第五百八十話 持ち上げられた記憶
一応嘘を看破する腕輪は飛行車に積んでるんですよ。
なんであんな表情したのかなぁ…
暫くすると、戦場音が消えていた。どぉなったかは解らないけど、決着は着いた様だ。
「終わったみたいだな…」
「どぉなったか気になりますか?」
オレの呟きに男から質問が上がった。
「ん?そんなの気にする程でも無いよ。コッチにはオレの腹心が居るんだ。負ける要素は皆無だな。」
そぉ、剣術だけならオレより強い男が指揮を摂っている。兵に怪我人は出るだろぉけど、死人は…出てない事を祈るし、最悪でも、何とかなってるだろぉ…
そんな事を思ってたら、左右の林から人の気配が多数近付いて来る。
「ほら、勇者達の帰還だぞ。」
オレがそぉ云うと、左右それぞれ、道雪と金四郎を先頭に、全員が生きて戻って来た。まぁ、怪我人はそこそこ居るみたいだけど…みんな生きてるよな?
「怪我人はすぐに治療にかかれ!!死者は出てないな!?」
オレの言葉に、道雪と金四郎がオレの前に来て、片膝を着き、
「はい!!怪我人は十五名程出ましたが、死者は出ていません!!」
「コチラは約半数が怪我をしましたが、死者は出ていません!!」
と、道雪と金四郎から報告が上がる。
「ほらな。オレの部下達は優秀なんだよ。」
と、後ろ手に縛った男に言ってやると、男の表情が少し強張り、
「す、素晴らしいですね…」
と、一言言うのがやっとだった。
「…で、そちらの五人は?」
ギラリ!!と、擬音が付きそぉな勢いで、道雪と金四郎が男達の方を睨んだ。
「ん?あぉ、投降して来たんだ。ま、売国奴ってヤツだな。」
「なるほど…拷問して情報を吐かせるのですね?」
「ま、そんなトコかな?ま、死なない程度にな?死なせないって約束してるから。」
「ならば、殿に倣って、死を懇願しても死なせない方向でよろしいですか?」
「あぁ、約束は守らないとダメだからな。」
「「「「「えっ!?」」」」」
オレと道雪の会話を聞いていた男達は、あからさまに顔面蒼白になる。
「ちょっ…話が違うのでは?」
「ん?違わないぞ?お前達が嘘を吐かない限りな…ま、嘘か本当かの判断はなかなかに難しいからなぁ…」
オレの言葉に、オレと道雪と金四郎がニヤリと笑って見せた。
充分脅しになってるよなぁ…
いぢめるのも悪いから、指示を出す方に回った。
「重傷者はクリラーノまで退がらせろ!!光の法術を使える者が連れて行け!!無理はするなよ!!」
「「「「「はい!!」」」」」
優秀なみんなは、テキパキと動いている。ホントにみんな優秀だなぁ…一番優秀ぢゃ無いのってオレぢゃ無いのか!?
そんな風に思える優秀さだ。
そぉこぉしてると、一台、また一台と、クリラーノに向けて、飛行車が飛び立って行く。全部で二十台…そこそこは分乗してるんだな。
戦線離脱者はいきなり半数になった…このままココに居るのもバカらしいな…オレ達もクリラーノに退がるか、近くの国に身を寄せるか…ま、順当に行けばクリラーノかな?
でも、明日には軍を動かすとか言ってたしな…
「道雪、村に生き残りは居たか?」
「はい、村では、大多数が生き残っております。」
「そぉか…オレ達の兵站がしっかり確保されて無い現状を考えると、村でこの国のお偉いさんが居る所を聞いて、一時そっちに避難すら方が良いかも知れないな…」
「なるほど…ソレなら村の現状も伝える事が出来ますしね。宣戦布告の日より先に攻め入って、壊滅的打撃だった事…コレだけでも士気が上がる要因にもなりますからね。」
えっ?ソコまでは考えて無いんだけど?士気が上がるのか!?
「あぁ、そぉだな…ソレに、みんなに腹一杯喰わせられるかも知れないしな。」
オレはココしか考えて無かったぞ?
「はい。では、その様に取り計います。」
と、道雪は早速動き、指示を出し始めた。
「金四郎!!村に行って、情報収集して来い!!怪我人とか居たら、応急処置だけでもしておいてくれ!!」
「はっ!!」
コレで村人からはイヤな顔はされないだろ。他の大陸から来てて、更に助けて貰う…情報くらいなら簡単に出して貰えるだろ。
ソレから、この捕虜達も丸投げしておいてやるかな?
ソレから一時間程で全ての状況が整い、金四郎の齎した情報で、今居る国の王都が判明し、残りの全員でそちらに向かう。もちろん捕虜達も連れて行っている。
「しかし、流石ですね殿は。」
「ん?何がだ?」
何やら金四郎がオレを持ち上げ出した。
「駆け付けた村を襲撃から守り、怪我人の手当てをし、恩を売り、情報収集も楽でしたし、捕虜も居るから、この国とも上手く取り引きが出来そぉですし、あとは、コチラの立場を信じて貰えるか…その一点ですが、アソコの村長から紹介状も貰えましたし、何とかなるでしょぉ…」
えっ?紹介状とか貰ってたの!?あちゃぁ…考えて無かったわ…
「その上で、予定より早い段階での襲撃を知らせ、士気の高揚を誘う…一流の策士ですな。その上で、単騎最強とか…何か出来ない事って有るんですか?」
あ、金四郎の中ぢゃ完全無欠の超人扱いなんだ…ココは、人間臭さを出した方が良いかな?
「はっ、笑わせんなよ…出来ない事だらけだぞ?今回も、お前や道雪や他のみんなの助けが有ったればの結果だ。お前がどぉ思ってるか知らないけど、本質的には儀作のが優秀ってくらいの穀潰しで、奥さん達に頭が上がらない、そんな普通の男だぞ?」
「奥方に頭が上がらない…ですか?まぁ、主上陛下に教皇猊下に代理様でしょ?連合内の誰もが頭の上がらない存在ではないですか…」
金四郎に呆れられてしまった…
確かに奥さん達の立場を考えたらそぉだよな…みんなの知らない所ぢゃ普通の女の子なんだけどな…
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お時間がありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」も合わせてお読みください。




