第八十一話 捕まった記憶
楓が出るまでは続けます。
やっと一件片付いたなぁ…
二人が立っていた後ろの戸を開け、階段か…
ワザと足音を立てて、上がって行く。
「大変だぁ!!奉行が大軍連れて来たぁ!!」
叫んで奥に入る。
中には十人以上居た。ヤバいかも…
「慌てるな、奉行ならコチラの言う通りよ。」
「女と金でどぉとでもなるからな。」
「あんな俗物に騒ぐな。」
ほぉほぉ…そんなヤツがねぇ…なんでだろ?
「しかし大軍で来たますが…」
「捨て置け、何も出来やせん。」
「なるほど、良く解った、全員討ち首だ!!」
言って中に入り、一番近くに居た男を殴り、腰の刀を奪う。
中々の業物だな…
殴った相手を斬り付ける。
一瞬何が起きたのか…全員が呆気に取られてる。
その瞬間を見逃さず、半数程を斬り捨てる。
刀に付いた血を振り落とす。
「なんだ…歯応えの無い…下に居た二人の方が余程歯応えがあったぞ?」
既に戦意喪失状態だ。見せしめは一人で充分…
多分あの上座のじぃさんが親分だろぉ…残りは女でも…ってみんな逃げ惑うだけかよ…女三人は腰を抜かしてお漏らししてやがる…
じぃさんと女を残して斬る。
女とじぃさんは峰打ちで意識だけ刈り取った。
死体から帯を貰って四人を後ろ手に縛る。
足も縛っておく。
さて、後は…奉行だな。
なんて考えていると、何人もの足音が…
そして、襷を掛けた大勢のお役人が入って来た。
「な…何だこの惨状は!?」
「うわ…」
「げろげろげろ…」
下呂吐くヤツまで居る。流石にこの惨状は無いわなぁ…
自分でやっておいて何だが…人のする事ぢゃねぇよなぁ…
「おい!!貴様!!動くなよ!!」
「この惨状は何事だ!!」
震えながらも職務を全うしようとする姿…コイツ等は良いヤツだな?
「あぁ…悪者退治的な?」
「な…何が悪者退治だ!!」
「物には限度がなぁ…」
「悪魔の所業だぞ!!」
口々に言われるが…最後の一言は許せねぇ!!
「悪魔の所業だと?」
「そぉだ!!コレだけ死体を作るのは悪魔だけだ!!」
「アホか貴様?コレだの悪人を放置している方が余程悪魔の所業だろぉが!!」
「な、何を言うか!!貴様も捕縛して地獄を見せてやる!!」
「ほぉ?どんな地獄だ?」
「ふん、教えてやる義理は無い!!捕らえろ!!」
オレは無抵抗で捕縛させた。
「何だこの重い刀は!?」
「何だだらし…重っ!?」
「何人かで運ば無いとだな。」
「気を付けろよ?ソレは無くなるとお前等全員首が飛ぶからな?」
「どぉ飛ぶんだよ!?」
「死罪になるって事だ。」
「ふざけるな殺人鬼が!!」
「あのなぁ…」
それから縛られているヤツ等に目をむけて、
「そこの生きてるじぃさんは多分呪転一家の親分だぞ、ソイツと女三人は生かしてあるから、ちゃんと裁けよ?」
「殺人鬼が喚くな!!」
何で殴られた?解せぬ。
そのまま外に連行されて、気絶しているじぃさんと女三人と一緒に並べられる。
「コレだけしか居なかったのか?」
何か偉そぉなヤツが何か言ってる。
「屋敷を捜索せよ!!ゴミ以外は接収せよ!!」
何だろコイツ?
妙に偉そぉなんだが…
もしかして奉行か?
まぁ良いか、多少なりとも繋がりの証拠を掴まなきゃな…
オレは牢に入れられた…取り調べろよ!!
そして夕刻、
「おい、出ろ!!取り調べだ!!」
「解った。」
オレは大人しく指示に従った。
「お奉行が直々に取り調べてくれるらしいからありがたく思え!!」
「へいへい。」
奉行の前に出されて正座させられた。
「あれだけの事をしたにしては神妙だな?」
「悪人になら出来るんだよ。」
「ふむ、自分は正義だとでも言うのか?」
「アホか、正義なんぞ立場や文化で変わって来るんだから、そんなもん振り翳すヤツ程悪なんだよ。」
「ふん、知った風な事を…アレ程の事をして何人斬ったか憶えてるか?」
「コレまでの人生で?」
「アホか!?アソコを襲撃してだ!!」
「あ〜ちょっと待て…二十は斬ったと思うけど?」
「死体は三十人以上だ!!」
「よく数えたな!!」
驚いた、アレ全部数えたのか?
「アホかぁ!!あんだけ斬りまくりやがって!!何が目的だ!!」
「悪の組織が潰れたんだからどぉでも良いだろ?」
「ワシが言ってるのは、ワシの内偵を潰した事だ!!用心棒として送り込んでた二人まで斬りやがって!!ワシへの賄賂や女の貢ぎ物とか証拠を集めてソロソロかと思ってたのを台無しにしやがって!!」
「あ〜!!あのやたら強かった二人か!!そりゃ悪りぃ事したな。なんせ奉行が悪の組織と繋がってるって噂聞いてたからさぁ…」
「ソレはワシが流させた噂だ。ソレがヤツ等の耳に入れば油断も大きくなると踏んでの事だったのに…ソレをほぼ壊滅とか…」
「まぁ落ち込むなよ!!少々悠長で被害者が増える一方だったぢゃんか?」
「ソレでも根こそぎ捕縛出来る手前まで来てたのに…」
「そかそか、まぁ、アレだ。悪かったな!!」
「軽いわぁ!!」
「だったら…奉行よ大義であった。オレが手を出して計画を壊した事は謝罪しよう。悪かった。」
「何だよ!?その偉そぉな言い方わ!!」
「ぢゃぁどぉ言やぁ良いんだ!?」
「もぉ良いよ…近々総大名様がラナーに入るから、その手土産に呪転一家の壊滅をとか思ってたのに…」
「まぁ、その…何だ、ほら本人が目の前に居るんだから…な?」
「な?ぢゃねぇよ!?このヤロー!!」
「まぁまぁ、ところで.お前の名前は?」
「ラナー王都南町奉行、遠山忠相だ。」
どっちだよ!?金さんの苗字に大岡さんの名前て!?…もしかして…
「大岡金四郎ってヤツも居たり?」
「はぁ?ラナー王都北町奉行だぞ!?」
「んな!?」
オレは項垂れてしまった。名前逆だろ…
「おい、どぉした?」
「いや…力が抜けただけだ、気にすんな…で、オレの処遇は?」
「お前が悪人しか斬らぬと約束するなら解き放つが?名前は聞いておくぞ。」
「あぁ…松岡鑑連だ。」
「そぉか…お前の様な殺人鬼を解き放つのは気が引けるが…今回は大目に見るが…どぉだ?ラナーに仕官せぬか?口を利いてやるが?」
「気ままな身が楽で良いんだよ。」
「そぉか…気が変わったらいつでも来い。」
「気に止めとく。」
「ほれ、お前の刀だ、重くて持てんから、勝手に持ってけ。」
「ん、ぢゃぁ…また明日な…」
そぉ言って奉行所を出た。
面白いヤツだったな…明日呼び出しちゃお!!
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お時間ありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」もお読みください。




