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第六十八話 大名の記憶

序章のフリの一つ回収

質問の返答が…



幽閉されていた人達を解放して二日、やっとふるい掛けの日が来た。

オレ的には全員零れて問題無いんだが…


取り敢えず、将軍に頼んで秀秋に間者を付けて貰った…バレない様に…


その後の貴族達との面会だが…全員か問題無しと出た…

ありゃ?おかしいぞ?一人しか鬼送りにならないとか…

誰かが将軍に耳打ちしている。


「鑑連殿、懸念していた通りでしたぞ、一人を除いて他の貴族は秀秋の国王就任を推すとの表明で助かる道を示されていた由に…」

「やっぱね…あの目が…計算高い悪党の目をしてたんだよなぁ…」

「ソレはわっちも感じていたやよ、あきつらには考えが有ると思ってたやよ!!」

「最初はあの腐れ国王なんだ、秀秋を名指しで、オレを斬れって喚いていた…それだけ忠臣だったハズなんだけど…掌返しが上手過ぎてね…ソレで近くに置いてみたんだわ。地下にあった資料を調べたら発案者に小石川秀秋の名前もしっかり有ったけど、気付かない振りをしてたんだ…」

「ソレでどぉするおつもりで?」

「考えるのはオレの仕事ぢゃ無いからね。」

「丸投げですかな?」

「その通り!!」

「よろしいので?」

「オレは戦でしっかり働いたもん!!」

「もんて…総大将なのに…」

「だって、まだ十七にもなって無いんだよ?」

「充分大人では無いですか!!」

「だったら、あきつらも椿も参加やよ。」


オレは将軍と紅葉に引き摺られ会議に強制参加させられた…解せぬ。


議題は、ラナーの大名と代官と各地の大名をどぉするか、だった。


案は将軍から出された。


「ラナーの総大名は…松岡関連殿としたいが異論はありますかな?」


をい!!誰か異論を唱えろよ!!

誰も異論が無い様子…


「はい!!意義あり!!」

「どぉしましたかな?」

「なんでオレなんだ!?鑑鎮で良いだろ!?」

「鑑鎮は家老としての仕事がありますれば余裕がありません。」

「ぢゃぁ、他には?朝廷側からは!?」

「朝廷も人材不足気味ですな。」

「ぢゃぁ道雪は!?」

「彼は武人としては一流ですが、為政者には向きませぬ。」

「あきつらや、わっちの旦那さんなんぢゃからこのくらいの国は治めて貰わねば困るやよ!!まぁ、代官を指名すれば良いやよ。」

「代官かぁ…ぢゃぁ、久清で…」

「ダメやよ、主上軍の司令塔は村に居て貰わんとダメやよ!!」

「痴れ者は?」

「あんなのは論外やよ。」

「他にだと…鯛生のおっちゃんは!?」

「となると三重ちゃんと千代ちゃんも村から出るやよ?」

「千代ちゃん寂しがるなぁ…」

「千代ちゃんを泣かすかや?」

「ソレは却下だなぁ…」

「現地調達でも良いやよ?」

「現地調達?」

「鑑連殿、例の幽閉されていた方々の中から選ぶのはどぉですかな?」

「んな!?ソレでも良いのか!?」

「代官とは仕事が出来るのが前提、だから大名だった男ならば任せて安心では?」

「流石将軍やよ。」

「なら、あの一番気骨の良かったおっちゃん!!」

「たしか…志村勘兵衛とか云ったかや?」

「それだよ!!」


オレは部屋から顔を出して警護をしている道雪に頼んでおっちゃんを呼んで貰う。

余り時間もかからず、七人が会議室に来た。


「…と云うワケで、こちらの松岡鑑連殿がラナーの総大名になる事になったんだが、立場も私と同じとなる事が決まったんだが、貴方方の意見は?」

さきの戦の総大将にして戦功者でコトの主上の護衛で領地も無かった青年か…異論等有ろうハズも無い!!ワシ達からもお頼み申す。」


七人は、揃って頭を下げた。


「松岡鑑連様以後ラナーをよろしくお願いいたします。」


何故受け入れた!?


