第五百六十三話 立食会談の記憶
立食パーティ…どんな感じなんだろ?
あ…初対面が多いよなぁ…
「ではコレより、無礼講の食事会とします!!お料理は中央にご用意しております。皆様、心行くまで御歓談下さい。」
無礼講!?どこまで許されるんだ!?つか、無礼講だからって、オレの奥さんに近付くヤツは…コロス…
「ってか、食事会になって一気に人が増えた感じがするんだが…」
「ん?そぉ言われれば…あっ!!みんな、護衛とか、奥さんとか連れて来てるよ!!」
オレの呟きに椿が応えてくれた。言われてみれば、恵さんや静さんも居るし、紗南さんも右近も…なんだかんだで大人数だな…あ、間宮忠敬殿と伊能林蔵殿も居るぞ!!あっちは、イボッツ・クラインさんか?髪型変わってるけど、そぉだよな?
等と、懐かしい顔やなんかを眺めていたら、
「おい!!鑑連様!!わしもついに妊娠したぞ!!」
オレに料理の乗った皿を渡しながら、兼光がそんな事を言って来た。
「えっ!?ホントか!?」
「うむ!!まだまだお腹は目立たぬが、その兆候があるのだぞ。」
と、小さな胸を張って報告された。そっかぁ…紅葉、双葉、楓に続いて四人目か…あれ?オレ、子沢山になるのか!?なんか嬉しい様な、白い目で見られそぉな…
「へぇ…鑑連殿も隅に置ませぬな。」
と、話に割って入って来たのは…
「なんだよ?そんな事言うなら、長秀殿は真ん中に置いて、嫁募集中の張り紙貼るぞ!?」
坂上長秀殿だ。本来なら、コトの将軍になっていた人物だ。イヤイヤとわがままを言って、今の将軍になったらしい…
「んなんぢゃお主は?」
兼光が、話に割って入られた事に少し腹を立てている。
「あ、コレは失礼、お初お目にかかる。コトの筆頭家老、坂上長秀です。エミ国国王、江見兼続様、以後お見知り置きの程を。」
と、自己紹介していた。
「ふぅ〜ん…解ったから、わしと鑑連様との間に入るで無いわ。」
「あぁ…その…まぁ、ちょっと話が聞こえたから入っただけで…」
と、長秀殿は兼光への対応に苦慮し出した。
まぁ、こんな美少女然として、じじぃ言葉でオレとじじぃ以外の男に、めっちゃ当たりが強い女とか、扱い方を間違うと、後が怖いよな…
「ちょっ…兼光?無礼講とは云え、ケンカは良くないぞ。ソレに、長秀殿は、オレの数少ない友人だ。そんなに邪険にせず、少し仲良くしてくれると嬉しいんだけどな。」
オレの言葉に渋々ながらも兼光は折れてくれた。
「わ…解ったのぢゃ…長秀殿…済まぬ…この通りぢゃ…」
驚いた事に、兼光が長秀殿に頭を下げてくれた。
「…って事で、長秀殿も勘弁してくれると助かるんだが…」
オレは少し弱気な声で懇願した。
「あ…いや、こっちが不用意に声かけをしたのが悪かったのですから…」
と、言ってくれて、なんとか丸く収まった。
すると、そこに、
「ほっほっほっ…なかなかどぉして、小僧も娘が出来て大人になったみたいぢゃの。」
と、じじぃ…子安遥仁殿が話に加わって来た。
「おじぃちゃん!?いつから見てたのぢゃ!?」
「ん?妊娠の報告をしとる所から聞こえてだぞ。」
あぁ…はい、そぉですか…最初からですか…
「むぅ〜!!もっとはやく止めてくれれば…」
「ふん!!いつまでも子供のままのおヌシが悪いのぢゃろ?」
「うぐぐぐぐ…」
兼光は歯を食い縛り、何も言えなくなっていた。
「そんな事より、主上陛下、無事の御出産、我が事の様に嬉しい限りですぞ。」
と、好々爺然とした物腰と口調で、紅葉に頭を下げていた。
悔しいけど、じじぃにはまだまだ見習わないとイケない所が沢山有り過ぎるな…
「うむ、子安殿にそぉ言われるのはなんかこそばゆいやよ。旦那様の事は小僧と呼ぶくせに、わっちにそんな態度を取られたら…」
「ほっほっほ、小僧は小僧で、ワシを、じじぃ呼ばわりですからなぁ。」
ニマニマしながらじじぃはオレを見る。
「まぁ…その…アレだ。ウチのじじぃと似た雰囲気があってね…うん、ウチのじじぃと勝負しても、ほぼほぼ互角なんぢゃ無いかってくらい強いし、親愛と敬意を持ってじじぃって呼んでるんだよ。」
う…ウソは少ししか吐いて無いぞ?流石にウチのじじぃのが強いと思うけど、そこは言わぬが花ってヤツだよ。
「ほぉ…ソレは初耳やよ?旦那様のお祖父様かや?」
「う…うん、椿もじじぃから手解きされてるから…」
と、逃げる為に椿に話を振った。
「ほぉ?教皇猊下に武術の手解きを…どの様な御仁なのですかな?」
オレの言葉を受け、じじぃが興味を示した。
「えっ!?おぢぃちゃん?そぉだなぁ…多分日本でも屈指の強者って感じだったなぁ…そのクセ優しくて、「鑑連の嫁は弥生ちゃんで決まりかな?」って、子供の頃から洗脳されてたなぁ…」
「ん?やよい…ですか?」
「ん?あぁ〜!!えと…日本に居た時の名前かな?こっちに来た時に記憶喪失になってて…ソレで、親家さんの奥さんの葵に拾われて、椿って呼ばれてたから、記憶戻ってからも椿にして…って感じなんだ。」
「ほぉほぉ…そぉでしたか。しかし…幼少期から洗脳ですか…ま、この面構えでは、中々女性には苦労したでしょぉな。」
って、オレの気にしてる事を…じじぃに文句を言うけど、
「そりゃぁもぉ!!でも、浮気の心配が無いから、その辺は良かったなぁ…」
「なるほど、そぉ云う利点がこの面構えには有ったのですな。」
オレがギャースカ言ってる中、紅葉、椿、楓、兼光、じじぃはオレの昔話で盛り上がっていた。
「お気持ち察しますぞ。」
「まぁ、そんなに落ち込むなよ。」
長秀殿と陣乃介に肩を組まれ、お偉いさんの所に連行されてしまった…
オレに自由は許されないのか!?
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お時間がありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」も合わせてお読みください。




