第五十六話 合流の記憶
何で戦になったんだろぉか?
見切り発車の恐怖だわ…
大事故だよね…
頑張って引き返したなぁ…
アレから王都に動きはみえないまま二日が経った…そりゃそぉか…雨だもんなぁ…陣幕貰っといて良かったよ…
村からは車で来るだろぉから後一日か二日かで到着か?
後続が来る前に終わらせるのはダメだよなぁ…この国の国王が逃げない程度にしとく必要が有るからなぁ…
身体にカビが生えそぉだわ。動きはまだ無いが、雨が上がれば…
そんな事を考えていたからか、
「殿、雨が上がりそうですぞ。」
「かなり小降りになったし…向こうから晴れ間が見えて来たな…」
「ソロソロ動きが出ますかな?」
「だと面白いけどな…」
「面白い…ですか?」
「親玉が動くだろぉからな…」
「しかし…王が出陣しますかな?」
「多分、全滅した分は順調に進軍してると思ってるだろぉから、少数を残して出陣は有り得るだろ?」
「最後のダメ押しの軍と共に出陣してコトを落とす…そんな筋書きでしょうか?」
「だと途中で紅葉達と出会うだろ?」
「ソコまで我々も引き返すと?」
「そぉすれば、紅葉の怒りが顕現するだろな…な?面白いだろ?」
「主上陛下の怒りの一撃…面白いと云うより恐ろしいですな。」
「ソレ、紅葉に伝えて良い?」
「ダメです!!」
「やっぱり?」
「はい。」
その時捕虜男…名前は茂髙と云うらしい…の声を聞き、
「どれだ!?」
「あの御輿だで!!」
「ほう、アレなら移動は遅いでしょうな…」
「だったらソコソコの広さのところまで下がって紅葉達と一緒に大戦かな?」
「ソレがよろしいかと。」
「茂髙はそのままソコに居ろ。動くと命の保証は無いぞ?」
「解っただ!!」
「良し!!行くぞ!!」
「御意!!」
それからオレ達は走った。夜になっても…うん、そんなには走れないから歩いてたけど…オレはメロスぢゃ無いからね。
まだまだ先かな?
ん?かなり先に小さな光が…
「なぁ、あの光って…」
「野営の様ですかな?」
「って事は…」
「狐人族の軍でしょうか?」
「飯に有り付けるゾ!!」
「私も腹が減って力が出そぉにないですぞ。」
「アソコまで頑張るか…」
「ソレが良いですな。」
最後の力を振り絞り光の元に急いだ。
案の定車が見えた!!紅葉達だ!!らすとすぱあぁと!!二人して最後の力を振り絞り走った!!
「何だ貴様等!!」
「此処をコトの陣と知っての振る舞いか!?」
やはりそぉだ!!やったぁ!!飯だぁ!!
って…アレ?コイツ等知らない顔だぞ?耳も人間のだし、尻尾も無いぞ?
「なぁ道雪?コイツ等幕軍かも…」
「…の様ですな、殿の顔も、私の顔も知らないでしょうな。」
「オレ達…不審者?」
「そぉ思われてしまいかねますが…」
二人でこそこそ話して居たら槍を突き付けられた。
「貴様等!!何を話している!?」
「おっと…味方に対する態度ぢゃねぇだろ?」
「味方だと!?所属と名を名乗れ!!」
「主上陛下直下、護衛役、松岡鑑連。」
「その配下、道雪。」
「はぁ?主上陛下の直下だと!?」
「吐くならもっとマシなウソを吐け!!」
「主上陛下とその一族は狐人族なるぞ!!」
「怪しい者共め!!」
「討ち取ってくれる!!」
あ。信じて貰えなかったよ…どぉしよ?
オレは手を首の後ろに組んで敵対の意志がない事を示した。
道雪にも目で合図し同じ様にする様促した、その意図を汲んで同様に手を首の後ろに組んだ。
「見ての通り二人だけだし敵対の意志も無い、早く誰か連れて来るか、お偉いさんのトコに連れて行け。」
オレの言葉に兵士は顔を見合わせた。
「ならば腰の物を預かるが良いか?」
「オレの千鳥はオレか主上陛下しか持てぬぞ?ケガするかも知れんから気を付けろ?」
「戯けた事を…」
そぉ言って腰から千鳥を抜いた瞬間、その場に取り落とした。
「な?言った通りだろ?」
「私のも似た様なもんだぞ?」
道雪の方も同様に地に落ちた。
「ケガしてないか?」
「い、要らん世話だ!!」
強がる兵士さん。微笑ましい…
丸腰になったオレ達はコトの陣に案内…引っ立てられた。
陣の中央部には…鑑鎮と、十人程の将?が居た。
「報告します!!怪しい二人組を捉えましたので連れて来ました!!」
オレ達を連れて来た兵士が手柄自慢の様に高らかに宣言する。
「軍議中ぞ!!」
怒りの声を上げコチラを見遣る。
「んな!?鑑連様!?道雪殿!?コレはどんな状況ですか!?」
「よぉ、鑑鎮!!久しぶり!!」
末席とは云え家老に敬称で呼ばれたオレ達を、連れて来た兵士はまぢまぢと見る。
「オレ達の顔を知らないヤツが居る事を失念しててな…もぉ此処まで来てたんだなぁ…」
そぉ言うオレの前に鑑鎮が進み出て片膝を着く。
「申し訳御座いません。」
「謝る必要は無い、この人は自分の仕事をしただけだ、叱ってやるなよ?」
「はっ!!」
オレの言葉を聞き兵士さんの顔には冷や汗が…
「ん?お二人共丸腰ですか?」
「あぁ、一応怪しいヤツだから向こうに置いて来た、取りに行って良いか?」
「是非に!!」
「ぢゃぁ取って来る、軍議の途中だろ?戻って来るまで待っててくれ、じょうほうが有る、主上陛下も呼んでくれ、ソレから何か喰えるモノを、腹減って…」
「御意に。」
ソレからオレ達は、それぞれの刀を腰に戻して陣に戻る、兵士さん達は多分叱られるんだろぉなぁ…
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お時間ありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」もお読みください。




