第八話 混乱してた記憶
鬼との戦いはどぉなったんだろ?
かぁいい娘のほっぺって、何であんななんだろ?
痛っててててててて…
オレは目を醒した。
気分は最悪を何回か限界突破した感じだ。
全身筋肉痛に加え頭がズキズキ痛む。
何があったか思い出す。
修学旅行、太秦、映画村、弥生、チンピラ、ブチギレ、ご褒美、ちう、突き落とし…ん?
憶えてるぞ。ならいま寝てるのは太秦映画村の医務室か何かだろぉか…
オレは周りを見渡す。
布団に寝てるのは感覚で解ってたが、その周りがおかしい。
布団の四角に棒が立ち、ソコに縄が張られ、その縄に神社とかで見る白い紙のヒラヒラしたアレ(紙垂と云うらしい)が垂れ下がってる。
オレを使って何かの儀式のイベントか?
周りから何か神主さんの祝詞みたいなんが聞こえるし…
其方に視線をやると、巫女服・神官服に身を包んだケモ耳集団が…
どんな映画村イベントだよ!?
オレが目醒めた事に誰かが気付いた様で、
「…あっ!!お兄ぃさん、目が醒めはったみたいやよ!!」
十歳くらいの女の子が腰の後ろの狐尻尾の装飾品を揺らしながら騒ぎ立てる。
ドコまで凝った衣装だよ!?
少女の声が響いた後、割れんばかりの大歓声が上がる。
何だよこの意味不明なイベントは!?
「あきつらさん!!ドコか痛む所は有りませんか?」
やたら美人で優しげな人が…顔近っ!!
慌ててちうしそぉになったわ!!
って…何でオレの名前知ってんの?
…………アレ?頭が…………
オレは再び意識を手放した。
アレからどれだけ経ったのだろぉか?
再び目醒めたら、さっき騒いでた美幼女が添い寝してた…出来れば後五年後くらいにして欲しいです。
ん?アレ?何だ?
この美幼女の名前解るぞ?何でだ?関わりがあったのか?詳しい話が聞きたいぞ?起こすのが一番だろぉな。
起こす前に可愛いほっぺをツンツンしてみる…何このやぁらかさ!?楽しい!!クセになりそぉ!!
夢中でプニプニをツンツンしていたら、微笑ましそぉな表情で、誰かが側に居た。
前に目醒めた時、オレの名前を呼んで安否確認して来た美女だった。
気付いてしまってからはプニプニほっぺのツンツンは止めて彼女に向き直った。
彼女は優しく微笑んで、
「もぉ止めてしまわれるのですか?ヤケに楽しそぉにされていましたのに…」
「最初は、オレの状況とか知りたいってのが一番にありまして…この娘を起こそぉかとも思いましたが気持ち良さげに寝てるので、起こすのも忍びなくついほっぺをツンツンしたら、つい楽しくなって…
良かったら状況を教えて貰えますか?」
いつの間にか寝てる幼女のほっぺをツンツンしだした美女は、オレの真面目な声に反応し一瞬動きを止めた。
あっ…やらかした!?みたいな表情とほっぺの冷や汗は見なかった事にするのが紳士だよなぁ?
美女は軽く咳払いしオレに向き直った。
「まず、あきつらさんは、どの辺りまで憶えておられますか?」
その言葉にオレは思考を始めた。何故かこの美幼女の名前が解るとこまで話した。
「意識の混濁が見受けられますね。無理もありません。一昨日は法力を初めて使い、疲れた後に、鬼の襲撃で頭を討たれた様にもありますし…濃い一日でしたものね。
意識の混濁を先ず、どぉにかいたしましょう。
お腹は空いていませんか?何かお召し上がりになりますか?」
言われて初めて空腹感がオレをタコ殴りし出した!!
「めっちゃお腹空いてます!!」
「でしたら少し早いですが昼餉にしましょぉ。ほら、千代、もぉお昼ですよ、あきつらさんも起きてますよ。」
美女はそぉ言いながら美幼女を揺する。
やはりこの美幼女の名前は千代だったか…ならこの美女は三重で間違い無いだろぉ。
で…美幼女の父親が鯛生だな?
少しずつ靄が晴れて来たぞ。
飯喰えば完全に晴れるかもね。
当初ここには他の内容が入るハズでしたが、それは次回以降に繰り越しました。




