第五百六十五話 会議が踊る記憶
腹黒女官さんの説明が気になるんだけど…誰か知りませんか?
どぉすりゃ良いんだろぉなぁ…
「だぁ〜!!総代!!お前なんか呪われてるだろぉ〜!?」
「一人で国を落とすからそんな事になるんだ…反省しろ!!」
「まぁのぉ…なんと言って良いやら…しかし、考え様に因っては幸運ぢゃったかもの…」
腹黒女官さんの説明を聞いて、陣乃介と帝は噛み付いて来たけど、じじぃは何か、違う視点で考えを出した。
「おいおい、子安殿!?この状況の何処が幸運なんだ!?」
正雪が目を丸くして問いかけていた。
「考えてもみぃ。その帝国は、まず大陸を平定したら、ルーシャを落とす可能性も有るぢゃろ?ルーシャは話し合えばすぐに軍門に下り、ウショを始め、コト連合に攻め入る可能性も有るからのぉ…そぉなれば後手後手に回って蹂躙される可能性も有ったのぢゃ。一早く情報が入って良かった…そぉ見るべきぢゃの。」
じじぃの説明にみんな納得していた。
確かにその可能性も有ったな…それに、その可能性が当たってたら、死者、負傷者がどれだけの数になるか…
事前に知っていたならその対策も出来るって事か…亀の甲より年の功ってヤツか…一応じじぃに救われた感じかな?だが!!ソレを表に出す事は出来ない!!
「オレもじじぃと同意見なんだよな…事前に侵略の情報が有るのと無いのとでは雲泥の差が出るからな…そこで…コレからの対応方法を話し合いたくて集まって貰ったんだ…一応、クリラーノはラナー領って事になっているから、ラナーは肩入れするけど、みんなはどぉ思う?」
オレの問いに考えていた陣乃介は、
「もし、クリラーノで止められなかったら、真っ先に攻められるのはルーシャだよな?アソコには肩入れしないのか?」
もっともな意見だな。
「ルーシャは何処も支配しておりません。ただ、戦後賠償をさせているだけの場所です。主上陛下の御出産すら知らせて無い蛮族の集まりです。吸い上げるだけ吸い上げたら、不戦条約を結んで放置…ソレが一番です。」
って、腹黒女官さんは言い切った。カッコ良いなぁ…
しかし…うん、敵に回したく無いなぁ…
「確かに、ルーシャはソレで良いとしても、ルーシャが落ちたら次はウショか?流石にウショは放置とはいかんよな?」
将軍が呟いた。
「当然ですね。ウショの皇帝夫妻は主上陛下の同族です。特に久盛は、元、九尾の村の兵の纏め役でも有りましたから、見捨てる事は有り得ません。」
オレはハッキリと言い切ってやった。
「そぉなると…ココからは戦になる前提で動いた方が賢明では無いかな?」
帝は現実的な事を言う。
「そぉだよなぁ…でも、向こうの戦力が解らない以上、どぉするかが問題だな…」
陣乃介が珍しくまともな事を言う…
「明日は大雨か大雪か!?」
じじぃが空かさずボケをツッコんで来た。
「どぉ云う意味だよ!?」
陣乃介の反応に全員が笑い出した。流石に可哀想だけど、ココは場を和まさせてもらおぉ…
みんながひとしきり笑った後、オレが口を開いた。
「今回解っているのは、あっちの大陸には火薬が存在している事くらいだな。火薬が有るって事は、焙烙火矢とか銃も有ると仮定して動いた方が良いかもな…」
どこまで進化してるかは解らないけど、こっちも手榴弾や榴弾砲みたいなのを作る必要もあるだろぉし、ちょっとアイラに相談するかな…
「ほぉろくひや?ソレはどんなモノでしょぉか?」
忠相が聞いて来た。
「ん?あぁ、爆発する球体だな…」
「爆発…ですか…?」
いまいちピンと来てない様だな…
「あぁ、爆発して周囲の人を殺傷させる兵器だな。弓矢とかに付けて打ち出して使う…ハズだ。オレも古い文献で読んだだけだから、定かぢゃ無いがな…」
「ならばそんなに心配される必要は無いのでは?」
「…あのなぁ…古い文献で読んだってのはオレの出身国での話だ。文明の進化水準で言えば、コト連合の文明はオレの居た国から見て、一概には言えないが、大体数百年前の文化水準だ。この意味が解るか?」
「…どぉ云う意味になるのでしょぉか?」
忠相は全く解って無いか…
「向こうの大陸に火薬が有るってだけで、こっち側がかなり不利だと言っている。銃を取っても、向こうでは量産されている可能性が有るが、コト連合では九尾の村で作られるだけだ。この差だけでも埋めるのは至難だとだけ言っておこぉ…」
オレの言葉にその場は凍りついた。
ソレはそぉだろぉ…コレまではほぼ一方的に、云うなれば、蹂躙するだけの戦支度だったのが、形勢逆転しているんだからな…
ま、新兵器を作るのも有りだけど、何を作るかにも因る。
今現在の情報のみなら、歩兵戦より、空爆のが効果的なのかも知らないか…帝国がどれだけの戦力を保有しているか解らない。でも、流石に空中戦力は無いだろぉ…
「しょ…勝算は無いのか?」
陣乃介がやっとの思いで声を上げる。
「確実に有るとは言えないな…焙烙火矢に負けない兵器の作成とかなら出来るだろぉが、ソレは諸刃の剣でしか無い。ま、確実に勝てるだろぉ戦法は取るけど、向こうでの話し合いがどぉなるか…その一点にかかってくるな…もし、大陸を手中に収めてからの戦だと云うのであれば、間に合わないかも知れないし、間に合っても、五分だと思って対応するのが良いと思う…」
コレは正直な気持ちでも有るし、空中戦力さえ手に入れば、また一方的な蹂躙も可能になる…ハズだ。ライト兄弟が向こうに居ないとか、アインシュタインが居なければ…だけどな。ま、居ても、こっちにはアイラが居るんだ。なんとかなるだろ…
「なるほどの…コレはちと厄介ぢゃな…」
じじぃが素直な感想を述べた。
ソレにより、会議室の空気も重くなる…
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お時間がありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」も合わせてお読みください。




