第七十四話 戦功者の記憶
やっと称号ゲト
戦功者褒賞ねぇ…
帝を先頭に謁見の間に朝廷軍、幕軍のお偉いさんが入って行く。
その先頭集団にオレと道雪も居る…
なんだかなぁ…
皆が謁見の間に入って座ったのを見計らい久清が、
「主上、紅葉陛下御入城!!」
と言う。
ソレに合わせて皆が座礼をする。
紅葉の後ろには、椿が控えている。
「それでは主上陛下よりのお言葉があります。」
「皆の者面を上げよ。」
皆が紅葉に注目する。
「此度の戦皆の者大義であった。幸い一人の死者も出さずの完勝見事の一言に尽きる。
特に、後方で護りを固めた朝廷軍の働きは見事の一言に尽きる。その働きのおかげで非戦闘員である庶民は普段と変わらぬ生活が出来た。朝廷に対する信頼故である。
次に幕軍である。敵兵を一人も後ろに行かせなかった手腕見事である。その働き大いに賞賛出来る。
最後に九尾の狐様の軍だが…わっちの手出しがあったにしろ二百で二万に対し一歩も引かず、更に鬼十一の撃破、わっちの鼻が高くなり過ぎるやよ、誠、大義であった。」
「ははぁ!!」
紅葉の言葉が終わり皆が頭を下げた。
「次いで各軍への褒賞に入ります。」
久清の言葉に、紅葉が声を上げる。
「帝以下朝廷軍、今後軍を運用する時は、コト防衛軍と名乗り国境での防衛任務を与える。民の英雄、励んで欲しいやよ。
帝には『守護神』の称号を与えるやよ。」
「はっ!!コト防衛軍、並びに守護神の称号承りました!!」
帝はあれで満足したのか!?
「将軍以下幕軍、今後はコト遊撃軍としての運用を期待する攻守の要やよ!?期待してるやよ。将軍には『遊撃王』の称号を与えるやよ。」
「はっ!!コト遊撃軍、並びに遊撃王の称号承りました!!」
ソレで良いのか将軍!?
「髙橋道雪、此度の副官としての働き大いに賞賛出来るものであった、今後は月の半分は妻を伴い、ラナーに赴きそこの軍を鍛えよ。事あらばその軍を率い、各軍への増援に当たれ、そのままで悪いがラナー軍とし、お主の戦い振りが正に鬼喰いの鬼と聞いた、よって『鬼』の称号を与える。」
「はっ!!主上陛下よりの勅命と鬼の称号承りました。」
鬼て…良いのかよ!?
「最後に今回の戦の総大将、松岡鑑連、此度の戦の前から髙橋道雪と共に敵情視察から先遣隊の殲滅、関所陥落、四本角を含む多数の鬼の撃破…その後のラナー平定…なんかや?この万能戦人は?しかも周りからは雷神の如き働きかや?呆れて物が言えぬやよ、でも、九尾の狐様の一族を率いての戦いは見てたからそこは解るやよ、今後戦の時は九尾の狐様の軍を率いて九尾軍として前線での働き、期待するやよ?ソレからラナーの城主としての働きも期待して『雷神』の称号を与えるやよ。」
「はっ!!謹んでお受け致します。」
よし!!何とか乗り切ったぞ!!エラいぞオレ!!あ…足痺れてる…
「これにて、戦功者褒賞を終わります。」
紅葉と椿が退室して久清がこちらに向き直り、綺麗な座礼をして、退室した。
ソレを見て、皆退室する中オレだけ残っていた。
「ん?どぉした?退室せぬのか?」
帝の問いに…
「足が…ね…」
ニマっといぢの悪い笑みを浮かべた…まさか…まさかだよね?
「将軍!!こやつ足を痺れさせとるぞ!?」
「なんと!?ソレはいかん!!皆!!早う足をつつくのぢゃ!!」
やっぱりかぁ!?
そんなお約束要らねぇ〜!!
その場には雷神の悲鳴が響き渡った…ってか
オレの悲鳴だ…
「流石雷神!!そんなに痺れるのかぁ!!」
誰か知らんがいずれ仕返ししちゃる!!
その後何とか立ち上がりオレも着替えて村に帰る準備をした。
「なんや戻るのが遅かったが何かあったかや?」
紅葉に聞かれたので、
「足が痺れててね、朝廷やら幕府からオモチャにされてた…」
「んな!?そんな楽しい事、なんでわっちを除け者にするかや!?」
「除け者とかしてないから!!さっさと居なくなったの紅葉だから!!」
「私も旦那様の足ツンツンしたかった…」
「ねぇ椿?なんでそんな恐ろしい事言うの!?」
「椿や、罰を与えないとダメみたいやよ?」
「そぉですね、今夜は…」
「わっち達が満足するまで…」
「寝かせられませんね。」
「あの…なんで息ぴったり?しかも昨夜もそぉだったよね?」
「アレはわっち達をほったらかして仕事してた罰やよ?」
「でもアレは紅葉の命令だったよね?」
「旦那様…ソレは言い訳です。」
「理不尽だ…」
「明日は朝から村に帰るから車で寝てて良いやよ?」
「今夜はオレ…寝られないの?」
「当然です!!」
「当たり前やよ!?」
「多分…死ぬよ?」
「ソレは許可しないやよ?」
「死なない程度に絞ります。」
「今夜も精のつく物食べて夜に備えるやよ!!」
「励んで下さいまし旦那様。」
オレは今悟りの境地に居る…腹上死、それこそ男の、本懐だ…
今夜は諦めよぉ…
その日の晩御飯は、宣言通り精のつく物だらけだった…昼と同じぢゃん…
だが、恐れた事態にはならなかった…
二人に代わり番こに膝枕されてちやほやされた…
耳掻きも右と左で代わり番こだった。
曰く、お仕事続きで疲れ果ててるオレを満足するまで甘やかしたかったらしい…
あの脅しは何だったのか!?
今夜は久々に平和で嬉しい夜になった。
でも…あんな精のつくもん喰わされて、こんな美少女二人に密着されたらあきつらくんだけ元気百倍なんだけど!?
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お時間ありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」もお読みください。




