第六十一話 ラナーが落ちた記憶
変な方向に話が進んだぞ!?
とんでもない言い掛かりだよなぁ…
さて、道雪に茂髙を迎えに行く様に言付ける。生きてるよね?
道雪と数名が出立した…
鑑鎮に聞き、尋問している場に顔を出す。
「ワシを誰だと思っているのだ!!貴様等ただで済むと思うなよ!!」
延々と喚くだけで話にならない様子だ…権力者ってのはどいつもこいつも…
「おい、クソヤロー!!元気いいな。」
「何だ無礼者が!!打ち首にしてくれる!!」
「うるせぇ!!打ち首になるのはてめぇだ!!」
「ふざけるな!!この戯けが!!秀秋!!此奴を斬れ!!」
オレは呆れて外に出る。鑑鎮も一緒に…
「あの様子をずっと続けておりまして…話にならないので御座います。」
「他の連中は?」
「大体の捕虜は素直に喋ってくれましたよ。」
「ソレで、何か解ったか?」
「鬼は人為的に造られていた事は解りました。」
「やっぱりそぉか…」
「ソレから失敗作と言われる鬼は九尾の狐様の一族の村に廃棄する方法が有るとか…」
「んな!?なんだソレ!?」
「ヤツ等は最初から九尾の狐様の一族に戦を仕掛けていた様ですな。」
「ソレを裏付ける証拠を探さなきゃな…ま、そこは御家老様の手腕に期待だな。」
「丸投げですか?」
「丸投げですよ?」
「勘弁してくださいよ…」
「幕府側の手柄が必要だもん。」
「はぁ…解りましたよ。」
「貧乏くじ引かせて悪いな…」
オレは手を挙げてその場を去る。
オレの目的はもぉ一人、あの状況で冷静だったアイツだ…
「よぉ、生きてる?」
「何とか元気にやらせてもらってますよ。」
「何か不測してるモノは無いか?」
「囚われの身でこれ以上の待遇はないでしょう。」
「そぉか?国王とか云うヤツはずっと喚いていて、話にならないんだがな。」
「はは、国王は自らの欲求の為になら民衆どころか我が子であろうと贄にするからねぇ。」
「百合姫の事か?」
「それもありますが、反対勢力や地下組織を炙り出し鬼にしてコトの山に捨てる。そんな事を繰り返してましたし、農村部の廃れ様は目を覆いたくなります。」
「ソコまで思うなら…諌めれば鬼にされるか…」
「いかにも、ならば被害を最小限に止める方法を模索した方が…とも思いまして、保身と言われればそれまでですが…」
「ソレでも被害を最小限に…って思ってた…だが、そんな横暴を誰が支えてたんだ?」
「家老や犯罪組織です。女性を当てがう事で…ですが。」
「ん?女性って…男のがかなり少ないんぢゃ?」
「それは…コトではそうでしょうが、ラナーでは逆の事が起きてまして、コトの犯罪組織とも繋がりがあったのを確認したおります。」
「まさか…南町?」
「おや?ご存知でしたか、ソコから女性の供給が有りましたからね。」
「百合姫もソコに捕らえられてたぞ。」
「んな!?姫様が!?」
「ソレを救出した後オレ達は襲われた。」
「襲われた?」
「姫を攫った極悪人としてラナーの間者にな…」
「何故そうなるのか…何か重大な事を見落としている?」
「なら、何故姫は亡命しようとした?」
「国王に逆らい命を狙われ…」
「手引きは誰がした?」
「えっ!?」
「何も知らない小娘が何日もかけて女性が余っているコトに行く理由だ。他国なら何処でも良いので有れば、コトを目指すのは悪手だ。ココに来て地図を見たが、エミ、オサオカ、マヤカワ等大きく隣接している国があるのに、何故コトを選んだ?オレには不思議でならん…」
「確かに!!コトまで行くのなら他の所の方が行き易い!!」
「何かキナ臭く無いか?」
「なら国王は既に傀儡の可能性が!?」
「三年前くらいから特定のヤツと多く会っていたりは無いか?」
「マヤカワの大臣がラナーに滞在してからおかしいですね…鬼を作り出したり…何かに付けて罪人を利用して実験を繰り返したり…」
「マヤカワか…そっちに間者は放っているのか?」
「いえ…百合姫の嫁ぎ先なれば…」
「お前等がマヌケなのか、マヤカワ側が利口なのか…ラナーを落とせば、大陸の真ん中に一大勢力が生まれる。更にコトを落とせれば、大陸を東西に行き来するヤツ等はソコを通るしか無い。海すら水軍に封鎖さされば…関税で儲け放題か?」
「正しくその通りかと…コトが落ちるまではマヤカワは表には出て来ないだろぉ…お前ならラナーをどぉ守る?」
「そ…ソレは…」
「妙案無しか?」
「恐らく百合姫もマヤカワに通じて居ると見て動くのが得策、何卒!!何卒!!その眼力とお力を我等にお貸し下さらぬか!?」
檻の中で土下座する男。
「だから、アホか?コトはラナーがどぉなろぉと知った事では無いし、戦も我等が勝っている。敗戦国の将が自分達から仕掛けた戦に負けておいてその上、無能を指摘されて、更に力を貸せとか…どのツラ下げて言ってるんだ?」
「ならば、我が国は…?」
「アホな国王が民を巻き込んで盛大に自滅しただけかな?上手く交渉出来ればマヤカワの奴隷として生きる道があるかもな?」
「何か打開策は…」
「コレから処刑されるヤツ等に何が出来るんだ!?何がしたいんだ!?」
「我等は死すとも、奴隷に身を落とそうとも、民だけは守り通さねばならないのです!!それが為政者の務めなれば!!」
「ならば、オレがラナーを納め、主上陛下の直轄地としても文句無いな?勿論お前はオレの奴隷だが?」
「民の平穏が守られるなら…」
「約束はしないが、尽力はしてみよぉ。」
コレで話は着いた。マヤカワの思惑とかめっちゃ言い掛かりなんだが…
まぁ、コレで完全にラナーはコトの属国になったのだ。
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お時間ありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」もお読みください。




