第五百七十八話 先制攻撃の記憶
火薬の作り方はそんなに広まって無いのでしょぉか?
やっぱ秘匿されてるのかなぁ…
翌日、オレ達は予定通り、クリラーノに向かって飛び立った。
昨日のカリーゼ王の話だと、火薬の作り方は一部は公開されてるっぽいけど、完全には公開されて無いっぽいんだよなぁ…
となると…あまり兵器として発展して無いとか?となると…オレの作ったバズーカとかやり過ぎなんぢゃ…
「なぁ、昨日のカリーゼ王の話、どぉ思う?」
オレは、隣の金四郎に訊ねてみた。
「昨日の話ですか?どの話でしょぉか?」
と、色んな話をしたから、オレの思惑は通じなかったみたいだ。
「あぁ、火薬の話だよ。作り方や材料を知らなかった様だし…」
「ソレはそぉでしょぉ…いくら王国とは云え、全てを把握するのは至難の業ですよ。」
「そぉか?」
「はい。殿は、あのカラカラ丼の作り方がお解りになられますか?」
「あぁ、何種類かの香辛料を混ぜて作るってくらいなら解るが…詳細までは知らないな。」
「ですよね。知っている者は居ても、詳しくは知らない…ソレだけを以て全てを把握したと思うのは尚早かと存じます。」
「なるほど…そぉだな…やはり銃等は有ると思った方が良いかな?前にクリラーノを落とした時は使われ無かったから無いと思い込んでたもんな…」
「はい。思い込みは足を掬われる事になりますぞ。」
「そぉだな、うん、肝に銘じておくよ。」
「はい。ありがとぉございます。しかし、前の国王がアレだったからか、殿が素晴らしい御仁に見えますな。」
「おいおい、アレと比べんなよ…」
「失礼しました。」
と、和やか?な会話をしていたら、もぉクリラーノの城が見えて来た。
出発前に、「空から行くから待っててくれ。」と連絡していたから混乱は無いハズだが…
「殿、お待ち申し上げておりました!!」
飛行車を城の空き地に乗り付け、オレが降りた所でシトルガーナが声をかけて来た。
「あぁ、待たせたか?」
「いえいえ、我々も明日、合戦場に向けて出発すること予定でしたので。」
「ギリギリ間に合ったってトコか。」
「はい。カリーゼ王とはお話になられましたか?」
「あぁ、あんまり早くに出陣されると、他のヤツ等の士気に関わるって、あんまり早くに出ないで欲しいってさ。」
「はい…お越し頂いて恐縮なのですが…」
「いや、良いって。でも、負けそぉだったら手を出すからな?」
「はい。その時はお願い致します。」
コッチでも同じ感覚だったか…
「まぁ、当然ですね。」
オレの心を読んだのか道雪が呟いた。
「ココは、元々独立国家でしたでしょ?一応、国家としての意地が有りますし、他国との折り合いも付けなければなりません。我々はコチラの国々の者に取っては外様となるでしょぉ。そこに手柄を取られてはコチラの方々の立つ瀬が有りませんしね。ソレに…危機になってから手助けした方が、恩は高く売れますしね。」
なるほど…流石金四郎だ。伊達に奉行なんてして無いな…しかし、恩は高く…か。腹黒いな!!
ソレから少し協議して、引くか引かないかの話になった時に、オレ達が出陣する事になった。銃やバズーカ、空からの炮烙玉ばら撒き…うん、空を飛べる物を作ったコッチが遥かに有利だな。
「ソレはそぉと、コッチには火薬を使った兵器は有るのか?」
一番知りたかった事を訊ねてみた。
「はい。アックヤック帝国や、大砲と云いまして、火薬の爆発力を利用して、鉄の球を打ち出す物が有りますね。ソレがどぉかしましたか?」
大砲か…鉄の球を打ち出すだけか?炸裂弾とかは無いのか?
「他にはどんなモノが有るか解るか?」
「そぉですね…人が持てる大きさの大砲とかも有るかも知れませぬな。クリラーノには普通の大砲が五基有るだけで、ソレもかなり重いモノですので、動かすのも一苦労ですよ。」
あ、大砲かぁ…そこは考えて無かったよ…取り回しが面倒いから…
「火薬の量はどれだけ有るんだ?」
「はい。殿に火薬は作るなと言われてますので、廃棄していない分が有るだけですね。」
「そっか…なら、今回で全部使い切る様にな。大砲にはオレが細工して、火薬が要らない様にしてやるから、それで納得してくれ。」
「えっ?火薬が必要無い様になるのですか!?」
「ん?あぁ、そぉだが?」
「なるほど。ソレで、火薬を作るなと仰っていらしたのですね…」
「まぁな。あとは…やっぱ危険だからな…暴発でもしよぉもんなら死者も出るからな。」
「なるほど…畏まりました。以後は作成を禁止致しましょぉ。」
「あっ!!但し、花火!!花火なら作って良いから、どっかに纏めて特別区でも作ってやれ。職人に仕事が無くなるのは避けたいからな。」
「ハナビ…ですか。ソレはどの様な…?」
「ソレは戦が終わってからだ。取り敢えず、合戦場にはオレ達も出向くからな。相手の兵器の規模がハッキリ解れば良いんだが…」
と、話していたら、天井に気配が…
「…そんな所に居ないでおりて来い。」
オレがそぉ言うと、「コイツ何言ってんだ?」みたいな空気がその場を支配するが、オレの左側に隠密が降りて来た。
だから、みんなで驚くなよ…
「殿、コチラに詳細が。」
「解った。相手の動きはどぉだ?」
「はい。合戦予定地を通り越して、近隣の村々を襲っています。」
「解った。引き続き警戒をしろ。」
「はっ!!」
と、隠密は姿を消した。
「んな!?奇襲ですか!?なんと卑怯な…」
シトルガーナがそんなアホな事を言う。
「お前はアホか?奇襲なんぞ普通の手だろぉが?その程度読めない方が悪いんだよ。」
と言いながら、隠密に貰った紙に書かれている内容を見る。
大砲百門、火縄銃五百挺か…その程度ならなんとかなるか…
ソレ以外にも何かあるみたいだけど、隠密達の知らない兵器みたいだな…でも、この形…手榴弾かな?中々上手く調べてるな。
「…うぐっ…すぐに出立したく思いますので、お叱りは後ほど…」
「あぁ、そぉだな…なるべく早く駆け付けてやると良い。オレ達も出るか。」
「そぉですね。飛行車はどぉしますか?」
「そぉだな…帝国が何処を攻めてるか解れば、一足先に行くのもアリなんだが…」
って、さっき貰った紙の二枚目に、簡単な地図が描かれていた。
まったく、有能な隠密だな。
「金四郎、各人に銃と弾倉を配備しろ!!すぐに出るぞ。」
「はっ!!」
「シトルガーナ、文句は無いな?」
「…はい…」
と、既に襲われている地域に向かう事を決定した。
何か設定上で質問等ありましたら感想欄にお願いします。
質問はユーザー名を伏せて後書きでお応えします。
お時間がありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」も合わせてお読みください。




