第七十五話 また増えた記憶
見切り発車の落とし穴…自分でもこの後の展開が読めない所…
ただいまぁ…
翌朝…
謁見殿は慌ただしかった。
お引っ越しの準備だ…数台の車に大荷物が入れられて、ひとまず分乗する。
後の事は四条親家に任せる事になった。
完全にこっちに引き込まれてるのかも…あの腹黒によって…
さてさて、オレも紅葉と椿と一緒に車に乗り込む。
ソレから少しして出発した。
ん?親家の隣…葵さんか!?何だあの雰囲気!?一般人と朝廷のお偉いさんの組み合わせ!?良いのかアレは!?
「まだそっとしとくやよ?」
「えっ!?何が?」
「葵さんと親家さんです。」
「二人とも知ってたの?」
「旦那様はお忙しかったですから…」
「ん〜確かに忙しくしてて、時間が有ればわっちと居たから気付かなくて仕方ないやよ。」
「でもあれ…歳が離れ過ぎてない?」
「愛に歳の差は関係ないと思いますよ?」
「そりゃそぉかも知れないけど…」
「あきつらはわっちの事好きかや?」
「うん、愛してる!!けどソレが何か?」
「わっちとの歳の差は考えた事あるかや?」
「ん?無いな…見た目同年代だからなぁ。」
「お姉様のお歳…私は知らないし気にしてませんよ?」
「椿はソレで良いやよ。」
紅葉は椿を抱き締めた。
「わっちはコレでも八十二になるやよ?」
「えっ!?」
「なんであきつらが驚くかや?」
「いや…八十って言ってなかった!?」
「アレから一年以上経つやよ?」
「えっ!?まぢで!?」
「本当やよ?」
「八十二でこの見た目なんですか!?」
「驚くの遅いやよ…」
「驚き過ぎると人間は思考停止するらいからな…」
「そぉなのかや?」
「詳しくは知らないけどそぉらしいよ?」
「おばぁちゃん!!」
流石にソレは地雷だぞ!?
「年齢的にはそぉやよ。」
怒らないだと!?しかも菩薩様みたいな笑みだ!!神々しいぞ!!
そして、オレはハタかれた…
「やっぱりおばぁちゃんとは言われたく無いやよ!!」
「言ったのオレぢゃ無いんだが?」
「椿は叩けないやよ。」
「だからって…」
「あきつらは女の細腕で叩かれた程度何とも無いから大丈夫やよ。」
「何その理屈になってない理屈は?」
「ソレより!!歳の差は関係無いやよ!!」
「あ…話を逸らした…」
「旦那様、コレは話を戻したが正解では?」
「ん?あ〜そぉだな。」
「だから、そっとしとくやよ!!親家も遅い春なんやよ!!」
「遅い春?」
「親家さんはまだ未婚らしいです。」
「なに!?あんな有料物件がまだ売れて無かったのか!?こんな女の子が多いのに!?」
「仕事に忙殺されてたらしいやよ?」
「あ〜仕事人間っぽいもんなぁ…」
「お姉様も旦那様もその話題から離れましょう、そろそろ関所ですよ。」
「「はぁい」」
なんだかんだで三人で仲良くやれてるかな?
それから関所を越えて三人仲良く寝てしまい、村に着くと先に起きた椿に起こされた。
おぉ久々の村だ!!懐かしいなぁ…
お屋敷に着いて荷物を下ろす。
三吉と百合姫は新居が出来るまでは一緒にお屋敷で過ごす。阿久良?村に残ってた女官さんやその他の娘に積極的に話して…口説いていたが撃沈していた。
めげずに頑張れ!!
荷運びも終わったので、三重さん達に会いに行かなきゃな…
「三重さんトコ行こぉか?」
「その準備中、少し待つやよ!!」
「はぁい。」
少し待つと紅葉と椿が準備を終えて出て来た。
お着替えしたんだな。
「ぢゃぁ行くやよ。」
「「はぁい。」」
椿と声が合わさった。
三人で三重さんの家に向かう。
「こんにちはぁ!!」
「はぁい!!」
とてとてとてと、可愛い足音がして戸が開く。
「あ、長様!!お帰りなさい!!お兄さんもお姉さんもお帰りなさい!!」
「ただいまやよ、千代はいい子にしてたかや?」
「うん!!あ、お母さん呼んで来るね!!」
千代ちゃんが踵を返した時、見えた尻尾…また増えてね!?四本だと!?
