第六十話 鬼の情報の記憶
事後処理が残ったよなぁ…
「久清被害状況は!?」
「重軽傷合わせて約五十、死者はゼロ、自力で歩けない者十三です。」
「歩ける者半数は陣に戻り、鑑鎮に救援要請!!十三名分の担架を用意させろ!!ソレから鬼の始末、首を刎ねて持ち帰るぞ、最後に捕らえたヤツ等の面倒も押し付けて手柄にさせろ!!」
「はっ!!」
久清は支援隊を引き連れ陣まで下がる。
オレは…肋骨やってるな…気が緩んだら急に痛みだした。
「かはっ!!」
うわっ!?血だよ!!血ぃ!!痛ぇワケだよ…
「殿!?喀血してるでは無いですか!?」
「ん…やっぱ角四本は一人ぢゃ手に余ってたわ…」
多分あのビンタだよな、やっぱり。
「誰か…」
「止めろ、今オレの負傷は隊の士気に関わる!!戦は終わっても、兵にはオレの負傷は動揺を誘う。」
「殿…」
その時一人の女性が来た。
「道雪さん、何かありましたか?」
さっきの声が聞こえてたか…
「ん?あぁ、負傷者の治療は?」
「はい、光の法術にて行っては居ます、重傷者にはまだキツいでしょうが少しずつ回復して、皆命に別状は有りません。」
「そぉか、殿の心配は排除されたワケだな?」
「はい!!」
「ありがとう。」
「失礼します。」
彼女はみんなの所に行った。
「兵に動揺は禁物な。」
「畏まりました、しかし殿の容体はかなり深刻ですぞ!?」
「後で紅葉に診て貰うから大丈夫さ。」
「それまで保ちますかな?」
「保たせるさ、約束して、お守りも貰ってるからな…」
強がりだ、今すぐにでも意識が飛びそぉなんだよなぁ…あ!!
「オレ、雷纏ってたよな?」
「まるで雷神の如きお姿でしたぞ。」
「今の状態はその後遺症って事に出来ないか?」
「言い訳には丁度良いかと。」
「ぢゃぁ、それで…」
とさっ…
オレは意識を手放してしまった。
「…きる…よ!!あ…つら!!目を………やよ!!」
誰かが泣きながら、話して…叫んでいる、何があったのかな?
「も………ま!!す………やす……………とこう…………く……い!!」
何だかなぁ…身体中痛ぇし、周りはうるさぇし…静かに寝かせてくれよ。
「あきつらぁ!!起きてよ!!わっちを…わっちと椿を置いて逝くな!!」
仕方ねぇなぁ…目を開けるか…
「少しはゆっくり寝かせてくれ…」
「旦那様ぁっ!!」
「あっ!!こら!!椿!!卑怯やよ!!それはわっちの役目やよ!!」
左右から抱き締められた。頼むから寝かせてくれ!!
「少し、寝かせてくれ…」
再び意識を手放した。柔らかな感触を頭に感じながら………
「ん…ん〜ん。」
辺りは真っ暗だ。どこだココは?身体を起こし…あれ?起き上がれないんだけど!?
ん?何かが乗ってるのか?
「あきつらぁ、おきるやよ…」
寝言言ってら…
「旦那様ぁ…生きて…」
こっちもか…二人とも心配させてごめんな。
もぉ一眠りさせて貰うか。おやすみ。
「………やよ!!あ……ら!!」
「…………ま!!起きて下さい!!」
「ん…あ…おはよ。」
「あきつらぁ…!!」
「旦那様…」
「「良かったぁ!!」」
左右から抱き締められた…デジャヴ?
こりゃ反動の説教が…逃げて良いかなぁ?
「抱き着かれるのは嬉しいけど…どの位寝てた?」
涙を拭きながら椿が答えてくれた。
「昨日の夕方からですよ。」
おはようのちうをほっぺにされた。
「わっちが治療しなかったら目覚めなかったかも知れないやよ。」
こちらも、おはようのちうをされた。
なんか後が怖いけど嬉しい目醒めだな。
「あきつらにはキツいお説教を…と思ったけど、今回は四本角の鬼が居たみたいだし、無茶しなきゃ、死者が出ていた可能性が大きいから、お説教はしないであげるやよ。」
らっきぃ〜!!
「でも、私達を悲しませた分の説教は夜にしますから、旦那様?お覚悟を。」
あんらっきぃ〜!?
「まぁソレはソレで置いとくやよ、それで、何故鬼が戦場に居たかやよ。」
「国王ってヤツが言ってた、自我を持たせたまま鬼にしたって…」
「自我を持たせたままかや!?と云うか鬼にした…かや?
「そんな事を言ってた。鬼は人為的に造られていたって事になるのかも…村に来てた鬼もその実験の失敗作だったとしたら?」
「大事やよ!!」
「各国が競ってそんなアホな事してたりしたら、色んな国が滅び兼ねない。」
「大変な事態になるやよ!?」
「あまり騒ぐとみんなに知られるよ?」
オレの言葉に紅葉は、自分の手で口を塞ぐ、可愛いから止めなさい。
「旦那様?鬼って?」
「桃太郎に退治されたヤツだな。」
「桃太郎?」
「あ…それは忘れてくれ。そぉだなぁ…角の生えたデカいヤツだ!!」
「そんな生き物が居るんですね…見た事無いです。」
「見ない方が良いよ。」
オレは笑って椿の頭を撫でた。
「その辺を詳しく尋問する必要があるから、それが終わってから後の処理をしなきゃだな。」
「解ったやよ!!その辺はあきつらに任せるやよ。」
「そぉだな…鑑鎮と相談してみるよ。」
ソレから朝食に在り着いた。
朝食が終わり、鑑鎮に紅葉との話を聞かせた。
無罪放免を訴えるのを餌にして情報を聞き出し、全てが解ったら、やっぱ無理が有ったとし首を刎ねる。そんな筋書きだ。
それも百合姫が帰って来る前に終わらせたいけどね。
全部腹黒女官さんに任せたいって気がして来たぞ?
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お時間ありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」もお読みください。




