第五百八十八話 劣勢の記憶
クリラーノは大丈夫なんでしょぉか?
手…出すよなぁ…
オレ達が現場に着いた時には、既に戦闘が始まっていた。
「始まってんなぁ…」
「普通はこんな不意打ち的な戦闘は無いと思いたいのですが…」
「何か言ってんだ?不意打ち騙し討ちは基本中の基本だろぉが。」
「…えっ!?」
「「「えぇ〜!?」」」
アレ?金四郎もだけど、後部座席で話を聞いてただけの儀作達にも引かれたぞ?何でだ?解せぬ!!
「普通に正面からとかバカのする事だろ!?」
「確か…呪転一家を潰した時は正面から乗り込みましたよね…?」
「乗り込んだな…でも、あの時はそぉするしか手が無かったんだよ…」
「そ…そぉですか…」
嫌味の一つでも言おぉとしたのか、昔の話を引っ張り出されたけど、あの時はホントに考える余裕が無かったんだよね。
「それより、アレ…劣勢ぢゃね?」
オレは下の戦況を冷静に判断してみた…
「確かに不利…ですね…」
「早く有りよぉ…」
「ですね…」
上から見るだけでも、銃器類の使用は確認出来ないけど、所々で爆発っぽいのが起きてる…多分ダイナマイトっぽい兵器を使ってるんだろぉな…
オレ達は、友軍の陣であろぉ場所の近くの地上に降り立ち、近くの陣を訪ねる。
「止まれ!!何者だ!!」
歩哨の二人の内の一人が大声を上げる。そして、二人ともコチラに手槍を構えている。
懐かしいなぁ…こんな対応…最近ぢゃ、コトでもラナーでも、もぉあんな対応が無くなったんだよなぁ…
「あぁ…その怪しい集団に見えるだろぉが、アンタ等の友軍だ。安心…は出来ねぇか…取り敢えず、クリラーノの連中の仲間て、ラナーからの援軍だ。」
と、しっかり自己紹介してみる。
「何!?クリラーノだと!?縁がを要求したのは昨日だぞ!?もぉ来たって云うのか!?」
「まぁ、見てただろ?あの乗り物を。」
「あの空を飛んでいた…?」
「あぉ、ちょっと用事があって、タイオーの方に行っててな。」
「タイオー!?行軍したら五日はかかるぞ!?」
「そぉなのか?アレならホンの一刻もかからないぞ?」
「まぢか!?」
「まぢだ。あ…でも、操縦出来る人は中々居ないけどな。」
「そんなに難しいのか?」
「いや、燃料が、操縦者頼りなんだよ…」
「操縦者頼り?」
「法力を使うんだ。」
「法力?なんだそりゃ?」
「知らないなら良いや…それより、指揮官に会わせて貰えないか?」
「えっ?あぁ…その…知らない人間を…」
知らない人間を案内出来ない…ってか?しかも目線がオレの振動刀に注がれてるし…
「…ま、だよな。コレは預けとくよ。重いから気を付けろよ。」
オレは腰から振動刀を鞘ごと抜き、歩哨の一人にわたす。
「んな!?なんだこの重さは!?」
オレが預けた振動刀を持った歩哨の人がその重さに驚きの声を上げていた。
「あぁ、ソレ…ってか、みんなの持ってるのは特別製でな、大きさの割に重いんだよ。ま、その分頑丈だけどな。」
「頑丈…」
歩哨の男はマジマジとオレの振動刀を見だした。
「良かったら抜いてみても良いぞ。つか、先に案内してくれると助かる。」
「あ、はい。コチラにどぉぞ。」
オレの振動刀を渡さなかった方の歩哨が中央に案内してくれた。
「将軍!!お客人が参られました。クリラーノの援軍に来られたとの事ですが…」
天幕の前で歩哨がそぉ言うと、中から、
「入って貰え。」
と、返事が来た。
「どぉぞ。」
少し甲高い声を聞いた歩哨が道を開けてくれたので、オレはその天幕の中に入って、将軍と呼ばれた人に会う。
「お初お目にかかる。ラナー国総大名、松岡鑑連です。」
中に一歩入って自己紹介をする。
「コレはご丁寧に。ブーセン王国軍を預かります、将軍のグロー・キマと申します。」
グロー・キマと名乗った黒髪長髪長身の女性は立ち上がって、恭しく一礼して来た。
まさか、将軍が女性とはね…
「ん?如何されましたか?」
少し彼女に見惚れていた様だ。オレの奥さん達には無い、キリッとした美女だから…
「あ…いや、失礼、あまりに美しかったもので、見惚れてしまいました。」
正直に言ってみた。
「おや?私を口説くおつもりですか?かなり難しいですわよ?」
「はははは、まさか。貴女はオレには勿体ないですよ。」
「ふふふ、お上手ですこと。…ソレで、コチラに来た目的は?」
少しはにかんだ大人の可愛さと、その後の引き締まった凛とした表情の落差…奥さん達が居なかったら惚れてたな…
「あぁ…っと…取り敢えず、ブーセンが敗走する様なら、殿を引き受けたくてね。」
グロー・キマのコメカミがピクリと動く。
「我々が遅れを取ると?」
「その可能性が有るって事ですよ。空から見た感じでは、押されてる様に見受けられたけど?」
「空から?貴方はは空を飛べるとでも?」
「空を飛べる乗り物を持ってますからね。」
「俄には信じられませんが…取り敢えず戦況を見てみましょぉ…」
なんかプライドを刺激したみたいだな…なんかごめん…
「良かったら、空から見てみますか?」
「ふん…その口車に乗ってやろぉ…」
って事で、多分歳上だろぉ美女と外に出た、丁度その時、
「グロー将軍!!お引き下さい!!想定より敵兵が多く、更に爆発物を持ち込まれております!!」
と、伝令っぽい人が駆けて来た。
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お時間がありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」も合わせてお読みください。




