第五百八十一話 その国の成り立ちの記憶
鑑連の奥さん達、濃い立場だなぁ…
先進国なのかなぁ…?
そぉかぁしていると、目的の街が見えて来た。コッチの大陸っぽく、南蛮風の建物が並ぶ。空から見ると、あちこちに水路が張り巡らされ、差し詰めベネチアを思わせる。
「なるほど、あの村長の言っていた通りら水の都とはこの事だったのですね…」
金四郎が、綺麗な街並みを見ながらそんな事を呟いていた。オレ、聞いて無いんだけど?
「水の都か…取り敢えず、正門から話を通して中に入るか…金四郎、簡単過ぎるお使い頼んでも良いか?」
「はい。そぉ簡単に行くとは思えませんが…」
コッチの大陸の移動手段はは馬車が主流の様で、門の前には少ないにしろ、街道から馬車が出入りしている。
「少し待つ事になるかな?」
「はい。しかし、飛行車でそのまま乗り入れるのもどぉかと思いますが?」
「あぁ、駐車する場所も無さそぉだよな…あの脇に一纏めに停めるか…」
と、オレが空き地に飛行車を降ろし、全員が出たのを確認して、鍵を締める。他の飛行車も同様に鍵を締めてから、オレの後ろに並ぶ。
飛行車を降ろしたのが門番さん達から丸見えな場所だった為か、今のオレ達はこの国の衛兵さん達?に取り囲まれ、槍を向けられているんだよね。
指揮官らしき人も居るから、何とかなるだろぉけど…
「おぉ〜い!!みんな、敵対行動は取るなよ!!ほら、金四郎、向こうの人に説明してやってくれないか?」
「殿…この状況は…説明でどぉにかなる様な状況では無い様に思われますが…」
「何言ってんだ?お前なら大丈夫!!オレが骨を拾ってやる!!」
力一杯の励ましを口にする。
「骨になりたくは無いのですが…」
まったく…いつの間にこんな減らず口を叩く様になったんだか…
それでも金四郎は前に進み出て、
「お初お目に掛かる。私はラナー国、王都奉行の大岡金四郎と申す。本日コチラに来たのは、クリラーノ国からの使者の様な立場だ。この度の戦の加勢に参った次第である。コレは開戦前に襲われていた村の村長からの紹介状になる。コチラの国主に御目通り願いたい。」
なんとも堂々とした挨拶と共に書状を差し出している。
「コレは丁寧なお言葉、承る。書状を拝見致す。」
あっちの制服姿の人は、自己紹介もしない。ま、何処の馬の骨とも知らない怪しい一団相手に明かすワケ無いか。
「ふむ…確かに先程申された事が書かれているな…この一団の指揮官は貴方で良いのか?」
「いや、私の上司の上司、ラナー国国主、総大名、松岡鑑連様がいらしている。」
「そぉですか…ホショー!!王城にこの書状を届けよ!!」
「はっ!!」
ホショーと呼ばれた若者が、指揮官から書状を、受け取り、門の中に走って行った。
「ミヤト!!早馬を出し、国境近辺を探って来い!!村が襲われたとの情報だ!!確認して来い!!」
「はっ!!」
ミヤトよ呼ばれた若者が、馬に乗って出て行く。
「悪いが、確認が取れるまではこのまま待っては頂けまいか?」
衛兵の指揮官さん?の声に、金四郎はオレを振り返る。
オレが首肯すると、
「あい解った。しばしコチラで待たせて頂く。」
と返事をし、オレの方に歩いて来た。
「…ど云う事ですが…宜しかったでしょぉか?」
「上出来だろ?コッチに敵意が無い事が伝わればそれで良いんだから。」
「ならば、大丈夫でしょぉ…あちらも槍を立てて、数人を残し、門の方に歩いて行きましたから。」
「だな。オレぢゃぁ、あんな言葉遣いは出来ないから助かるよ。」
ポンと金四郎の肩を叩いて、功績を称える。
「はっ、有難きお言葉。」
と、、金四郎に頭を下げられた。
その遣り取りは、指揮官さん?にしっかり見られていた。
そして、指揮官さん?がオレに近付いて来た。
道雪と金四郎は警戒の色を強めて行く。
それが相手にも伝わったのか、槍の間合いより手前で立ち止まる。
「お初お目にかかります。ラナー国総大名の松岡鑑連様ですね?私は、タイオー連合共和王国王都守護隊隊長、ブーペ・オーシンと申します。」
と、指揮官さん?は頭を下げて来た。
「へぇ、よく解ったな。なんでだ?」
「ははははは…オーオカ殿が気を使う相手となると、そぉでは無いかと思ったまでです。そちらの方は…この場に居た全員でかかっても、十数える間に返り討ちに合いそぉな感じです。そんな人が守るべき対象となると、答えは自ずと一つでしょぉ…」
なるほど…彼我の力の差を正確に読んだか…そして、ソレが示すモノ…そこまで読めるとなると…
「なるほど、伊達や酔狂で、隊長はしていないって事か…タイオーは中々良い人財を持っているな。ま、ラナーも負けないけどな。」
「でしょぉね…私も一騎討ちでは、あの獣の耳を持つ人達にも敵いますまい。」
「あぁ、あの人達はオレが手塩にかけて鍛えた精鋭中の精鋭だからな。だが、彼等はラナーの者では無く、コト連合主上陛下の近衛の一団の人だ。オレの命令にも従ってはくれるが、あくまでも、援軍程度に考えていてくれ。」
「コト連合ですか…ソレはどの様な…?」
「遥か東の大陸の七つの国が一つに纏まって出来た連合だ。政治形態も違うんだけど、ソレを纏めておられるのが主上陛下だ。各国の国主達はその主上陛下の名の下に集っていると考えてくれて構わない。」
「では、マツオカ様も配下の一人に過ぎないと?」
「…ま、そぉなるな。目の上のコブってヤツだな。あまり好き勝手してたら怒られるんだよ。」
「マツオカ様を叱る…ですか…我々では意見をするだけでも命懸けの相手を…」
「意見はいっぱいして欲しいけどな。」
と、二人で笑い合った。
ブーペ・オーシン…オレは殺気一つ出してないのに、なかなかどぉして…オレの何かを見たな?侮れない強者だな。
「所で…タイオー…連合共和王国って…意味が解らないのだが…」
「あぁソコですか…元々はゼンブ、ゴブン、タハカと云う三つの国で、百年ほど前までは三つ巴の戦をしていたのですが、各国共。民衆までもが疲弊しまくり、それではダメだとなり、各国の王家で婚姻を繰り返し、七十年の歳月をかけ、一つに纏まったと云う経緯が有り、一応、王は居ますが、議会の決定を承認するか、拒否するかの二択を決める立場で、三国の文化・風習を継承するって立場なんですよ。」
「ふぅ〜ん…その…議会ってのは?」
「民衆から選挙で選ばれた、百十一人の議員ですね。三国ご一つになった時に、貴族制も廃止され、議会にて政を行う事になったのです。」
なるほど…日本の天皇制に似た国家運営方法なんだな…それに、ブーペ・オーシンの話し方から推察するに、ちゃんとした選挙なんだろぉな…
民主化かぁ…バカな一団が上に立たない限り、良い国になるんだろぉな…
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お時間がありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」も合わせてお読みください。




