第八十八話 社殿の記憶
丸投げサイコー
オレは説明下手だからなぁ…
朝、二人の美少女に抱き締められていた。
記憶の混濁が理解出来る程に混乱はしてないんだが…オレはどぉして寝てるんだ?
鬼の襲撃が有って…四本角を斬って…三本角は道雪達が力を合わせて倒して…あれ?まぁ一匹は?オレはいきなり寝てる。何か思い出せないんだが…
紅葉と椿が起きてから聞くか…
って事で、この幸せな柔らかさに包まれて…あおやすみなさい…
「……つら!!旦那様!!起きるやよ!!」
「お姉様、そんなにしなくても…」
「イヤやよ!!また目醒め無いとか…」
紅葉が半泣き状態なんだが…
「どったの?そんな泣きそぉな声出して…」
オレは紅葉の頭を撫でながら目を開けた。
「旦那様が目を開けたやよ!!」
叫んで抱き着かれた。何で目を開けただけでこぉなる!?
「ほらお姉様、旦那様が起き上がれませんよ?」
「うにゅ…旦那様起きるやよ。」
言ってオレを抱き起こす。何だこのオレを「離さないやよ!!」って感じの意思表示は!?
「なぁ、オレ…逮捕される様な事した?」
紅葉と椿は顔を見合わせて、ソレからオレを見た。
「旦那様は目を離すと何をするか不安があるやよ。」
「そぉですね。旦那様は無茶しかしませんから。」
「オレがいつ無茶したよ?」
「無自覚ですね。」
「コレは一時も目を離せないやよ!!」
「何でだよ!?」
「何ででもやよ。」
「何ででもです。」
何かオレは監視対象らしい…ならば…振り切っ…れない…何か怒った表情で二人に睨まれた。考えを見透かされてる様な…なんだこの感覚…
まぁ良いか…
「あの…二人共?朝ご飯食べない?」
「そぉですね。お姉様、そぉしましょ。」
「仕方ないやよ。ほら、旦那様、行くやよ。」
二人に手を引かれて食堂へと行く。
何故二人共オレを離さない?
オレはロズウェルの宇宙人か!?身長が違い過ぎるが…なんかそんな気分だ、二人から逃がさないよぉ!?って感じがふつふつと…オレは諦めた…
朝から腕を絡ませられての朝食…喰わせて貰う事になる…
食後の便所にまで着いて来ようとしている。便所すら落ち着かないのか…
音を聞かれたらどぉしよぉ…って乙女か!?
さて、夢の事が少々気になるが…どぉ話すか…
「なぁ紅葉、椿、話があるんだが…」
「なんかや?」
「どぉしたのです?」
「オレどのくらい寝てた?」
「六つ時くらいやよ?」
六つ時…約十二時間くらい…
「何でそんなに寝てたんだ?」
「そ…それは…」
椿が言い淀む…
紅葉を見詰める。
「何か、憶えてるのかや?」
「さて…憶えてるのか…憶えて無いのか…」
「記憶がはっきりしないのかや?」
「途中からはっきりしてる…」
「途中から?どの辺りからかや?」
「話して貰ってからのが良いかも…」
「そ…そぉかや?」
何か言いにくそぉだな…
「そぉやよ、旦那様は死にかけたやよ。」
「それは、知ってる。その原因なんだが…」
「背後から刺されたやよ、一本角の鬼に…」
「ソイツはどぉした?」
「わっちが殺したやよ。」
「そか…何でオレは気付かなかったんだろ?」
「多分、幻の法術、式苻、式具が使われたと思うやよ。」
「って、事は…」
「考える力と、式術を使う技術がある高度な能力が有る事から…」
「どこかの国の陰謀って事か?」
「その可能性が高いやよ。」
「ま、それは朝廷と幕府に任せよぉ。」
「良いのかや?」
「こっちはもっと恐ろしい事態に直面してるからな…」
「恐ろしい事態ですか?」
椿は解らない様に首を傾げた。
「紅葉、椿、一緒に社殿に行こう、そこで全てが解るから…」
「そぉかや?」
「私も?」
「重要なのは、オレと椿がこっちに居るって事らしいからな…」
「旦那様と私が?」
「それも行けば解るのかや?」
「多分ね…」
「何故ですか?何故旦那様と私が重要なんですか!?」
オレは椿を抱き締め、落ち着かせる。
日本人、幼馴染、それ以外にも何かある予感がする…
椿が落ち着いて、
「一緒に社殿に行けば全て解るよ。」
「むぅ…解りました!!行けば良いんですね?」
「それで全てが解るかや?」
「多分ね。」
三人で社殿に行った。今日はオレが病み上がりだからと千代ちゃんは来ていない。
社殿に入り二人と手を繋ぎ、奥に行く。
御神体が保管されている祠の前に来て、目を閉じてみた。
『なんぢゃ?なんか用でもあったかの?』
「用って程でも有るんだけど…二人に色々教えてあげて。」
『なんぢゃ!?面倒は妾に丸投げか?』
「そだね、オレはその辺苦手だからさ」
『仕方ない子孫ぢゃの…』
「ってか二人には聞こえてるのか?」
「聞こえてるやよ。」
「私も…」
「うわっ!?まぢかよ…」
『お前を通してな、しかし、お前を通して解ったが…三人共妾と田村麻呂の子孫なんぢゃな…』
「うぉい!?オレと紅葉は解るが…椿もか!?」
『いつまで、記憶を無くしてる振りをしとく気なんぢゃ?』
「へっ?」
「なんの事かや?」
『お前達では無い、弥生ぢゃよ。』
「弥生!?」
「弥生とは誰かや?」
「お姉様、私の事です。」
「ん?椿が弥生かや?」
「あーそのぉ、アレだ、って紅葉も知ってるだろ?」
「さぁ?聞いてても忘れてるやよ。」
「威張って言うなよ…つか、記憶戻ってたのか…なら色々聞きたい事は山積みだけど…ソレは後で良いや。今は…鈴鹿の話だな、オレにも聞かせてくれ、封印についてとか…」
そこからはオレも聞いた話が始まった…千代ちゃんが鈴鹿の転生体で、成人してから封印の旅に出ないと、二つの世界が繋がってしまう事、悪意ある者達の所為で約九十億人が死ぬ事等、摩訶不思議な内容だが、驚愕の事実はやはり、千代ちゃんの事だろぉ…さてさて、紅葉に丸投げするけど…三重さんと鯛生さんの反応が気になるな…
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お時間ありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」もお読みください。




