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第六十七話 新しい仲間の記憶

次の事後処理はなんだろね?

いやいや…そこはお偉いさんで…



夕暮れ時、火が消えて死体も骨だけになっており、悲しむ者は何処にも居ない。

民衆は、処刑されたヤツ等の悲鳴が消えた頃には一人、二人と去っており、今は誰も居ない。

延焼が無い事を確認し、皆城に戻る。

証人二人の内、女は意識が無い状態のままだ。記憶を消して目醒めさせてやりたいんだが…どの道犯罪者らしいが…三吉同様言い掛かりだったら目も当てられない。

ま、そんな事言い出したらキリが無い。


帰りの道すがら、秀秋に話した。


「国王のしてる事に反対しなかった大名を全部集めろ。」

「集めてどぉするので?」

「鬼と女達の始末を任せる。」

「死にますよ?」

「死なせるんだよ?」

「何故ですか!?」

「この国に要らないヤツ等だから。」

「鑑連様に忠誠を誓わせれば良いでは無いですか!!」

「アホかお前は…為政者が忠義を尽くすべき相手は民衆だぞ?それを忘れるな!!大名は領地に帰れば為政者だ、その本分を忘れ諌めるべきを諫めず大名が務まるものかよ…」

「解りました…こちらでは大名では無く貴族と呼んでいます。至急集めますので、二日程お待ちを。」

「それで来なかったヤツは粛正対象だからな?」

「心得ました。」


城に戻り紅葉、椿、腹黒女官さんと帰りに秀秋と話した内容を伝える。


「流石わっちの旦那様やよ、な、椿!!」

「はい、流石旦那様です。」

「帰ったら私から提案しようと思っていましたのに…」

「既に城詰めだったヤツ等を早馬で走らせてるから明明後日には勢揃いだろぉな。」

「良いやよ。そこでの話は誰が中心になるかや?」

「お姉様では無いですか?」

「わっちかや!?」

「場内での話になるからなぁ…主上陛下として出るのが望ましいだろ?だから、話を進めるのは…将軍か帝が居れば良かったが…」

「将軍なら明日こちらに着きますわ。」

「ホントかや!?」

「はい、鑑鎮様はそぉ仰っておられましたよ。」

「早いな…だが、こっちの現状を知るには丁度良いか…」


その日はそれでお開き、夕飯とお風呂とお楽しみだ。


翌日。将軍が入城し、紅葉と面会の場を設けた。


「為政者は誰に忠義を尽くすか…ですか?」

「そぉやよ。」

「私の私見でよろしいですか?」

「忌憚の無い意見だと嬉しいやよ。」

「しからば、為政者は民と共にあるべし!!コレは初代将軍か言った言葉だそぉです、私は先代とは違い民と共にあゆみたくおもいますあ。」


将軍は深々と頭を下げだ。


「あっぱれやよ!!その意気でコレからも頑張ってほしいやよ!!」

「はっ!?私は手打ちを覚悟してましたが?」

「なんでかや?」

「主上陛下を蔑ろにした、と思われるかもと思いまして…」

「わっちを選んでいたら強い叱責が有ったやよ?」

「本気ですか!?」

「当然やよ、為政者は民と共にあるべきやよ。わっちは為政者とは少し違うからそこまでは考えて無かったやよ…少し反省するやよ。」

「しからば主上陛下はどの様に?」

「わっちだったらあきつらと椿と共にと答えたやよ。」


紅葉はいたずらっぽく笑った。嬉しい事を言ってくれる。


「鑑連殿?主上陛下とは…」

「将軍様、それ以上は聞かないで欲しいんですが…」

「ぷっ!!はははははは!!」


将軍は突如笑い出した。


「な、何がおかしいかや!?」

「いや…主上陛下にもホントに大事なモノが出来たのですな。」

「そんな恥ずかしい事は言わないで欲しいやよ…」


紅葉は頬を染めそっぽを向いた。

可愛いから止めなさい。


「なるほど、なるほど、主上陛下も乙女でありましたな、良きかな良きかな。コトはまだまだ大丈夫ですな!!」

「あまり茶化さない方が…」

「二人とも?お仕置きして欲しいのかや?」

「「滅相も無い!!」」


見事にハモってしまった。

その後、将軍にも地下の惨状を見て貰った。


「なんとおぞましい…コレが此度の戰の原因ですか…」

「恐らくは…ですがね…」

「もし負けていたら?」朝廷、幕府、九尾の狐様の一族全て鬼にさせられて、そこに関係する女性は性欲処理用に成り果てていたと思います、オレならそぉして支配すると思いますよ。」

