第五百七十四話 準備完了の記憶
状況はどんな感じなんでしょぉか?
作戦も立てたなぁ…
アレから二日、バズーカの砲身は二十、弾は十万発になっていた。
はい。調子に乗って作り過ぎましたが何か?
そして、空飛ぶ車、飛行車って呼ばれ出したけど、これも二十台作れた。一台に五人乗れるから、百五十人が空から移動可能になった。一応、急激な上昇と落下を良くしてする式も追加してある。
あとは、運転手の練習のみだな。
「…って事で、ラナーの兵員から、選抜して、コレの練習をと思うんだが、どぉだ?」
オレは、道雪と島田先生に聞いていた。
「そぉですね…一つ問題が有るとしたら、膨大な法力を必要としますから、なかなかに乗りこなせる者は居ないかと…私も少し練習させて貰いましたが、疲労感が強いですよ。」
朝、少し乗った道雪は、一時間程度で音を上げていたんだっけ?
オレは平気だったけど、道雪がいっぱいいっぱいか…コイツもかなり、法力を強めてるんだけどなぁ…コレは、足りない法力量をどぉするか…ソコが問題だな…
「…って事は、普通に運用出来るのはオレと紅葉と楓と三重さん…次点で椿と波津殿くらいって事か…」
「えっ?波津?波津はそんなに強い法力量を持ってるのですか?」
「えっ!?おいおい…お前の奥さんだろ!?知ってろよ。戦場には出ないけど、かなり強い法力量を持ってるだろ…尻尾一本でだと、限界近いくらいだと思うぞ?」
「そんなになんですか!?」
「そぉだよ。ま、それより問題なのが法力の使用量が多い事だよな…」
オレの言葉に道雪は黙り込んだが、
「でしたら、ブースターとかの式を作ってみてはどぉですか?」
冷静に島田先生がそんな事を言った。
「ブースター…増幅って事ですか?」
「はい。殿なら何か閃きませんか?」
「う〜ん…そんな事言われても…法力の増幅かぁ…」
オレが悩み出したら、道雪が口を出して来た。
「島田殿、幾ら殿が優秀でも、そんなにポンポンと新たな式が作れるものですか!?」
「大丈夫ですよ。なんと言っても、殿はまだまだお若い。我々みたいに頭が凝り固まった大人とは違いますよ。」
「むっ…確かに…」
って、二人して期待の眼差しを向けて来るなよ…
仕方無い…真面目に少し考えるか…増幅…法力を強める式…そぉだな…コレしか無いか…
オレは辿り着いた答えを言った…
「うん!!無理!!みんなに法力を強める腕輪をして貰うか、乗員全員から搾り取るくらいしか思い付かん!!」
オレはドヤ顔で言ってみた。
「そんな、威張って言われても…」
「ドヤる所はソコですか!?」
道雪も島田先生も呆れている。
「考えても見てよ、少量の法力を何倍にもするんだぞ!?どんな式を組めば良いんだか…」
オレがそぉ言うと、
「それを可能にする式が絶対にあるはずですよ!!例えば…増幅しなくても、必要量を小さくするとか…」
なんて島田先生は簡単に言うけど、何か有るかなぁ…
「法力を溜め込めれば何とかなるかもですけど…あっ!!法力石だ!!」
「法力石?」
島田先生が不思議そぉに聞いて来た。
「前に、トロトロ走る車の燃料になってたアレ!!アレを飛行車に組み込むんだよ!!」
オレの言葉に、ソレを知ってる道雪が閃いたみたいだ。
「そぉか!!足りない法力量を、法力石で補うのですね!!」
「そぉそぉ!!ソレで何時間も運用出来る様になれば!!」
「実用化も見えて来ますね!!」
「いや、時間稼ぎだ。空を飛ぶ乗り物なんて、やっぱり広めるのは危険だからな。この村のみでの運用にするべきだから、今回の戦には、何人か選抜して、法力の強い者を募る事にする。ソイツ等に運転手になって貰うのが理想的かもな…道雪でもそこそこ飛ばせたんだから、法術を専門にしてる人達から選べばかなり使えると思うぞ。その上で、法力石を使う!!」
オレは思い付いた事を力説した。
「なるほど…ソレが理想的では有りますね。」
「となると…今回の件が片付いたら、またあの、腕輪で強化するのですね?」
島田先生と道雪も納得してくれたし、道雪に至っては、その後の事まで視野に入れてくれていた。
腕輪の件は考えてなかったとは言わないぞ!!
「あぁ、そぉ云う事だ。ソレなら、今後の事も大丈夫になるかも知れないからな。」
今回の腕輪は、椿並みにする方向で、かなりの放出量を想定して作らなきゃな…
と、話が纏まり、村に有る法力石を貸して貰える様に、腹黒女官さんに相談に行った。
「なるほど…そぉ云う事でしたら貸し出し致しましょぉ。」
「ありがとぉございます。」
なんと、腹黒女官さんは二つ返事で許可してくれた。雨でも降るかな?
「何か良からぬ事を考えてませんか?」
「えっ?イヤ…そんな事は有りませんよ?」
「そぉですか…なら良いのですが…」
怖えぇ〜…コレが女の感ってヤツか!?
まぁ、何はともあれ、大きな法力石を二十九個、借り受ける事が出来た。
二十九個を早速組み込んで、式を描き足して、残りの一台、試作機だけど、ソレで練習して貰う事にした。
長く乗れる人でも二時間が限界みたいだな…ソレでも、みんな事故も無く、操縦出来ているみたいで良かったよ。
そして、翌日、
『…と云う事で、やはり、帝国は先ずは大陸を統一してから西に派兵する方針みたいです。明日、正式に宣戦布告する様です。』
シトルガーナからそんな報告の電話が入った。
「そぉか…やっぱりそぉなったか…まぁ、こっちの準備も、何とか間に合った感じだな。明後日にはコッチを出るから、着くまでは持ち堪えろよ。」
『はっ!!何とか最小限の被害で喰い止めてみせます!!』
「よし!!ぢゃぁ、コッチも準備するからな!!」
『はっ!!』
と、向こうは向こうで、切羽詰まった状況みたいだな。
オレは、勘兵衛に指示を出す為に電話をする。
『えっ!?百十人ですか?』
「あぁ、やっぱりすぐには無理か?」
『いえ…既に五百程集まっておりますが…』
うおい!!どんだけ好戦的な国民性なんだよ!?
「今回は援軍としてだから、そんなには要らないんだよ!!ソレに、定員も有るからさ…」
『はぁ…』
なんか、ヤル気を削がれたみたいだけど、
「まぁ、残ったみんなには、いつでも出られる様にしていてくれ。戦況次第ぢゃ、各国に援軍を頼むからさ。」
『解りました。その様に手配致します。』
「よし、今からそっちに向かうから、王都の外れに、百十人、待機させてくれ。すぐにコッチを出るから!!」
『はっ!!』
と、戦の準備に入る事になった。
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お時間がありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」も合わせてお読みください。