「あ〜ん〜まぁアレだ、オレは若造だし、主上の護衛もあるし、ずっとこっちには居られないから、代官を立てる事になるけど…良いかなぁ?」

「その代官に因りますが…」

「ソレなんだけど…アンタに頼みたい。」

「はい?なんですと?」

「志村勘兵衛!!ラナーの総大名松岡鑑連の名代としてラナーの代官に任命する。」

「んな!?いや…あの…」

「その後ろの六人にはラナーの家老になってラナーを治めてくれるよなぁ?」


オレは半分以上投げやり気味に宣言した。


「敗戦国に拒否権は無いやよ?」


紅葉がトドメの一撃を喰らわした。


「勘兵衛殿、諦めた方が良いのでは無いですか?あの青年も大名とか不本意な様子で渋々受けた様に見えますよ?」


等々好き好きな言いようだよ…まぁ、その通りだから仕方ないけど…


「解りました!!ラナー代官お引き受け致します!!すれば良いのだろ!?」

「投げやりだなぁ…」

「それはお主も同じだろぉが!?」

「なんでオレが怒られてんの!?」


その場は何故か笑いに包まれた。


勿論この内容を面白く思わない連中も居るワケで…


「鑑連様!!」

「ん?」


オレを呼び止めたのは秀秋だった。


「鑑連様がラナーを治める事に異論は有りませんが、代官が何故あの志村勘兵衛になったのですか?」

「信用出来るからだが!?」

「更に要職が皆幽閉されていた連中なのは!?」

「信用出来るからだな。」

「ふざけるな!!私のコレまでのお前への献身は何だったんだ!?」

「ソレは知らんよ?信用を勝ち取れなかったお前が悪い。」

「小僧がぁ!!」


秀秋が刀を抜いた。城内でしかも総大名に剣を向ける…感情的になったな?思惑が全部蹴られりゃそぉなるか…


「で…こんな所でオレに刀を向けてどぉすんだ?」

「知れた事!!ラナーに仇為す不貞の輩を手打ちにしてくれる!!」


目撃者…あ勘兵衛達が走って来た…


「貴様!!何をしている!!」

「殿!!お下がりを!!」


勘兵衛達がオレを守る位置を取るが、ソレは断る!!


「みんな下がってくれ、コトの主上の護衛の力の一端を見せるから。」

「はっ!!如何に雷神と云えど城内ではどぉにもならんだろぉが!!」


ありゃ?騒ぎを聞き付けて紅葉と椿と道雪と腹黒女官さんまで来ちゃった。


「なんかやこの騒ぎは?」

「旦那様?私がやっても良い?」

「いやいや私だろ?椿殿は主上の警護だろ?」

「コレはオレの仕事だから!!」


二人のやる気を制する。


「あきつら!!早々に終わらすやよ!?」

「へいへい…」


オレ達の遣り取りを律儀にも待ってた秀秋に対峙した。


「貴様!!抜けぇ!!」

「ん?そぉだな。」


オレは腰の千鳥を鞘ごと抜いて紅葉に渡す。


「汚い血で汚したく無いからね。」

「ソレで良いやよ。」


オレの事を余り知らない連中は呆然としている。


「さて…」


オレはそのまま構えた。


「ふざけおってぇ!!」


秀秋がそのまま斬り掛かって来る。頭を狙った振り下ろし、ソレを右に躱し左手を秀秋の左脇から差し右襟を取り、背後に周り右手で腰帯を取り、投げを打ち頭から床に落とす。

その一撃で秀秋は気絶した。


「アレは…[天狗落とし]でしたでしょうか?」

「おっ!?椿は良く憶えてたな。」

「少し記憶も戻って来ましたから。旦那様に可愛がられて…」


最後の一言は良く聞こえなかったが…少し記憶が戻ったか…


「勘兵衛!!コイツを縛っとけ!!」

「はっ!!」


城詰めの兵士に捕縛させ、牢にぶち込んだ。


いきなりな行動に出た秀秋は鬼退治をさせるとして…他のはどぉ出るかな?


「しかし、小石川秀秋はラナー随一の使い手だったのに…あんな一瞬で…」

「なんか雷神とか言ってたな?」


等聞こえて来たが、紅葉から千鳥を受け取りその場を去る。


「後は任せたやよ。」


紅葉も後を任せついて来た。

この後は夕飯とお風呂だな。

コレで残るは百合姫の処遇だけだな。

何か設定上で質問等ありましたら感想欄にお願いします。

質問はユーザー名を伏せて後書きでお応えします。


お時間ありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」もお読みください。

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