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第七十話 姫の処遇の記憶

さてさてどぉなる事やら…

姫の処遇だなぁ…



久清が出立して六日、姫の処遇を決める男、加東七郎次が謁見殿に着いた。

休憩もそこそこに会談の場が設けられた。


そこに居るのは、オレと紅葉、椿、腹黒女官さん、百合姫、服部丹波、百地半蔵、そして加東七郎次だ。


「さて、七郎次や、そこな三人を知っておるかや?」

「はい、ラナーの王女、百合姫様と我が配下の服部丹波並びに百地半蔵に御座います。」

「ふむ、実はこの三人は処刑に決まったが何か意見はあるかや?」

「んな!?それだけは平にご容赦下さいませぬか!?」


七郎次は頭を床に擦り付けて懇願した。


「何故かや?」


「服部丹波と百地半蔵は私の処刑に異を唱え、処刑の代わりにと致し方無くあの国王に従ったまでの事!!姫は幽閉された七人を解き放つとの約束の下戦の火種となるのを容認した由に御座います!!三人を処刑するならば、私を先に!!」

「それはならんやよ、犯した罪に理由があれど罪には罰が必要やよ。」

「しからば私はこの腹を斬り三人の助命を訴えまする!!」

「ぬしが腹を斬ったとてこれは覆らぬよ?」

「ならば私も三人と共に処刑下さいますよう!!」

「それもまかりならぬよ?」

「ならばこの場にて討ち死に致しまするが返答や如何に。」

「決定は覆らぬよ。」

「致し方なし!!主上!!その首貰い受ける!!」


七郎次は刀を抜いた!!

その瞬間、百合姫、服部丹波、百地半蔵が紅葉を守る様に立ちはだかる。


「どけぇ!!」

「なりませぬ!!殿!!」

「お止め下さい、殿!!」

「七郎次殿、落ち着いて下さい!!」


三人が退かないとみるや七郎次は動けなくなった。


「両者それまで!!」


オレが声をかけて止めに入った。


「主上陛下、悪戯が過ぎますぞ。」


紅葉を嗜める。


「なんや?あきつらにはバレていたかや?」

「当然です。オレの知ってる主上陛下ならば、真相が解ればどぉするかは手に取る様に解ります。その上で、七郎次の配下を思う気持ち、三人の七郎次を思う気持ちを確かめたかったのでしょう?」

「流石あきつらやよ。」

「では主上陛下、この件どの様な沙汰を?」


腹黒女官さんが問い質す。


「あきつらに一任するやよ。」

「はっ!!必ずや満足行く結果に致します。」

「やってみせよ。」

「はい。」


オレの言葉を聞き、紅葉、椿、腹黒女官さんは退室した。


「七郎次、まずは刀をしまえ。」

「あ、はい。」


七郎次は刀を納めた。

他の三人もぽか〜んとしている。

今の遣り取りが台本無しだと裏付けられる。


「主上陛下はハナから処刑の意志は無かったんだよ。ただ単にみんなの絆を見たかっただけだと思うよ?」

「絆ですか?」

「そぉ、ソレで…謁見殿に侵入した二人、戦の火種になった百合姫、本来なら死罪は免れないんだけど、今回は裏技を使って、死を偽装する。」

「裏技ですか?」

「丁度、死罪が確定しているヤツ等が居るから、身代わりにする。」

「なるほど!!」

「そして、執行人には七郎次を使い、忠誠の証とする事になる。」

「それで?」

「ラナーとの戦が完全に終わったと宣言して終わりだ、但し三人には名を変えてもらうけどな。」

「その程度、なんとも無い!!」


七郎次の喜びでその場は治るかに思えたが…予想外の所から異が唱えられた。百合姫だ。


「何卒、私だけは死罪をお願いします!!」

「頑固だねぇ…」

「何と言われようとも引けませぬ!!」


オレは少し思案する。

ピカっと電球が光ったよ!!


「なら…死よりも大きな罰を与えるってのはどぉかな?」

「死よりもですか?」

「そぉ、それなら姫も納得してくれるかな?」

「ソレはどの様な?」

「オレの友達に三吉ってヤツが居て、ソイツは無実の罪で死より重い罰を受けたんだ…ソイツの世話をするってのはどぉだい?」

「ソレが罰になるのなら…」

「よし!!ぢゃぁ三吉を呼んで来るから待っててくれ。」


オレは三吉を呼んで来た。


「コレが三吉だ!!」


三吉を四人に見せた。何処からどぉ見ても立派な鬼だ。

四人は唖然とした。


「なぁ、あきつら、わいが何でこっただ所に呼ばれただ?」


更に人の言葉を話すから腰を抜かすの仕方ない。


「んとな、この可愛い娘さんなんだがな、死にたいらしいんだ。」

「なんでだ?」

「大した事して無いのに自分が大罪を犯したからって言い張ってな。」

「大した事でねぇなら死ぬ事何か無いだで?」

「でも頑固なんだわ。」

「ダメだて!!悲しむ人が居る間は死ぬのはダメだて!!」

「お前もそぉ思うよな?」

「当たり前だて!!」

「この娘さんが自殺しない様に見張っててくれないか?」

「任されただて!!」


七郎次を引っ張り外に出た。


「三吉の事どぉ思う?」

「どぉって…あんな鬼は初めて見たぞ?」

「アレが無実の罪を着せられて鬼に変えられた人間だとしたらどぉ思う?」

「なに!?…本当なのか!?」

「あぁ…残念ながらな…」

「人の世界ぢゃ生きられんだろぉな…」

「だから九尾の狐様の一族の村で生活させる予定だったんだ、姫さんも世に出ない方が良いだろぉから、一緒に連れて行くつもりだし…早めに顔合わせってとこかな?」

「しかし鬼の面倒を見ろとか…」

「ソレを罰ってのは三吉には悪いんだけどな…」

「姫が生きていてくれるならそれでも良いか…」

「ならソレで決まりな!!オレは主上陛下に報告してくるから、喧嘩しない様に見張っててくれよ?」

「畏まりました。」


紅葉に決定事項を伝えたら、


「三吉に頑固姫を押し付けたかや?」

「姫に三吉を押し付けたとも言えるけど…」

「なかなか面白くなりそぉやよ。」


と笑われてしまった。成功って事で良いのかな?

何か設定上で質問等ありましたら感想欄にお願いします。

質問はユーザー名を伏せて後書きでお応えします。


お時間ありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」もお読みください。


名を変えるとかの所で、百合姫が楓か!?って思った方ごめんなさい。

楓さんの名前はまだ出て来ません。

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