第七十三話 やる気が無かった記憶
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戦功者ねぇ…
その日は普段よりもベタベタされた。腹黒女官さんに見せ付ける為らしい…道雪なんか苦笑いしている。
あ〜んをされて、要求されて、普通に食べる三倍くらいの時間がかかる。
食後も両脇から抱き着かれて幸せの柔らかさが左右から…若く溜まっているオレには少々刺激が強いです。
そんなこんなで食卓を後にしてお風呂だがその前に、
「阿久良!!」
「はい?」
「女官さん達に手を出したら斬るからな?」
「んな!?」
ちゃんと釘を刺しておく。
さて、お風呂に入ろっかな。
風呂に向かうと、腕を組んで歩く二人とばったり出会った。
女同士は火花が散っている様に見えるんだが…
男同士は互いに慰めの視線が交差していたりする。
その日、オレは出発前よりも絞られ、腹上死寸前まで励まされた…
あきつらくんも最後には撃沈していたのは云うまでも無い…しかし、朝にも一回ずつ絞られた…
朝食で顔を合わせた道雪は…昨日より少しやつれて居た。同類なんだな…腹黒女官さんは妙にツヤツヤしていた。女の性欲恐るべし!!
オレも道雪も午前中はやる気無くボケ〜としていた。
ただ一人、阿久良は元気に素振りをしている。
何かアイツのが羨ましいかも…
午後からお仕事が待っている。
戦功者褒賞とか言ったたけど…今回のオレは下座にて褒賞を受ける側、いつものオレの席には久清が座るらしい。
「なぁ、昼からのアレ変わってくんねぇ?」
「殿が行かずに何としますか。殿のお帰りを待って今日まで引き伸ばして居たのですよ?」
「ソレも何かやだなぁ…」
「主上陛下の愛ですぞ?」
「ソレは良いんだが…ミイラになりそうで…」
「贅沢な悩みですな…」
「ヒトの事言えるのか!?」
「もぉ無理だと言っても私のどうせつが…波津もスゴい体力で…」
「コッチは二人がかりだからなぁ…」
「お察し申し上げます。」
ソレから二人でため息を吐いた。
「殿!?どぉなされましたか!?さぁ朝の稽古をしましょうぞ!!」
「何かお前の元気が羨ましいよ。」
「殿?若い身空で年寄りみたいな事を言い召さるな!!なぁ、道雪殿!!」
「いやまぁ…たまには良いだろ?」
「二人とも…昨夜はお楽しみが過ぎましたかな!?」
「楽しめたのは二回戦までだよ。」
「殿と同じく。」
「オレにお預けをした罰ですな!!」
そんな事を言って笑う阿久良…怒る気力も湧かない。
「もぉ、ソレで良いと思う。」
あ、道雪まで覇気を無くしてるよ…
昼までに回復しないとな…
お昼ご飯、精の出る物がコレでもかと用意された。
「なんやあきつらと道雪が元気が無いからこんなのにしてみたやよ。元気になって昼からの仕事、励むやよ?」
「はい。」
「お気遣い感謝致します。」
「うんうん、では、いただきますやよ!!」
「いただきます。」
この「いただきます」と「ご馳走様でした」は既に根付いてしまっていた。やはり日本の文化は素晴らしい!!
お昼を頂き、部屋で着替える。
紅葉と椿も一緒だ。
「旦那様?昨夜はその…すみませんでした!!」
いきなり椿に謝られた。
「いきなりどぉした?」
「そのアレぢゃ…昨夜は頑張らせ過ぎたとわっちも椿も反省してるやよ。久々の愛しの旦那様だった故…つい…解って欲しいやよ!!」
「本当にごめんなさい!!」
そぉか…一週間ご無沙汰だったもんな.二人がハメを外しても仕方ないか…
「もぉ、気にして無いよ。今後は気を付けてね。
出来るだけ優しく言って二人に口付けした。
「「はい。」」
二人は素直に聞いてくれた。
謁見の間に行くと色んな人が慌ただしく動いていた。
まだ早かったかな?隣の控室に入ると、帝と将軍が談笑していた。
オレに気付いた帝が、
「おぉ、鑑連殿!!こちらに来て話を聞かせてくれ!!」
何ともフレンドリーに話しかけて来た。
「あ、は、はい。」
毒気を抜かれた気分だ。
オレは道雪との二人旅、早馬が動かなくなり徒歩での移動、二万に二百で対抗した事や、鬼が十一も居た事、向こうの地下の話し等を聞かせた。
「人為的に鬼をなぁ…ソレはまた何とも悍ましい…」
「もしコトでその研究をしたらば主上陛下の逆鱗に触れますよ。」
「それはそぉだろぉな。」
「ワタシも見ましたが…アレは人の所業ではありませぬな…」
「そんな話が出たらその場で潰す様に約束しよぉ!!」
帝も約束してくれた。
ソレだけでもこの会談は意味がある。
「時に、主上陛下との婚儀はいつになるのかな?」
「んな!?」
「おぉ、それは私も気になっていたんだが…聞きそびれていたな!!」
「これまで誰にも靡かなかったあの主上陛下が、乙女の如くべったりたからなぁ…」
「いやいや、そんなもんでは無かったですぞ?鑑連殿に近付く女を威嚇するくらいですからなぁ…」
「えっ!?そんな風に見えるんですか!?」
「知らぬは当人ばかりなり、とはこの事か?」
「まさしく、で?どぉなのですかな?」
「いや…まだそんな話は…」
「お腹が膨れる前にしっかりしなくてはならぬぞ?」
「左様ですぞ!!」
「えと…村に帰ってからになると思いますが…しっかり九尾の狐様に報告しなくてはならないそぉなので。」
「婚礼の儀はこちらでもするであろ?その時は朝廷で面倒を見るからな!?」
「帝!?抜け駆けですかな!?」
「何を云うか!!民衆へのお披露目は幕府に任せる故な、朝廷や幕府にお披露目するのはこちらが、と云うておるだけぞ!?」
「ならばそれで手を打ちましょう…」
「当人に何の確認も無しに話を進めないで貰えますか?」
「主上陛下の婚儀など百年振りぢゃからなぁ…九尾の狐様の村での婚儀には我等とて参列出来ぬ故仕方なかろぉ?」
「解りました。紅葉にも相談しときますよ…」
「ソレで頼むぞ。」
「鑑連殿、頼みましたぞ。」
何か恥ずかしい事になって来たなぁ…
丁度話が纏まった所に道雪が…裃姿でやって来た。
「道雪も今回は参列するのか!?」
「私も副官として出る様にと今し方言われまして…」
「親守が副官だったのか!?」
「公方様、その名は捨て申した。道雪とお呼び下され。」
「そぉであったな、以後気を付けよぉ、して副官がお主だったのだな!?」
「左様で。」
「ほら、さっき話したでしょ?何日も二人で行動しててって、その流れでなし崩しにね。」
「あの戦で副官とは大した物だ!!私も元上官として鼻が高いぞ!!」
「はっ!!有り難きお言葉。」
その時、障子が開かれ、
「皆様大変お待たせ致しました。これより式が始まります故順次謁見の間へとお入り下さい。」
痴れ者くんが迎えに来た。なかなか出世したんだなぁ…
さてコレが終わったら久々に村に帰ってゆっくり出来るぞ!!
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お時間ありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」もお読みください。




