第五百六十八話 道雪のファインプレーの記憶
鑑連君はもっと過激なモノを作る様に言われると思ってたらしいですよ。
大陸弾道ミサイルとか…
気合い入れたなぁ…
腹黒女官さんの一存で飛行機を作る事が決まったんだけど、一つ問題が有る。
どんなタイプにするか…その一点だ。
「ドローンみたいに安定して飛べるモノが望ましいよな?」
オレの言葉に、
「人が乗れる程のドローンだと風圧がスゴい事になりそぉですね…」
と、島田先生の意見が、悩みの種だな。
《どんな飛行機でも、ソレは変わらない。周りに影響はかなり大きいよ。》
アイラの意見はもっともだ。ソレに対して、
「だったら、磁石の関係にしたら?ほら、リニアモーターカーとか、反発の力を利用してるでしょ?ソレを応用するとか…」
コレは椿の意見だ。一見アホみたいな話だけど、結構良いかもと思わせられた。
とは云え、
「この大地はエヌ?エス?北と南では入れ替わりとか無いのか?」
オレはその点を疑問視した。
「あ…ソレは解らないや…」
椿は自分の浅はかな考えを反省した。
「でしたら、重力に反発する感じは如何でしょぉか?空高く舞い上がれば、重力圏から出る可能性も有りますけど…」
と、島田先生が言う。まぁ、確かに、月にまで地球の引力が影響してるとかなんとか聞いた覚えはあるけど…
《地上が一ジーとして、成層圏が何分の一か解ら無い。飛行機が飛ぶくらいの高さまでなら大丈夫と思う…》
アイラの意見は流石科学者だと思わされる。ま、高度二百メートル程度を考えてれば大丈夫かもな…
《気になるのは、空気圧…高度が高くなれば気圧は下がる。ソレに耐えられる機体と、酸素量を一定に保つ空気清浄機も要る。》
考え出したらキリが無いな…でも…
「反重力の式ならなんとかならそぉだな…あとは…推進装置だけど、コレは風を上手く使えば何とかなる筈だ。高度は、地表から一万メートル程度までを見てれば大丈夫だろぉから…問題は気温と気圧だな。」
「測定出来ない。感でやるしか無い。」
オレの言葉にアイラが日本語で答えてくれた。
「うおっ!?日本語!?喋れるの!?」
「少しだけ。」
島田先生はドコに驚いてんだか…アイラも律儀に答えてくれている。
確かに空を飛ぶと云っても、その辺が難しいんだよな…凍り付く可能性も考慮しないとだから…熱湯が瞬間的に凍る事もあるんだしな…
「高度が上がるとどのくらい気温は下がるんだっけ?」
「確か、百メートルで零点六度ですね。単純計算で…ですが、ま、コレも地球では…ですから…」
オレの質問に答えてくれたのは島田先生だった。
となると…マイナス六十度くらいには耐えられないとダメって事かな?表面温度をそこそこ以上に保てなきゃ、凍り付く可能性が高いかな?
「解った。今夜中に必要そぉな式を考えておく。明日から樹木コンクリートでの機体作成に入ろぉと思う。あとは…どんな形にするか…だけど…アメリカに三角形のステルス戦闘機が有ったよな?あんな感じにして、パイロットと狙撃手、観測手、砲弾準備員、とか必要だな…搭載武器は意見の上がってたバズーカとかかな?アイラはバズーカの砲身?の作成を頼む。オレは明日から弾を作ってみるから。」
「解った。」
と、今日の所は解散して、オレは飛行の式の開発に取り掛かった。
コレが思った以上に難航した。浮かぶってだけでも、普通に浮くのか、反重力で浮くのか、その設定や作用で、全く別物になるんだから…
反重力だと、一気に見えなくなるまで飛び上がり、浮く感じにしたら、一センチくらいの高さまでしか浮かない…どないせぇっちゅぅねん!!両方紙に書いてたから、落っこちても大丈夫だけど…
「はぁ…どぉしたもんかな…」
一息吐いた時、
「殿、お疲れの様ですね。」
と、オレの部屋に道雪がお茶を持って入って来た。
「あぁ、ちょっと行き詰まってね…」
「やはり、殿でも空に浮くと云うのは難しいですか?」
「そぉだな。周りに影響が出る方法でなら簡単なんだが、周り影響が無いって前提だとなかなかな…あと、乗ってる人にも影響が少ない方法ってのがまた…」
「なかなかに難しいのですね…」
「あぁ、引力って解るか?」
「いんりょく…ですか?何ですかソレは?」
ま、そぉだろな…万有引力の法則とか、この星の人はまだ考えて無いんだろぉな…
「あぁ、地上が全ての物を引き寄せる力だな。コレが有るから、オレ達は立ったり寝たりと自由に動けるんだ。」
「ほぉ…面白い説ですな。もしソレがなかったらか、どぉなるのです?」
「無かったら…何もかもがふよふよ漂ってるだけだろぉな…」
「そんな中で自由に飛び回れはしませんか?」
「まず、不可能だな…って言うか、生き物が生きていけないだろ?」
「えっ?そぉなのですか!?」
「あぁ、生き物が誕生しないと言った方が良いかもな…」
「と、すると、そのいんりょくと云うのは重要なモノだと…?」
「あぁ、そして、空に浮くって云うのは、その引力に逆らうって事だ。」
「なるほど…いんりょくが無くなれば飛べるのかと思いましたよ。」
「引力が無くなると、飛べるってより、風にどこまでも飛ばされるって感じだな…」
「なるほど…空を飛ぶのは難しいのですね…そのいんりょくと反発する力を調節出来れば良いと云う事ですか?」
「あぁ…アレ?そっか…道雪!!」
「はい?」
「お前はなんてお利口さんなんだ!?コレなら上手く行くかもだぞ!!」
「えっ?はぁ…」
道雪の気の無い返事を聞きながら、反重力でも無く、浮くでも無い式を作ってみた。引力と相反する力…真ん中に斥の文字を入れ、斥力を少しずつ出す様な感じに仕上げて見た。
引力に負けながらも、少しずつ斥力が勝てば浮かび上がる計算だ。コレなら周りに影響はほぼ無い…と思う!!
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お時間がありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」も合わせてお読みください。