「鑑連殿も良い具合に壊れてますな…」

「お褒めに預かり恐悦至極。」

「褒めては無いのですがね。」


それから二人で笑い出した。


夕方、紅葉、椿、腹黒女官さん、将軍に秀秋を加え昨日の話をした。

女は達と鬼の始末の事だ、概ね将軍も賛同してくれた。

質問を幾つか用意してその反応で仕分けるのが望ましいと…


「ならば、国王に逆らえず仕方なくと答えたなら罪を減じる方向で良いかな?」


将軍の言葉に秀秋は頷いた。


ま、罪を軽くしても大名…コッチぢゃ貴族か…その資格は剥奪だけどね。


反対したかったとか、民と共に…とか、そんな人はそのままと取り決めた。

ソレでも半数は鬼の始末係が待っているんだけどね…

その後、秀秋の情報から国王に逆らい幽閉された貴族が数人居た事が判明した。


「ぬし等が国王に異を唱えた者達かや?」

「だったらどぉする?」


壮年の如何にも無骨なおじさんが答えた。


「何故かや?」

「簡単な話だ、罪の無い一般人を鬼に作り替え、自我を持たせ、性欲処理の女を犯罪者からあてがい、言う事を聞かせコトを攻める。その理由作りに姫を送り込む等言語道断だ!!」


おじさんは怒りを露わに壁を叩く。


「中に居る他の人もそんな感じかや?」

「当然だ!!」


中に居た六人が声を合わせて言った。


「ぬし等が忠義を払い守るべきはだれかや?」

「そんなモノ民に決まっている!!」

「オレ達は民に支えられ、生かされて居るに過ぎん!!貴族だ何だと云っても、民を蔑ろにして何の為政者か!!」

「支えてくれる民を守るのが貴族の務めだろぉが!!」


中の人は達は口々に同じ様な事を言った。

紅葉に促され、オレが後を引き継ぐ、


「こちらに居られるのはコトの主上陛下だが、この方に支える気は無いか?」

「主上陛下ねぇ…小娘ぢゃねぇか!!オレ達は主上陛下だろぉが関係ねぇ!!ラナーの、領地の民を守る!!それだけだ!!なぁみんな!!」

「おぉ!!」


おじさんの言葉に団結する男達。正直青臭いとは思うんだけど…


「気に入ったやよ!!コトの将軍を紹介するから、わっちの配下に加わりラナーの平和を保って欲しいやよ!!」

「んな!?何だと!?」


あ、額に青スジ浮かべてる。


「なぁ、コレは取引何だよ?アンタ等の命とラナーの平和どっちが大事なんだ?」

「そんなもんラナーの平和に決まっている!!」

「そんな見えすいた脅しが通じる相手か考えなくとも解るだろぉが!!」


同じような事を言って騒ぐおじさん達。


「鑑連、斬るやよ!!」

「アンタ等の気持ちは良く解った。なら大人しく…」


言いながら千鳥を振るう。

キンキンキンキン!!

からんころん…

人が通れるくらいの大きさに鉄格子を斬った。


「歓迎するやよ。今後はわっちの配下として民の為に尽力して欲しいやよ。」


正に女神の如く御幸が差してる感じを醸し出し笑顔を浮かべる美少女。


「我等を試したのか?」

「ソコは謝るやよ…」

「ソレには及びませぬ。我等一同主上陛下の御名の下、民の平和の為尽力する事ここに誓います。」


おじさん達は片膝を着いて頭を下げた。

紅葉は根性の座った配下を七人手に入れた。

明後日、合格者がゼロでもこの国は安泰だな。

何か設定上で質問等ありましたら感想欄にお願いします。

質問はユーザー名を伏せて後書きでお応えします。


お時間ありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」もお読みください。

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