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(仮)日本古武術の可能性  作者: ちまき
第二十六章
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第五百五十八話 蹴られた記憶

歴史の教科書の完成はまだまだ先みたいですね。

平和な日々は突如終わる事もあるんだなぁ…



アレから数ヶ月、兼光の研修も終わり、エミに帰っていた。

そして、オレを題材とした、近代史の教科書と云う名のラノベが完成した。内容は…まぁ、事実だよ?脚色もほぼ無く、上々の仕上がりだった…ただ…


「…なぁ…コレホントにオレがして来た事なのか?」

「はい。吉良様や、遠山様や、子安様、江見様、由比様、将軍や帝にも確認を取りました。事実に相違有りません。ただ…日付け等に多少のズレは有りますが…」


島田先生は夫婦三人で、色んな所に新婚旅行と云う名の取材旅行をして来たらしい…

そんな中で、各国でのオレの評価やして来た事等、重箱の隅をつつく様に、事実のみを掬い上げ、今に至る…

事実っちゃ事実なんだろぉけど…


「改めて読み返してみましたが、ホント、呆れるくらいにラノベの主人公ですよね…今までに何度死にかけて、生還してるんですか?」


島田先生に呆れられてしまった。


「まぁ…その…アレだ。オレは平穏に、平和に、穏便に生きていたいんだけどなぁ…」

「ソレは最早叶わぬ夢物語ですよ。」


島田先生にトドメを刺されたよ…

そんな昼下がり、静かなお屋敷が突如騒ぎ立て出した。


「殿!!一大事ですぞ!!お早くこちらに!!」


道雪の慌てた声が響いた。


「どぉした!?」


オレは、雷震刀を手に立ち上がり、道雪の声のする方に走った。島田先生も一緒だ。


「あ!!殿!!コチラです!!」

「解った!!」


三人で連れ合って、お屋敷の奥、医療室の向かいの部屋に案内された?


「なぁ…一大事なんぢゃ無いのか?」

「はい!!コトの…コト連合の一大事です!!」


腑に落ちないオレに、至って真面目な表情かおで道雪は答えた。


「高木殿、何がそんなに大事おおごとなのてすかな?」


島田先生が落ち着いた口調で道雪に訊ねていた。因みに、道雪と島田先生は同じ立場になったから、お互いに呼び方が殿どのに落ち着いたみたいだ。


「主上陛下が産気付きました!!」


へぇ〜…紅葉が産気付いたんだ…って事は…赤ちゃんが産まれるのか…


「そりゃ目出度いな!!そっかぁ…主上陛下の跡取りが…」


あれ?なんか違うぞ?紅葉が赤ちゃんを産むとなると…その子供の父親は?


「…アレ?それって…まさか…オレの?」

「そぉです!!呆けてる場合では有りませぬぞ!!殿のお子がお産まれになるのです!!」


道雪のあまりの迫力に気圧されてしまうけど、オレの子か!?


「うおい!!紅葉は!?紅葉は大丈夫なのか!?」


今度はオレが慌ててしまった。

居ても立っても居られず、治療室の前に行き、


「紅葉!!大丈夫か!?おい!!大丈夫なのか!?」


と、大声を上げていた。その時、戸が開き、腹黒女官さんが出て来て、がすっ!!


「少し落ち着いて下さいまし?」


って、あきつらくんを蹴らないで!!そして、うずくまるオレの頭を踏み付けながら、そんな事を言っていた。


「殿方は黙って事の経緯をお待ち下さいね?」

「は…はい…」


頭を踏み付けられながら、そぉ言うのがやっとだった。


「殿?大丈夫ですか?」

「いや、流石にコレは無理でしょ…」


道雪と島田先生はそんな会話をしながら、オレを向かいの部屋に運んでくれた。


「うぅ…コレは流石に何も出来んくなるな…」


オレは、情けなく股間を抑え、蹲るしか出来ないでいる。そんなオレの腰を道雪が叩いてくれていた。


「この一件も近代史に書くべきか…」

「ですな…殿の人間らしい姿もしっかりと後世に伝えるべきでしょぉ…」

「お願いだから書かないで…」


島田先生と道雪はそんな冗談を言っている。誰一人として、腹黒女官さんを責める者は居ない…誰か一人だけでも居て良いとは思うんだけど…

と、その時、部屋に椿と楓も入って来た。


「まだ産まれて無いみたいだね。」

「旦那様?蹲ってどぉしたの?」


椿はまだ産まれて無い事に言及し、楓はオレの事が目に入ったみたいだ。

道雪が、オレが蹲っている理由を説明している。


「まぁ、旦那様にしても初めての子供だからね…」

「旦那様も取り乱す事が有るんだね…でも、波津お姉さんも大事な所を蹴るとか…」

「ソレは仕方なく無い?旦那様を黙らせるにはソレが一番手っ取り早いと思うけど?」

「えっ!?」

「ソレに、波津さんには逆らわない方が良いわよ?」

「確かに…うん!!騒いだ旦那様が悪い!!」


って、椿も楓もそぉなのか!?

あきつらくんもやっと回復して来たみたいで、オレも椅子に座る。


「ふぅ…なんとか落ち着いたよ…」


まだズキズキするけど…


「うぎぁ〜〜〜!!」


一際大きな奇声が響き渡って、部屋に居た全員がビクっと身震いした。


「い…今のって…」


オレの呟きに、


「多分紅葉お姉様ぢゃない?大丈夫かなぁ?」


と、椿が返事をしてくれた。


「だ…大丈夫なのか!?」

「…解ん無いよ…でも、出産は痛いって聞くから…」


オレは部屋を飛び出して治療室に行こぉとした所を、道雪と島田先生に押し倒された…


「離せぇ〜!!紅葉ぃ〜!!」


オレは悲鳴に近い声を上げていた。


「…うわぁ…旦那様…そんな状態になるんだ…うん…そりゃぁ蹴られるわ…」

「軽くドン引くわね…」


と、椿と楓に辛辣な言葉を投げかけられる。そして数分後…


「ああぁ〜!!」


と、また紅葉の奇声が響き、続いて…


「ほぎゃぁ〜!!んぎゃぁ〜!!」


と、甲高い声が聞こえた。そして…


「産まれましたよ!!」


と、治療室の向かいに、朔夜が来た。見ないと思ったらそっちに居たのか…

何か設定上で質問等ありましたら感想欄にお願いします。

質問はユーザー名を伏せて後書きでお応えします。


お時間がありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」も合わせてお読みください。

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