第五百三十六話 躱された記憶
薔薇族で合ってますよね?
使えるもんなんだなぁ…
「…で、どぉだった?」
「ひとつだけにする。お金足りない。」
オレは夕飯を食べながら、アイラに出張の結果を訊ねたら、そぉ返された。やっぱり予算的に難しかったか…
「そか…それなら仕方無いか…兼光もソレで良いのか?」
「うむ…出来れば三本欲しかったところなのぢゃが…今のエミの懐事情てはの…」
ま、半植民地って感じで、各国の利権がどっさり関わってるもんなぁ…なかなか自由になる予算が無いわな…ま、ソレでも搾り出したんだから、その辺は優秀なのかもな…
「そっちの話は終わったかや?」
「ん?あぁ…丸投げしたとは云え、状況は知っておきたかったからね。」
と、紅葉に素直に答えた。
「なら次はこっちの話やよ。」
と、紅葉の口から出たのは、予想だにしなかった言葉だった。
「わっちの旦那様は誰と稽古をして負けているのかや?」
紅葉の言葉に、道雪と腹黒女官さんを見ると…
「私も拝見しておりましたわ。私の旦那様がカッコ良すぎでしたわ。」
と、腹黒女官さんは、頬を染め、まるで恋する乙女の様だった…いや!!アンタも良い歳だろ!?ババァ自重しろ!!とは声に出しては言えず、
「アレ?もしかして、二人で見てたり?」
視線を紅葉に戻して、訊ねてみた。
「見てたやよ。二人共殺し合いでもするのかと思ってしまったやよ。」
「あぁ…その…アレだ。本気で稽古しないと、鈍ってしまうからさ…」
「…ソレで負けたのかや?わっちの身辺警護も旦那様の仕事の一つやよね?忘れて無いかや?」
「忘れてないけど?」
「わっちの護衛が負けてちゃダメやよ!!」
「いや…剣術だけの稽古だったから…」
「言い訳は見っとも無いやよ?」
「いやいや、オレもラナーの総大名なんてやらされてるから何かオレより強いヤツがこっちに残ってる方が安心できるだろ?その点だけでも、道雪が居るってのはスゴく気が楽なんだよな…」
「ソレはそれ、コレはこれやよ。負けたらわっちが悔しいやよ!!」
と、スゴい剣幕で言われた。ソレに乗りかかり、
「ホントだよ!!負けたらダメだよ!!」
「ん〜やっぱり道雪さんってめちゃくちゃ強いんだぁ…」
と、楓と椿がそれぞれの意見を言っているけど、椿は冷静に事実を受け入れていた。
「椿は、オレが負けても大丈夫なのか?」
「負けるでしょ?負けない人なんて、漫画の中の人たけだよ。」
「ありがとぉー!!椿!!愛してるぞぉ〜!!」
と、思わず抱き着いていた。
「「んな!?」」
オレの負けを認めない二人が何か変な声を上げている。
「よしよし、負けたら悔しいよねぇ…良いんだよ。大事な所で負けない限り、負けても良いんだよ。」
と、椿は優しく頭を撫でてくれた。なんか子供になったみたいだよ…
「むむむ…流石椿やよ…」
「椿お姉さん…幼馴染パワー全開だよ…」
と、奥さん二人の悔しそぉな声を聞きながら、オレは立ち直り、夕食を終わらせる。
「ふむふむ、鑑連様の一番は椿殿だったか…アレを見せられては、わしの入る隙は無いみたいぢゃの…」
と、兼光の呟きがしっかりオレの耳に入った。一番かぁ…考えた事無かったなぁ…
そんなこんなで夕食も終わり、オレと道雪以外はお風呂に行った。
しかし…
「しかし、かしましいですな。ま、女性が多いから仕方無いとは思いますが…」
と、道雪がこぼした。
「なんだ?オレと同じ事考えてたのかよ?」
「ははは…そぉみたいですね。私は幼少期から、周りは男ばかりで、剣術しかして来ませんでしたから、少々気圧されしてしまいますよ。」
「なんだその寂しい幼少期は!?」
「…と、言う事は…殿は幼少期からおモテになられていたのですか?」
「オレが?この顔で?無い無い。オレの側に居てくれる女は弥生…椿だけだったよ。」
「顔…ですか?」
「あぁ、オレの生まれ育った所は見た目がかなり重要だったからなぁ…」
「そぉなのですね…私だと結婚も危ういですな…」
「そんな事無いだろ?オレの居た所でなら色んな女の子に貢がれそぉな見た目だぞ。」
「えっ!?そぉなのですか?」
「あぁ、椿に聞いてみな?オレより遥かにモテモテになれると言うだろな。」
「えっ!?ソレは…無いと思いますが…」
と、二人でワイワイしていたら、奥さん達がお風呂から上がって来た。
丁度良いな。
「なぁ、椿、ちょっと良いか?」
「ん?なぁに?」
風呂上がりの椿は、その美貌?に磨きがかかってないか!?男をそそり立たせる色気を醸し出してやがるな…
「うん、椿は綺麗になったなぁ…って…そぉなんだけど、そぉぢゃ無くて!!あの…道雪に関してなんだけど…」
「道雪さんがどぉしたの?」
「いや…日本に居たらめっちゃモテモテだったろぉな…ってね?椿の意見は?」
「私?私は旦那様一筋だから、興味無いよ?」
「…いや…そぉぢゃ無くて…一般的に見て?」
「一般的に?そぉだね…めちゃくちゃ大根でも、日本でなら引く手数多な人気俳優とかになれるんぢゃ無いかなぁ?モテるかどぉかは、性格にも因るけど、見た目は最高値になるでしょ?旦那様とは違って。」
「一言余計だよ!!ま、その評価はオレも支持するから良いけど…ま、そぉ云う事だ。少なくともオレより遥かにモテるって事だよ。」
「はぁ…ま、私には興味の無い話ですね。波津が側に居てくれればソレで充分ですから。」
と、取り着く島が無い状態だな…よし、爆弾投下だ。
「ふぅ〜ん…でだな…コトぢゃ三人以上娶るのが推奨されて無かったか?」
「…そぉですね…あ!!しかし、今の私はラナーの人間ですので、それには当てはまりません!!そぉですよ!!」
うんうん、と道雪は一人納得していた…にゃろ…オレの苦労を体験させよぉとしたのに…
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お時間がありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」も合わせてお読みください。




