレを見付けて、潰してしまえば、鬼の出現数が減って、怪我人も減って良いんだけどね。」
「おぉ、それは気付きませんでしたなぁ!!早速明日からソレを念頭に置いて、歩いてみます。」
「そぉか…頼むな。」
「はい、畏まりました。」
「ソレと、別件だが、お前の使用武器は刀だよな?」
「はい。」
「良かったらオレと稽古しないか?」
「殿と…ですか?」
「あぁ、オレの稽古相手にだなぁ…」
「オレで務まるでしょか!?」
「大丈夫だよ、互いに寸止めだからな。」
「ソレなら…」
「よし!!決まりだな。」
早速棒術の鍛錬に付き合って貰った…
剣と棒…武器の違う稽古だったから多少のチグハグ感はあったものの、実に充実した時間を過ごした。
阿久良用に何振りか注文しとくのも良いかも知れないな。
恋愛事情は少し進歩してる様で、誰かが差し入れしてる様だ。
「おっ?鍋?なんだ?雑炊?」
「どぉぞお召し上がりください。って所かな?だんだん鬼も受け入れられてるのかな?」
「だと良いんですけどね…」
「どぉした?」
「たまに、まだ受け入れて貰えてないんぢゃって気になります。」
「なら、午後からの稽古に参加しろよ。前に来ただろ?」
「そぉですね…そぉしましょうか…」
なんか思い詰めてる感が拭えない…
オレは阿久良の家を後にした。
そのあと、少し気になって、三吉の所に行った。
なんて云うか…うん、三吉がかなり朴訥だったと云う事…朴訥っても限度があるぞ…
三吉は畑仕事に出ているらしい。
「なぁ、凛さんは三吉の事どぉ思う?」
「三吉さんですか?優しく、純朴で、素敵な方ですね。私は立場上、政略結婚が待ってるハズでしたが、こんな幸せってあったんですね。」
「あははは、まるで恋する乙女だぁね。」
「そぉですね…包丁持ってたら、「自殺はダメだてぇ!!」って言ったりしてましたよ。今は彼が出掛けてから包丁を使ってますよ。」
「重度の過保護だったんだなぁ…」
「ですよ。少し寂しくもあります。」
「寂しい?」
「彼にも性欲等あると思うのですが…彼からの愛情表現が見えず…」
「あぁ…まぁ三吉だからさ、少し、自分から動いてみては?」
「自分から…ですか?」
「オレなんか主上陛下に押し切られた感じだしね。」
「そぉだったんですか!?」
「秘密だよ?」
「はい!!」
「ぢゃ、またね。」
こっちはこっちで大変みたいだね。一方通行の恋愛感情か…あの姫様も純朴だったんだねぇ…
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お時間ありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」もお読みください。




