第七十六話 特訓の記憶
阿久良は何してんだろ?
名前決まったなぁ…
風呂上がり、鯛生さんに誘われて一献酌み交わした。堅めの盃らしい。千代ちゃんが成人して気持ちが変わって無かったらお嫁さんに貰うって…三年か…長い様で短いなぁ…
その日は久々に鯛生さんちにお泊まりした…何故か千代ちゃんと同じ布団だ…おい親!!良いのか?
翌朝、お屋敷に戻ると、幼女趣味の変質者を見る目で紅葉と椿に見られた。
「今夜は覚悟するやよ!?」
「干からびるお覚悟を!!」
オレの奥さんは変な所で怖い…
その日は朝から真面目な話だった…
「…って事で百合姫の名前は何が良いかや?」
「何が、って事なのかは置いといて…そんなの凛で良くない?偽名として使ってたんだから。」
「私もそれが良いです。ずっと凛さんって呼んでたんで…」
「んな?普通、一瞬で決まるかや?」
「良いんぢゃないかなぁ?」
一瞬で決まってしまった。ソレを三吉を交え話した。
「凛さんだか?」
「そぉやよ、今後はそぉ呼ぶやよ?死んだ事になってる人なんだから。解ったかや?」
「解っただ。」
「はい。椿さんとはその名で居ましたから違和感も有りませんし。」
「凛さん!!コレからもよろしくお願いします!!」
こっちも一瞬で受け入れられた。案ずるより産むが易しってヤツだったな…少し拍子抜けだ。
さて、オレは千代ちゃんだな…紅葉と椿も誘うかな。
「…って事で、千代ちゃんの鍛錬に行こうかと思うんだが。」
「何が、って、事でかや?」
「それを私達に話す心は?」
「一緒に行かないか?」
「幼女といちゃいちゃ出来なくても良いのかや?」
「そんな趣味は有りません。」
「私が一緒で良いんですか?」
「どっち道、椿も法力の鍛錬が必要だからね。」
「わっちはぢゃまかや?」
「監督役が居なきゃ難しいから…」
「仕方ない、わっちが面倒見てやるやよ、あきつらに任せると倒れるまでやらせそぉやよね。」
「だから紅葉が必要なんだ。」
紅葉の手を握り見詰めた。
紅葉は目を逸らし、
「あきつらは卑怯やよ…」
なんて言われてしまった…なんでだ!?
三人で一緒に千代ちゃんちに赴いた。
千代ちゃんも三重さんも居て特訓の話をした。
「…それでしたら毎日朝からお屋敷に通うのはどうです?」
「良いのかや?お昼は食べさせるけど…」
「ご迷惑で無ければ…ですが。」
「迷惑なワケないやよ?可愛い姪が毎日来てくれたらわっちも嬉しいやよ!!」
「では、お願いします。」
「任されたやよ!!」
紅葉はどんと、胸を叩いた。
「まぁ、今日はせっかく来たんだから基本だけここでやらせて貰っても良いですか?」
「この場所で、ですか?」
「良かったら縁側を使わせて貰いたいですが…」
「でしたら其方にどうぞ。」
五人で縁側に来る。
「ぢゃぁ、千代ちゃんと椿は腰掛けて。」
椿と千代ちゃんは縁側に腰掛けた。
「二人は自分の中の法力は感じてるかな?」
「うん!!なんかふわぁってしてる!!」
「私も意識を集中すればなんとか…」
「だったら簡単だ、それが自分の中で回る様な感じだ、手や足に集まったりな感じで動かしてみて。」
オレの言葉に二人は実践してる様に見える。
オレには他人の法力の動きは見えないけど…どぉだろ?
紅葉に聞いてみた。
「二人はどんな感じ?」
「椿はまだ量が少ないから解らないけど、千代はゆっくり身体の中を回り始めてるやよ。」
「したらオレのは?」
「複雑に動き過ぎてて何が何やら解らんかやよ…」
あ…呆れた目を向けられた…
「今でも毎日訓練してるのかや?」
「ぼ〜としてる様に見える時はずっとしてる感じかな?」
「アホやよ…」
「アホて…」
完全に呆れられたな…
二人が集中して法力の訓練をしているのをじっと見詰めている。
暇だなぁ…やっぱオレもするかな…と思ってたら、あ…椿の汗がスゴい事に…椿の隣に座り、抱き止める。
「椿はここまでな、これ以上は身体に悪いから。」
「ぶっ倒れるまでしてたヤツのセリフぢゃ無いやよ?」
「そこ!!ちゃちゃを入れないの。」
「旦那様は…倒れるまでしてたんですか?」
「時間の許す限りね。」
「私もそぉする。」
「アレは多分余り効率が良くないと思うぞ?」
「なんで?倒れてる時間が勿体無いからな…」
「お姉様、そぉなんですか?」
「倒れるまでするアホはあきつらくらいやよね。でも…ソコまでした結果が今だから結果的に正解かもしれんやよ?」
「なら私もそぉします!!」
あ、コレ引かない時の弥生の表情だわ…
「解った、オレや紅葉の居る時だけな?」
「解りました。」
「オレも普通に使える様になるまでに半年掛かったからな?」
「えっ!?半年もずっと続けてたの!?」
「あぁ…時間の許す限りな…」
「旦那様はアホですか?」
「ぷっあははははは!!椿も解ってるみたいで重畳やよ!!」
オレはアホなのか!?
「ふう、落ち着きました、続けて良いですか?」
「気の済むまでやりな。」
なるべく優しく言ってあげた。
暫く椿との夜の頑張りは避けとくのが正解かな?
紅葉にこそっと聞いたら、
「お風呂で可愛がってやれば良いやよ。わっちも寝る時は我慢するから気にしない方が良いやよ。」
…だそぉだ。お風呂でかぁ…声が漏れなきゃ良いけどな…
ソレから五日、オレと紅葉と椿の婚礼の儀が村を上げて執り行われた。
何処の公家さんだよ!?って格好をさせられた時は何か力が抜けた…
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お時間ありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」もお読みください。




