第五百七十話 上昇下降の記憶
流石に爆発音はダメでしたか…
何とか対抗出来るかなぁ…
腹黒女官さんにこっぴどく叱られた翌日、オレは、アイラの工房で、とあるモノを作っていた。
「マスター、何作ってる?」
アイラが後ろから抱き着いて来て、オレの手元を見ている。
「あぁ、昨日作った、爆裂玉を飛ばす推進装置だな。爆裂の範囲が、大体十メートルくらいだったんだよね。充分満足行く結果だったから、今度は飛んで行く様にしたくてね。」
「ロケットランチャーみたいに?」
「うん。バズーカとはまた違うけど、飛行機にも着けられたら良いなぁって思ってね。」
「ミサイル?」
「みたいなモンかな?とにかく、真っ直ぐに飛ぶと嬉しいかな?」
「解った。それの先端に昨日の爆発物を付けるんだね?」
「そぉだよ。推進時間は十秒と有れば充分だろぉから、そこまで気合を入れなくても良いと思う。この式も、発射されて十秒後には砕け散る様に作ってるし、あとは真っ直ぐ飛んでくれさえすれば…ってね。」
「アイシー、私が作るよ。」
と、作ってる最中の推進法具を取り上げられた。仕事内容を見てたら、羽根を斜めに付けていた。
「何で斜めに付けるんだ?」
《回転させて、真っ直ぐに飛ばす為だよ。後で改良もするよ。砲身の大きさは決まってるから、翼が飛び出す様にしなきゃね。》
と、モノ作りに没頭されてしまった。
よし、コッチは任せて、オレは飛行機を作るとするか…取り敢えず…クルマのフレームだけのヤツがいくつか有るからソレを使う。
そのフレームに斥力の式を刻み、斥力の調節用の式を刻む。
取り敢えず、コレで浮いて、降りるだけなら出来る筈だ。斥力調節レバーはハンドルの右横に設置してみた。まぁ、この辺は後で動かせるからね。
「よし、取り敢えず、第一段階はコレで良いだろ。」
一人仕事は、独り言が増えるよな…
ソレはさておき、乗り込んで実験だな。上手くいけば良いんだけどなぁ…
オレは乗り込み、法力を伝達鍵を入にする。まぁ、普通に鍵なだけなんだけどね。
そして、斥力の式に法力を流し込んでいく。コレは、法力量が少なくても動かせる様に考えて作った式だから、ほとんど疲労を感じ無い。
少しずつレバーを前に倒していくと、ある程度倒した所でフレームにグラ付きを感じ、更に少し倒すと、完全に浮き上がった。
そして、レバーを倒さなくても、どんどん宙に浮き上がり続ける。
「うわぁ…すげぇや。ゆっくりで、身体に負担は無いけど、何処までも上がり続けるのか…」
流石に少し怖くなって、斥力を少し弱めてみる。すると、上昇は止まり、少しづつ降下し始めた。
なるほど…丁度良い所で止まってくれると良いんだけど、そこまでをいきなり求めるのは酷ってもんだよな…
ま、第一段階の実験は成功だな。
地上に降り立ったら、アイラが駆け寄って来た。
「マスター…今浮いてた?」
「ん?あぁ、浮いてたぞ。」
「わぁ〜お…一緒に乗って良い?」
「あぁ、構わ無いぞ。」
と、今度は二人で乗り込んでみる。
「ふぉ〜!!いっつぐれいとぉ!!」
アイラは子供に戻ってはしゃいでる感じがする。うん、歳上なのに可愛いぞ?
「どこまで上がる?」
「えと…多分どこまでも…地球の重力圏抜けるまで?」
「お〜…じぃ〜ざす…」
「ある程度まで上がったら少し弱めるから大丈夫だよ。」
と、安心させ、レバーをゆっくり操作して、浮かぶのを止めてみる。引力と斥力が釣り合う所を探るのがかなり難しい…二回目ぢゃ、まだ測れ無いな…
そして、ゆっくり下降し、ゆっくりと着地する。ここの感覚は憶えたぞ。しかし.回転式具を使わないで、済む辺り、こっちのが安価ぢゃね?
「マスター?これ…スゴ過ぎる…ココから推進装置付けるんでしょ?」
「まぁ、そぉだな…ソレに、操作方法も色々試すけど…」
「まるで進化したドローンだよ!!」
「だよな。周りに何の影響も出ないんだから、ほぼほぼ完璧だろ?」
「いえす!!もっとスゴくなったら、また乗せてね!!」
「勿論。」
横に座ってたアイラに抱き付かれ、ほっぺにちうされた。うん、サイコーの気分だね。
あとは推進装置を着けて、操作出来る様にすれば出来上がりだな。
オレは早速推進装置を取り付ける事にした。取り敢えず、前後左右に二つずつ。風を出す式具を取り付ける。コレはバズーカ?ロケットランチャー?の弾を打ち出す為の式具をそのまま取り付ける。何の捻りも無いそのままのモノなんだけど、ソレで充分なんだよね。違うのは、材質と破壊される式が無い所かな?
そして、推進装置は固定式にした。可動式なら、推進装置は少なくても良いかと思ったけど、壊れた時が大変だからね。
推進式具を取り付けて、後は操作方法なんだけど…ハンドルとアクセル、ブレーキ、前進後退のギアだけぢゃ空に浮いている意味が無いよな…
って事で、ゲームパッドみたいなモノを作る事にした。
中心から少しの間だけは遊びを設ける。レバーは中心に戻る様にセッティングして、左のみ左右が戻る様にした。左の前後で、斥力の強度を調整する様にして、左の左右で、左旋回、右旋回を可能にし、右のレバーで前後左右に動く様にする。そこまでして、日が暮れて来た。ちゃんと機体に照明を付ける事も忘れなかったぞ。褒めて良いからな?
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お時間がありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」も合わせてお読みください。




