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(仮)日本古武術の可能性  作者: ちまき
第二十六章
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第五百六十話 産後の賑わいの記憶

留異沙…大分県に在るざびえる本舗さんのお菓子の名前です。

調べたら出て来ました。

まさかオレが…知らなかったなぁ…



「ほら、旦那様も瑠衣を抱っこしてみるやよ。」


紅葉に促され、瑠衣を抱っこしてみる…


「えと…どぉ抱っこしたら良いんだ?」


オレの質問に答えたのは腹黒女官さんだ。


「まず、首がしっかりしてませんので、しっかりと、頭と身体を支えて上げて下さい。赤ちゃんは簡単に死にますから気を付けて下さいね?」

「は…はい。」


オレは腹黒女官さんに指示されながらゆっくりと、紅葉から瑠衣を預かる。

最初に抱っこした感想は、軽い…だった。二キロ無いくらいかな?

紅葉のお腹の膨らみ方から考えたらやけに小さく感じるけど、お腹に居たのは瑠衣だけぢゃ無い。羊水とか胎盤とかも在ったから、お腹があんなに大きかったんだよな…

小さな身体で良く頑張ったモンだなぁ…


「紅葉は…いや、女性はスゴいな…」


オレの言葉にみんなが顔を見合わせ、


「いきなりどおしたのかや?」


紅葉が代表だと云った感じで訊いて来た。


「ん?あぁ…その…なんだ。赤ちゃんを産めるって事に驚いてさ…」


ソレにこんな大きさの赤ちゃんを産道から出すんだ…かなりの重労働だったろぉに…ソレを微塵も感じさせないとか…

もっとみんなを労らなきゃな。


「…改めてみんなを尊敬するよ。」


オレの言葉に一番面喰らった感じになっているのは、腹黒女官さんだった。


「さっき叩いた時に、当たり所が悪かったのかしら?ソレとも拾い喰いでもしましたか!?」


って…かなり失礼なんだが?


「波津さん、流石に言い過ぎですよ。」


と、椿が嗜めてくれるけど、


「いや、構わないよ。今日、改めて女性のスゴさを思い知った感じだから。波津殿も鑑雪を産んだ時、今の紅葉みたいだったんだろ?」

「そぉですわね…鑑雪の方がもっと大きかったので、もぉ少し大変でしたかしら?」

「そっか…ソレはソレでかなり驚嘆だよ。」

「あら?なんだか拍子抜けですわね?ソコまで悟った感じになるとは思いませんでしたわ。」

「そぉ?ま、今は気分が高揚してるからかもね。改めて、紅葉には感謝の念が強くなったよ。」


と、正直な感想を言う。


「皆さん!!お気を付け下さい!!天変地異の前触れかも知れませんよ!!」


腹黒女官さんがそんな事を言い出す。


「あの…そんなに変ですか?」


オレの問いに、


「はい。」


間髪入れず、ハッキリと答えられた。ソレに釣られてか、その場に居る全員が、うんうんと頷き、首肯する。

おい!!奥さん達!!お妾さん達!!部下の嫁!!オレの事、そんな風に思ってたのか!?


「なんか泣けてくるよ…」


オレは、瑠衣を抱いたまま、しょんぼりしてしまった。


「ま、普段の自信に満ちた旦那様を見ている身としては、今の発言は…うん、大雪でも降らなきゃ良いけど…」


って、椿が呟いてしまった。椿にしてもそんな風に思ってたのか…なんか悲しい…


「オレ、そんなに?」

「うん、コッチでだと、重要な立場に居るから、無意識に偉ぶってる感じだったよ?」

「まぢか!?」

「うん。日本にいる時と違って張り詰めてたよ。」

「そんな事ないよねぇ。ねぇ瑠衣。」


と、産まれたばかりの娘に救いを求めた。


「おぎゃ〜おぎゃ〜!!」


泣かれちゃったよ…


「ほらほら、瑠衣にも父上が変だと思われてるやよ。ほら、瑠衣は母上の所に来るやよ。」


と、紅葉に瑠衣が奪われた。

瑠衣は静かにおっぱいを飲み出した。


「うぅ…娘にも変だと思われたぁ…」


オレの悲しそぉな反応を見て、その場は笑いに包まれた。


「さて、私はこれから忙しいので、そろそろ失礼しますね。あとは…朔夜さん、アイラさん、お任せしますね。」

「はい。」

「オーケー、アイシー」


と腹黒女官さんは二人の返事を聞いて、治療室を後にした。


「仕事か…手伝った方が良いのかな?」


オレの呟きに、紅葉は、


「おや?出産直後のお嫁さんを放っておいて、他の女の所に行くのかや?」

「えっ?でも、一人ぢゃ大変かと思って…」

「波津ちゃんは、他人の…旦那様の手伝いが要る時はちゃんと言う娘やよ。」

「なら、気を使わ無い方が良いのかな?」

「そぉやよ。何も言わなかったって事は、旦那様はこっちで小間使いをする様にってことやよ。」

「そっか…うん。解ったよ。」


と、掃除に始まって、出産で使った布の洗濯や…アレ?ホントに小間使いしてないか?

ま、幸せだから良いか。

と、任された仕事も終わり、治療室に行くと、紅葉を中心に、椿、楓、朔夜、アイラが瑠衣を愛でていた。

うん、みんな仲良しでホントに良かったよ…

オレもその輪に加わる。

そんな平和な時間を楽しんでいたら、


「長様。夕飯のお時間ですわよ。」


と、女官さんの一人が人数分のご飯を運んで来てくれた。

道雪と島田先生はもぉ気配が無くなっている。多分腹黒女官さんに連れてかれてるな。ご愁傷様だよ。

しかし、どんな仕事させられてるんだか…

そんな事を思いながら、何故かオレはご飯を食べずに、紅葉に食べさせてあげていた。


「ほぉら、瑠衣、父上は優しいやよぉ。わっちにご飯を食べさせてくれてるやよぉ〜。願わくば、口移しが良かったやよねぇ。」


って、オレ、父上って呼ばれるのかなぁ?パパぢゃダメですか?

何か設定上で質問等ありましたら感想欄にお願いします。

質問はユーザー名を伏せて後書きでお応えします。


お時間がありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」も合わせてお読みください。

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