第五百三十八話 定食屋さんの記憶
偽札問題…今でも出回ってるのかなぁ?
なんか嬉しいよなぁ…
島田一之助から身の上話を聞いた後、オレはもやもやしていた。
島田は、初恋の相手が自殺してから、女に見向きも出来なくなったらしい…対してオレはどぉだ?
弥生と生き別れになって、ひと月もしない内に紅葉に手を出した…オレってかなりの浮気者だったんぢゃ…うん、多分そぉだな…日本に居た時は見た目でアウトだぅただけに、弥生しか女は居ないと思い込んで居た節も無くは無い…
もし、少しでもモテてたら、弥生との関係はどぉなってたんだろ?
他の尻軽さんに靡いていた可能性は無いか?
…多分めちゃくちゃ有る…無いと思いたいけど、めっちゃ有るな…島田を見習うべきたぞ?
なんて考えていたら、
「殿?どぉされましたか?」
と、島田に心配された。
「いや…ちょっと反省してただけです。」
何故か丁寧な目上に対する言葉使いになってしまった。仕方無いだろ!?配下の配下とは云え、片や元教師、片や中学中退…どっちが立場が良いか考えなくても解るよな?
「反省…ですか?まぁ、良いですけど…」
と、煮え切らない返事をされた。
「あっ!!そぉだ!!一番重要な事なんだけど…色々知識も有るだろぉから、色々教えて欲しいんですけど、良いですか?」
「それは構いませんが…何故、そんな言葉使いなので?」
あ…ツッコまれちゃったよ…
「そ…そりゃそぉでしょ?オレは中学二年の途中までしか学んで無いし、そっちは国語教師…目上に対する言葉使いになっても仕方無いでしよ?」
オレの説明に島田先生は笑い出しやがった!!
「あははははははは!!そ…そんな事気にされるのですか!?仮にも一国の盟主ですよ?もっとこぉ…立場に合った態度を取って貰わないと!!」
「あ…いや…うん、そぉなんだけど…なんか、教師って肩書きに弱いのかな?」
「あぁ…そっち側の人でしたか…」
「そっち側?」
「真面目なヤツや普通のヤツ側って事ですよ。」
「あぁ…そっち側…なのかな?出来るだけ問題行動はしない様にはしてたかなぁ?島田…先生?は?」
「先生…って…ま、良いけど…オレは、教師なんてクソ喰らえ、くらいに思ってた方かな?幼馴染がいぢめられる原因が教師に有ったから…」
「不良だった?」
「…有り体に云えば…ですがね。」
「そっかぁ…更生した…そぉ受け取っても?」
「はい、それも、幼馴染の友人のお陰ですけどね。」
「良い幼馴染を、持ったんだ?」
「はい、最高のツレでしたよ。」
島田先生は懐かしむ様な、優しい感じの笑顔を向けて来た。良い友人だったんだろぉな…なんか羨ましいぞ?オレには同性のそんな友人居なかったもんなぁ…今は三吉が居るから良いけど…
「そっかぁ…なんか、そぉ云うの良いな…」
「殿には…そぉ云うお相手は?」
「特に居なかったよ。同性では…」
「…と、云う事は異性では居たと?」
「あぁ…うん、途中から友人として見れなくなったけど…」
「…と、言いますと?」
「…中学に上がった頃からかな?異性として意識しだしちゃって…」
「おやおや、それは…その恋心は実りましたか?」
「有難い事に、今の奥さんの一人がそぉだよ。」
「奥方の…もしや、教皇猊下ですか?」
「うん。」
「そぉですか…あんな可愛らしい女性が…なるほどなるほど…そっちのが羨ましいですよ。」
「そぉかなぁ?男同士のバカ話とか出来ないんだよ?同性の友人のが良いと思うんだけど…」
「無いモノねだりと云うヤツですな。」
「…そぉかもね…あっ、仕事の邪魔でしたよね?」
「そぉでも無いですよ。今のオレの仕事は指示を出し、監査をするだけですので。」
「そぉ言って貰えると助かります。」
「ほらまた、そんな言葉使いでは、威厳が無くなりますよ?」
「…そぉでした…いや、そぉだな。」
「ふふふ…それで良いのです。出来ればオレの事も呼び捨てでお願いしますよ?」
「…努力します…」
と、島田…先生?との話を切り上げて、その場をあとにし、昼飯の買い出しに行った。
カラカラ豆腐丼を買って、双葉と莉緒と一緒に食べるつもりだ。
って事で、例の食堂に来たんだけど…新商品だと!?なになに…ひき肉包み焼き!?なんだそりゃ!?気になるって程度ぢゃねぇぞ!!
…仕方無い…それも買って帰るか…ま、予想としては餃子なんだけど…
「カラカラ豆腐丼三つと、新商品のひき肉包み焼き三つ、弁当でお願いします。」
「はぁい!!」
と、注文して、待つ事十分…
「うん、やっぱり餃子だったか…」
つい、口に出して呟いてしまった。
「アレ?お客様、餃子をご存じで?」
と、店員さんらしき、二十歳前後のお姉さんに声をかけられた。
「あっ…声に出てましたか?実は知ってたんですよ。コッチの麻婆豆腐丼も…」
「もしかして…日本人!?」
「えっ?あ…はい。」
「うっそ!?わたし以外にも居たんだ!!うわぁ…なんか嬉しいなぁ!!あっ、わたし、鈴音って云います。前世とは違う名前で戸惑ってますけど。」
「前世?一度死んでるんですか?」
「あははは…恥ずかしながら…」
少し気恥ずかしそぉにそんな事を言った。
「そぉですか…もしかしてこのお店って…」
「はい、わたしが始めました。好きだった料理で、何か出来ないかなって…そぉしたら大ヒットしちゃってね…なんでも、コト連合のお偉いさんが気に入ったとかで…」
「あぁ…主上陛下やこの国のお殿様や教皇猊下とかがお得意様だとか?」
「そぉなんですよ!!わたしはまだお目にかかった事無いんですけど、いつもあの席にいらっしゃるとかで、あの席は予約が無くてもすぐに案内出来る様にいつも開けてるんですよ。」
「そぉでしたか…そんな気遣い要らないんですけど…」
「ん?いやいや、ここの文化的に、江戸時代っぽいから、無礼討ちとかされたく無いですもん!!」
「しませんよ…それに、並んで食べるのも醍醐味の一つですから…」
「ま、お兄さんはそぉかもだけど、お偉いさんの考え方は解らないでしょ?」
「本人が良いって言ってるんだから良いんですよ。」
「本人?」
「あ、申し遅れました。オレは松岡鑑連、一応総大名してます。」
「松岡鑑連さんね。どっかで聞いた名前だね…どこでだっけ?ま、いっか!!はい、お待ちどぉ様、ありがとぉございました。」
と、支払いを済ませて店をあとにした。
しかし…予想してたとは云え、日本人が経営者だったか…しかし、あんな美人さんだったとは…ちょっと天然さんっぽかったな…
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お時間がありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」も合わせてお読みください。




