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(仮)日本古武術の可能性  作者: ちまき
第二十六章
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第五百九十話 侮辱の記憶

殿しんがりってなかなか生き残れないんだけどなぁ…

感謝されてもなぁ…



「殿!!敵軍は遥か向こうの自陣に戻りました!!」


空から戻った道雪の報告を聞き、現状を考える。


「…となると…ある程度の時間は稼げたと云う事になるか?」

「はい。軍を再編してコチラに向かうには、半日は必要になるかと。」


半日か…長いっちゃ長いし、短いっちゃ短いな…

オレ達と一緒に、道雪の報告を聞いていた、ピーセ・ヤーショは、


「それならば、皆様も我々とご一緒に我々の陣にいらしては如何でしょぉか?」


って誘ってくれる。

それも一つの手だよな…オレ達の立場と、行動制限のことも話したいし、思い付いた式も書いてみたいもんな…


「そぉか?ならお言葉に甘えて、世話になろぉ。」

「そ、そおですか!!グロー将軍もお喜びになると思います!!」


と、ピーセ・ヤーショの案内で、グロー・キマの居る陣に案内して貰った。勿論飛行車も一緒だ。


「おぉ!!マツオカ殿!!ご無事であったか!!」


オレの姿を認めたグロー・キマは花が咲いた様な笑顔を向けて来た。


「当たり前です。自信が無ければ引き受けませんよ。」

「う、うむ、そぉであろぉな。して、アックヤック帝国はどぉなった?」

「道雪。」


オレは挨拶を済ませ、説明は道雪に丸投げした。


「はっ!!お初お目にかかる。ラナー総大名旗下軍事総長、髙橋道雪です。お見知り置きを。」


と、取り敢えず自己紹介していた。


「ブーセン国軍将軍、グロー・キマです。さっそくで悪いのですが…その…状況は…?」

「はい。帝国軍と少し交戦しましたが、約三割を撃滅。帝国軍は一時撤退致しました。」

「…んな!?そ…ソレは本当ですか!?」

「事実です。」

「…なんと…」


グロー・キマは力無く席に座り込んだ。


「…我々の軍が撤退を余儀無くされた相手を…ラナー国の軍はソレ程の大軍勢で来られていたのですか?」


コレにはオレが答えてやる。


「ん?当初連れて来ていたのは百人強、先日タイオーでの先遣隊撃滅時に三割程が怪我をしたので、クリラーノに送ったので、残ったのは六十強ですが?」

「なにっ!?六十!?そんな人数で万の軍を退けたとでも!?」

「そぉだが?」


オレは胸を張って応えてやる。

その時、誰かが天幕に入って来た。


「ほぉ?面白い事を言う御仁だな。たかが六十程度で、数万の軍を退けたと?」


入って来たのは老人になりかけている小太りのおっさんだ。


「ん?あぁ、そぉだが?」


オッサンは横に伸びた口髭を撫でながら、


「ふん、バカも休み休み言うのだな。グロー将軍の軍は五万、ソレが撤退し、再編をせざるを得ない状況になったと云うのに、たった六十であの軍を退けた?どんな作り話だ!!」


と、最後は恫喝して来た。


「怒鳴るのは構わんが、相手はしっかり見極めた方が良いな。」


軍人としてはそこそこなんだろぉけど、この男の強さは、儀作より遥かに弱い感じがするんだが…


「はっ!?何処の田舎モンかは知らんが、このブーセン国が誇るノーム伯爵を知らんのか!?」


オレは道雪と金四郎を見遣るが、二人共首を横に振る。二人共知らないよな?


「あぁ、知らんな。相手がどんな立場の者かも考えず、横柄な態度を取り、手助けをして貰っておいて、その相手にケンカを売るバカなんか知るワケ無かろぉ?」


売り言葉に買い言葉。こんなヤツに下手に出る必要は無いよな?


「な!?なんだと!?貴様ぁ!!」


と、ノーム伯爵は腰の剣に手をかけた。その時、


「ノーム伯爵!!お止め下さい!!現時点でも、下手をしたら首が飛びますよ!!」


慌ててグロー・キマが叫んだ。


「なんだと!?貴様!!このワシに指図するか!?」

「はい。国を思えばこそ、ここはお止め致します!!」

「なんだと!?貴様の首から落としてやろぉか!!」


と、ノーム伯爵が剣を抜いた瞬間、道雪の雷振刀がノーム伯爵の首に押し当てられた。


「んな!?なんだ貴様!!小僧の部下如きが何の真似だ!?」


ノームは道雪を睨み付けるが、グロー・キマの言葉がその場を制した。


「コチラの若武者は遠くラナー国より参られました、ラナー国の総大名のマツオカ・アキツラ様と申します。話に因れば、そのラナー国の国主であらせられるそぉで、クリラーノをたったのお一人で落とされた方です。剣をお納め下さい!!」


この一触即発の事態を収めるのは、このおバカさんの謝罪しか有り得ないんだけど…コイツはアホなプライドの塊だろぉから無理だろな…


「ふん!!こんな小僧に落とされるクリラーノが腑抜けなだけだろ!!そんな小僧に出来るならワシにも出来るわ!!」


ほらね?変なプライドが邪魔して、引くに引けない状況を自分で作るし…その上でオレをコケにしてるし…


「…御免!!」


すぱっ!!ゴロゴロ…ぷしゃぁ〜…


あれ?良いのかこれ?

グロー・キマが、オッサンの首を斬り落としちゃったよ…


「マツオカ様、コレでなんとかお怒りをお鎮め頂けませんでしょぉか?」


って、オレの為にしたんですか!?


「ダメですね…殿を侮辱したのですから、こんな楽な死なせ方では…」


うおい!!道雪!!何を言い出すんだ!?

何か設定上で質問等ありましたら感想欄にお願いします。

質問はユーザー名を伏せて後書きでお応えします。


お時間がありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」も合わせてお読みください。

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