「なぁ…千代ちゃん、前見た時…二本だったよな?」
「たまに有るらしいやよ?成長につれて尻尾が増える事は…しかし、四本は多いやよ。」
「本人に何か影響は?」
「強くなった力に振り回されるかも知れんやよ…」
「どぉすりゃ良い?」
「ん〜あきつらのしたアホな鍛錬が良いかも知れんやよ!!明日からでもあきつらと一緒に訓練が必要かも知れんやよ。」
「アレを千代ちゃんに強制かぁ…結構キツいんだが?」
「是非も無しやよ…千代が壊れるよりは良いやよ。」
「三重さんの了承が取れたら引き受けるよ。」
少し待つと三重さんがやって来た。
「お姉様、お帰りなさいませ。鑑連さんも椿さんもお帰りなさい。」
おぉ!!正統派美人の日本礼法に則った綺麗な礼…正直見惚れる。
「ただいまやよ。」
「ただいま戻りました。」
「ただいまです。」
「さぁ、そんな所に立って無いでお上がり下さい。」
「では失礼するやよ。」
紅葉に倣い、オレ達も上がらせて貰う。
応接室に案内されて、座布団に座らせて貰う…んだが…なんで千代ちゃんはオレの膝の上?
三重さんも注意しないし…
ま、頭撫でてあげよぉ。
「いひひ、お兄さんはやっぱり優しいね!!」
「そぉかなぁ?」
「鑑連さん、ごめんなさいね。この娘ったらずっと「お兄さんはいつ帰ってくるの!?」って言ってて…」
「お気になさらず、オレも懐かしさが先立ちますので。」
「そぉやよね、あきつらは、最初ここで世話になってたから、千代とも仲良しさんやよね。」
「妹が居たらこんな感じなのかな?って感じてるんだよね…」
「旦那様には妹さんは?」
「居ないなぁ…」
「妹はイヤだよ?」
「なら何が良いの?」
「お嫁さん!!」
「んな!?」
「ははははは、千代はまだ子供だから早いやよ。」
「そぉねぇ、あと三年したらお嫁さんにしてもらおうね?」
三重さんや?根本的に間違って無いかい?
「解った!!成人の儀が終わったらお兄さんのお嫁さんになる!!」
なんですとぉ!?なんつう爆弾を!?
「千代があきつらのお嫁さんになるかや?」
「長様…ダメ?」
「ダメでは無いが…わっちが先に奥さんになるやよ?」
なんか変な方向に話が向いてないか!?
「旦那様は幼く可愛い女の子が好きなんですか?」
何を言い出すのかなキミはぁ!?
弥生!!子供にヤキモチを焼くな!!あ…今は椿だからセーフなのか!?
何か現実逃避し出したぞ?
「そ、ソレより、戦勝報告と、鬼が二人、村のお世話になる事とか話さなきゃ!!」
よし!!コレで路線変更…
「鑑連さん、そんな事より娘の将来の方が大事なのです!!」
「ソレはそぉでしょう!!オレもその意見には賛成です!!ですが、目の前の事を片付けませんか?」
「なら、娘を貰ってくれるって事で進めますが良いですか?」
「えっ!?」
「既に二人居るんだからもぉ一人増えても良いですよね?ね!!」
何か変な事になったぞ!?
「わっちは良いと思うやよ。」
「私は…理性では良いと思いますが、感情が追い付きません…旦那様は?」
どぉする!?女四人に詰め寄られて…断れないか…
「解りました。成人まで千代ちゃんの気が変わらなかったら…」
「ソレで良いです!!娘の将来は安泰ですね。」
「それで、本日伺った要件ですが…」
「一人の犠牲者も出さずに完勝して、自我の有る鬼が二人とラナーのお姫様を村で預かれば良いのよね?」
「えっ!?」
「前触れでお姉様から手紙を貰って全て了承済みです。みんなの元気な顔が見れたから安心しました。」
「んな!?オレの知らない内に…」
「わっちと椿で手を回してたやよ。」
「まぢ!?」
「旦那様が疲れ果ててた時にしました。」
オレのお嫁さんは有能すぎるな。
その日は鯛生さんの帰りを待ち大人数で夕ご飯を食べて、お風呂で鯛生さんから「娘を頼んだぞ!!」って言われた…
普通は「お前なんかに娘はやらん!!」とかってのがあるだろ!?解せぬ。
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お時間ありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」もお読みください。
二つの意味で増えた!?




