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第七十七話 変な声の記憶

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大嶽丸

アレはビビったなぁ…



その日村は朝から浮かれていた。

村長むらおさの婚姻の儀が行われるからだ。

相手?オレぢゃ無かったらイヤだぞ?


こんな格好させられてるんだから多分オレで間違い無いだろ…

何で新郎の衣装がこんな公家な感じの格好なんだか…

紅葉も十二単みたいな感じだし…椿もだけど…

ま、南蛮風なのぢゃ無いだけ良いか…でだ、村にある九尾の狐様を祀った神社でするらしい。

御神体は九尾の狐様の爪なんだそぉな…眉唾ぢゃねぇだろな?


「晴れてわっち等は夫婦めおとになるやよ!!」

「そぉですね。何か緊張します。」

「わっちは踊り出しそぉな感じやよ!!」


二人の反応は正反対だ。紅葉ははじゃぎ椿は少し大人しい。

オレ?力無く項垂れてますが何か?


「何やあきつらはわっち等との婚姻がイヤなのかや?」

「そっちは嬉しいよ?でもね?この格好は…派手過ぎないか?」

「旦那様は良くお似合いですよ。」

「馬子にも衣装やよ。」

「椿はありがとう、紅葉…それは褒め言葉とは言い難いからな…」

「そぉかや?まぁ気にするな、似合うておるのは間違い無いんぢゃから。」


二人はオレに寄り添って居るが、やはり動き難そぉにしている。


「それ…やっば重い?」

「かなり重い…」

「千代くらいあるやよ…」

「なんでそんなんが採用されてんだ?」

「知らないやよ?」

「まぁ伝統なんてそんなもんかな?」

「そんなもんやよ。」


そんな話をしていたら、お呼びがかかった。

今回の進行は三重さんだ。姉の結婚の仕切りってどんな感じなんだろ?


新郎新婦は一緒に社殿に行く習わしだそぉだ…

社殿までの道は決まってるらしく村人総出で祝福されまくった。

阿久良も血の涙を流しながら祝福してる…鬼に祝福してるってなんかシュールだな…


「三年後には私とだよぉ!!」


千代ちゃん…その声援はどぉなんだ!?


みんなの祝福の声に紅葉も椿も照れている。

そりゃそぉだ、みんなから、「可愛い!!」とか「綺麗!!」とかの声が飛び交い、オレには、「この果報者!!」とか「死ね!!」とか「爆発しろ!!」とか…後の方祝福ぢゃ無いだろ!!

そんなこんなで社殿まで歩く。

冷やかしも多かったがオレに対する罵詈雑言が一番多かったかも…男達からは。

女性からは紅葉と椿の二人に好意的な声が飛んでいた…二人にだけ!!オレは!?


社殿に着いてご身体の前で三重さんが祝詞を上げててくれてる。本人達はカンケー無いのかな?

用意されていた椅子に座り祝詞を聞いて神妙な気持ちになって聞いていた。


『ふむ、面白いヤツが現れたな。』


変な声が聞こえる気が…


『妾の旦那と似た匂いぢゃな…』


なんだ!?目を開け…開かないぞ?


『ふふふ、雷か?また珍しく強力な素質よな?』


誰だよ?この声


わらわの声が聞こえとるのか!?』


なんか知らんが聞こえてる。

心で思ってみた。


『おぉ!!妾のにも聞こえたぞ人間!!』


人間で括るなよ、オレは関連だ。


『あきつらか?何と不思議なヤツぢゃ!!何代も何人も見て来たが、初めて妾の声を聞き、声を届けるとはの、なんか楽しくなって来たぞ?』


オレは不快だが?


『はははははっ!!妾に対して不快か?実に興味深いヤツぢゃの、暫く眺めていてやるから楽しませてくれんか?』


そんなん普通に断る!!


『なんやいけずやな、まぁ良い、しかし二人も娶るとか何を考えておる?娶られる方も娶られる方ぢゃがな…』


今は女が男の七倍も居るらしいからな…


『ん?らしいって?』


そぉ聞いたんだよ。


『聞いたって?この里に何処から来た?」


日本だよ!!


『日本!?旦那と同じトコからか!!懐かしいのぉ!!旦那は…』


興味ねぇよ!!


『つれないなぁ…まぁ良いわ、妾はずっとここに居るから、たまには顔を出せ、何かあったら知恵を貸すぞ?』


要らん!!


『そぉ言うな、今代のおさに、鈴鹿すずかの声を聞いたと伝えて見ると良い事があるぞ。』


憶えてたらな。


『ソコはムリにでも憶えとけ…』


解ったからどっか行け。


『口の悪い事よ…妾の正体を知って腰抜かせや!!』


人の事言えんだろ…


『ふん!!またいずれな…』


やだよ…


『いや…必ず来る事になるぞ。』


なら、その日まで忘れとく。


「まぁ、良いわ、またな。』


何だったんだ?あの声は…


その後、儀式は滞り無く進み、何とか終わりを迎えた。

最後に、オレ、紅葉、椿の順でご身体に頭を下げる…

ご身体の前の札に気を取られた。

そこには《鈴鹿の爪》と書かれておりその左下に《坂上田村麻呂》と書かれていた…しかも漢字で…何でだ!?

何処かの征夷大将軍か?


まさか、さっきの声の主とか…まさかな…


紅葉も椿も出て来て、社殿での儀式は終わり社殿を出てお屋敷に戻る。

コレも順路が決まっていて、今度は女官さん達だけだ。

「よ!!色男!!」「二股野郎!!」「好色死ね!!」

等々祝福の言葉…罵詈雑言で心が折れそぉなんですが…

コレも儀式のお約束らしい、新郎に対する嫉妬や何かを浴びせる事により、綺麗な奥さんを貰ったんだから大事にしろって事なんだとか。

所変わればな文化で面白…くねぇよ!!

オレの心が折れるわ!!


そんな罵詈雑言の中新婦さんは祝福されまくっている…この温度差で熱湯も瞬間冷凍ぢゃ!!


全て終わり、今度は宴会だ。社殿の前に舞台が有ったが…どっかの武将が九本の尻尾を生やした女の人と鬼…かな?コレを退治して、結婚して、子供が出来て、おじいちゃんに預けて…ふっと消えて…その場に石?が置かれて…村を作って…武将に女が爪を渡して、ふっと消えて…何だコレ?


「コレは九尾の狐様の伝説を模した演目やよ。」

「あの武将は?」

「九尾の狐様の旦那様やよ。」

「鬼退治したのか?」

「かなりの大鬼だったらしいやよ。」

「鬼の役…阿久良だったよね?」

「本物の鬼だから適役かも知れませんね。」

「って、椿は楽しんで見れたのか?」

「何かこんなの見た記憶が…」

「そか…」


御神楽の記憶が残ってるのかもな…

アレは素戔嗚尊すさのおのみことの演目だから大分違うけどね…


そんなこんなで婚姻の儀は終わりを告げて、その日は、新郎新婦の居る所から離れておく決まりらしく、お屋敷には誰も居ないとの事…大いに励めってか!?余計な気遣いぢゃ!!

何か設定上で質問等ありましたら感想欄にお願いします。

質問はユーザー名を伏せて後書きでお応えします。


お時間ありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」もお読みください。


舞台の演目はそこそこ変えた大嶽丸退治の伝説でした。

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