第五百九十二話 疑われた記憶
グロー・キマはどぉなるんでしょぉか?
一応、気は使ってんだよ?
「…んな!?そんな事になっていたのですか!?」
その日の夜、合流したシトルガーナにココまでの経緯を説明した。
「ん〜まぁな…最初の所ぢゃ、怪我人も出しちまったからなぁ…帰ったら紅葉に叱られるかもなぁ…」
「えっ?怪我人が出ただけめですか!?」
シトルガーナが、本気で驚いている。
「そりゃそぉだろ…最初にラナーと戦った時も、泣きながらガチおこぷんぷん丸になってたんだぞ!?」
シトルガーナはオレの表現に着いて来れて無い感じだけど、
「ソレはそぉでしょぉね…殿は死にかけておられましたから…」
「そぉなんだよなぁ…あの時はマヂで死ぬかと思ったよ…あ、でも、ウショのシュウインの時も…」
「アレは殿が悪いです。私を庇って大怪我とか、逆なら解りますが、あの後、波津にトコトン絞られましたよ…」
「えと…すまん…あの時は思わず身体が動いて…」
オレが死にかけた話をいくつかしていたら、
「あの…殿もお怪我をする事があるんですか?」
何気ないシトルガーナの質問に、オレと道雪は顔を見合わせた…
「道雪と初めて会った時も怪我したなぁ…」
「アレは仕方無いのでは無いですか?多勢に無勢で、そこそこ以上に使える者も居ましたし、街中でしたので、殿の法術は広範囲ですので、使えなかったと云う事も考慮すれば、あの人数に単身で武器も無く突っ込んだんです。生きてただけで奇跡ですよ。」
「ソレでも、めっちゃ叱られたよ…ま、波津殿には、「死んでても構いませんでしたのに…」って言われたぞ…」
「まぉ、波津は主上陛下至上主義者ですから…」
と、話が脱線し出したので、話を元に戻す。
「ま、オレの怪我の事は良いとして…話は、ブーセンの事だな。グロー・キマは何かしらの罰を受ける可能性が有る。外交を通じて、穏便に済む様に口添えしてやってくれ。あのままだったら、道雪か金四郎が斬ってたかも知れん。そして、オレもケンカを売られていた感じが有るから、この国を潰していたかも知れんからな…逆に手柄だと、少々話を盛っても構わん。なんとかしてやってくれ。」
と、今のこの場で話さないといけない事を伝える。
「はい。解りました。しかし…ソレでもなんらかの処分が決まったらどぉなさいますか?」
「ん?あぁ…そぉだな…もし、何かしらの懲罰が課せられたら、ラナーが宣戦布告する可能性が有ると伝えておけ。この戦が終わった時、東側の国々からの注目度にも因るけど、高確率で折れるだろ。但し、何も無くても風当たりが強かったら、クリラーノに家族全員受け入れてやってくれ。」
「はぁ…まぁ、彼女程の人物なら、喉から手が出る程欲しいですから…」
なるほど…グロー・キマはかなり有能な人物みたいだな…もし埋もれる様なら、道雪の補佐として雇うのもアリか?
「しかし、そこまで殿が執着なさるのには何かしらの理由が有るのですか?」
道雪が呟く様に聞いて来た。
「そぉだなぁ…強いて上げるなら、オレ絡みで、知らん所で、悪く無いヤツが罰せられるヤツが居るのが気に入らんって所かな…」
コレは正直な思いだ。
「なるほど…お妾さんが増えるのかと危惧しておりましたぞ。」
何を言ってやがる!!オレは歳上はそんなに…いや、嫌いぢゃ無いけど…うん、彼女は…
「…そぉだな、これ以上抱え込めないし、彼女は美人だが、オレとは相容れないだろな…波津殿と同じだよ。人としては好きな人だが、女性として好きかと問われれば…そんな感じだな。」
「ほぉ…殿は波津の事をそんな風にお思いで?」
「まぁ、波津殿は、どちらかと云うと、姉…そんな感じかもな。」
「姉…ですか?」
「あぁ、見習うべき所と、尊敬出来る所、ソレに、逆らえない凄み…それだけ揃ってりゃ、誰かさんみたいに奥さんにしよぉとか思わないさ。その辺どぉなのよ?」
「ゔっ…わ…私は…一目惚れでしたので、何も考えておりませんでしたから…」
放っておいたら、際限無く惚気そぉだな…
「それで、要は、グロー・キマを助けてやれって事だ。」
強引に話を引き摺り戻して、結論を言う。
「はぁ…殿の
性欲処理では無く、人材として優秀だから…そぉ云う事ですね?」
「あぁ、頼んだぞ。」
「はっ!!」
まぁ、こっちの国々の外交が、どれだけ進んでいるかは解らないけど、コレで死罪は免れるだろぉな…
そんな話をした翌日、オレ達が最初に訪れたブーセンの陣に来て、グロー・キマとシトルガーナと如何にも貴族然とした男が軍議をした。
オレ達は、その策が破れた後の力押し部隊だから、軍議には参加しない。その代わり、
「どぉだ?向こうに動きは有るか?」
「いや、何も動きは無い感じだな…」
「そのまま、交代しながら見張りを続けてやってくれ。」
「任せてくれ。」
そんな感じで儀作と話し、何か有ったら、遠慮無く言って来る様にと良い含め、オレは…寝た。イヤイヤ、おサボりぢゃ無いよ!!昨夜は一人で寝ずの番をしてたんだからな!!
みんな疲れてるんだから寝かせてやりたかったぢゃん!!
ソレに、夜襲とかは戦の常套手段だからね。
ま、結果的に偵察は来てたけど、軍は動いて無かった。
偵察に来てたヤツ?いや…埋めてるけど?ソレが何か?
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お時間がありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」も合わせてお読みください。




