第五百四十一話 最凶の口撃の記憶
三十年振りのカレー…どんな反応するんでしょ?
死にかけたよなぁ…
「ぬおぉ〜!!コレだよコレ!!コレを待ってたんだぁ〜!!」
定食屋に入って匂いを嗅いだ瞬間、島田先生がそんな叫びを上げていた。
こっちに来てて…
「島田先生は街に出て無かったんですか?」
「ちょっ…殿、先生は止めて下さい…」
「えっ?でも、オレは中学中退だから、先生って憧れなんだよなぁ…」
「中学中退!?どぉ云う事ですか?」
「えっ?あぁ…修学旅行で…って、それは飯喰いながら…ほら席に着こぉぜ。」
「はい。」
と、席に着き、最初に聞きたかった事を聞いてみた。
「…で、外出はしなかったの?」
そぉ、一歩、城から出れば、ココに行き着くのは簡単だ。双葉と莉緒も来た事が有るくらいなんだら…
「えと…城には寝れる場所も有れば、食堂も有り、出掛ける必要も無いので…」
「出不精か!?」
思いっきりツッコんでしまった…
「出不精って…まぁ…そぉですね…全てが城内で完結出来ますので…確かに出不精と言われればそぉですかね…」
「そっかぁ…アレ?休みの日は何してんだ?」
「休み?あぁ…無いですね…日本みたいに週休二日とか無いですよ…」
「まぢか!?ソレはちょっと考え直さないとダメだな…草案書いてくれる?」
「はぁ…」
「あ、余計に仕事増やしてるか?」
「いえ、大丈夫ですよ。ソコはお任せ下さい。」
と、オレの知りたい事を聞いたところで、
「お客様、ご注文は決まりましたか?」
と、ウエイトレスさん?が声をかけて来た。
「カラカラ丼二つとひき肉包み焼き二つ、大盛りで。」
「はい、大盛りカラカラ丼二つと、大盛りひき肉包み焼き二つですね。少々お待ち下さい。」
と、復唱して厨房の方に行った。周りを見ると、酒盛りもしているヤツも居るっぽいな。
「ところで…島田先生は酒は呑まないの?」
「先生はやめて下さい。それと…酒は呑まない主義です。」
「あぁ…悪かった…なんで酒は呑まないの?」
「アレは過ぎれば、頭を壊します故…」
「少しだけで止めるとかは?」
「少しだけならば百薬の長では有りますが…途中で止められる自信が無いのですよ。」
「あ…そっちですか…」
って事は、呑み出したら止まらないから呑まないのか…本質は呑兵衛だな?
と、しばらく話してたら、
「お待ちどぉ様でした!!大盛りカラカラ丼二つと、大盛りひき肉包み焼きです。」
と、カレーと餃子が運ばれて来た。
「…うっ…ごくり…殿…やはり三十年振りの再会となると、感動も一入ですね…」
「あぁ、喰ったらもっとだぞ?」
「でしょぉか…?」
「ですよ。さ、いただきます。」
「いただきます。」
と、二人で手を合わせ、口に運ぶ…
「うぐっ!?」
「ど、どぉした!?」
「う…うぅ…ひぐっ…」
と、島田先生が泣き出した…えっ!?なんで!?
「ちょっ!?どぉしたんですか!?」
「うぐっ…二度と…二度と喰えないと思ってたモノが…」
あ…そっか…そぉなると…
「言われてみれば、そぉですね…オレも色んな所に行って色々喰ったけど…ラーメン…喰いたく無い?」
「ラ…ラーメン!?食べられるのですか!?」
「いや…今はまだまだ…その内再現を…」
と、話してたら、
「あら?昼間も来てくれてたよね?あの時は持って帰ってだけど…」
と、背後から声をかけられた。
見ると、転生したと云う女性だ。
「やぁ、女将さん。実は、コチラの人も女将さんと同じく、前世の記憶を持った転生者ですよ。」
「えっ!?お兄さんに泣かされてるこの人が!?」
「ちょっ!?人聞きが悪いんですけど!?この人は三十年振りにカレーと餃子を食べたんだよ?そりゃぁ泣きもするよ!!」
「…そっかぁ…うん、そぉだよね…」
「あ、ソレでさ…一つ提案が有るんだけど…」
「提案?」
「うん、その…八木沢村に新たな旅館が出来たんだけど…」
「うん…」
「ソコの料理長にカレーとか教えて欲しいんだけど…どぉかなぁ?」
「ん?ソレって遠いの?」
「車でも二日くらいかかるかな?」
「そんな遠いの!?まぁ、そんなに遠いならレシピだけなら教えても良いかな?」
「ホント!?いくらか払うけど、希望額は!?」
「えっ?そんなの良いよ…」
「ダメです!!誰が相手でも、その辺はしっかりしとかないと!!」
「えっ!?えと…はい…ぢゃぁ…五千金?」
「安過ぎる!!」
と、少し口調が強くなってしまった。
「殿、女性にそんなに強く言っては…」
「はい…」
「女将さん、取り敢えず…もぉ少し欲を出して下さい。」
と、島田先生は女将さんにそぉ言ってくれた。
「えぇ〜?だったらお兄さんが決めて下さいよぉ〜」
と、女将さんは、オレに決めさせたいらしい…
「そぉですね…取り敢えず五十万金ではいかがですか?足りなければ追加も払います。」
「五十万!?お兄さん正気かい!?その若さで、そんな事決めて平気なの!?」
と、女将さんが驚いて、目を見開いた。
「大丈夫でしょぉ…なんせ、国を背負っている人ですから。」
って、前はうやむやになった内容をしっかり伝えていた。
「あぁ…なんかそんな事言ってたね…総大名ってヤツ?イヤイヤ!!無いでしょ!!こんな凶悪なツラ構えの国主って!!こんな凶悪な顔で、主上陛下や教皇猊下とかの旦那とか無いわぁ…」
って…気にしてる所をそんなハッキリと…
「と…殿?大丈夫ですか?」
「精神攻撃とは…コレは避けるのも、捌くのも無理な攻撃なんだな…オレはもぉダメかも…立ち直れそぉに無いよ…」
オレはコレまでで最高のクリーンヒットな口撃を喰らって、戦意喪失してしまった…
何か設定上で質問等ありましたら感想欄にお願いします。
質問はユーザー名を伏せて後書きでお応えします。
お時間がありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」も合わせてお読みください。




