第五百三十二話 みんなの帰還の記憶
アイラの浮気は無いのでしょぉか?
一気に賑やかになるなぁ…
アイラ達が出て行ってから十日、道雪と腹黒女官さんが帰って来た。
「よ…よぉ…元気してた…様には見え無いけど、大丈夫か?」
「ただいま戻りました。少しやつれはしましたが、至って健康ですよ。」
「…なら良いんだが…少し喰って休んでくれ。」
「…はい、お言葉に甘えます…」
道雪は、ふらつきながら屋敷に上がって、自室に向かった。
「波津ちゃん、おかえりなさいやよ。」
「はい、ただいま戻りました。」
「波津ちゃんは妙にツヤツヤしてるやよね?」
「はい。旦那が腕輪から解放されたのが三日前、昨日までは大事を取りまして、昨夜は私だけに頑張って貰いましたから。」
腹黒女官さんは頬を染めながらそんな事を言ってるし…ソレであのやつれ様か…
「あまり道雪をコキ使わ無いで下さいます?コッチの業務に差し支えますんで…」
「あら?業務ですか?三吉三吉さんや、熊さん目壱さんのお手伝いや鑑連様の趣味の付き合いが業務ですか?」
「道雪にとってはソレがお仕事なので…」
「ならば、私を満足させるのも彼の、私の旦那としての業務になりますが?」
「ソレはそぉなんだけど…あまり搾らないで欲しいのですが…」
「あら?今回はあの腕輪のせいで、旦那も禁欲を余儀無くされてましたので、半分以上は鑑連様のせいですわよ?」
「だからって…」
「ソレに、旦那から向かって来たんですよ?残りは自業自得な部分も有るんですけどね…」
腹黒女官さんはオレをジト目で睨み付けて来ている。
くそ!!そんな風に言われたら…
「まいりました。以後気を付けます…」
としか言えなかったよ…
「解って下されば良いのですよ。さて、私は仕事に入りますが、宜しいですか?」
「えと…波津殿もお疲れでしょ?一日くらいはゆっくりしても…」
「あら?そぉですか?なら、お言葉に甘えて、私の業務は関連様に丸投げ致しましょぉ。」
「…はい…明日は見直しをよろしくお願いします。」
「承りましたわ。」
目の錯覚か、腹黒女官さんの目が怪しく光った様に感じた。
腹黒女官さんが屋敷に上がって、
「旦那様も怖いモノ知らずやよね…波津ちゃんが疲れて無かったら、もっと嫌味を言われてたやよ?」
「…えっ!?疲れて…?」
「道雪がよっぽど頑張ったみたいやよ。」
なんつう洞察眼だ!?
「しかし…道雪も普通に、法術が使える様な法力量になったみたいやよ?」
「えっ!?まぢで!?どんな法術なんだ!?」
「ん〜…ソコは使ってみないとなんとも言えないやよ…少し練習が必要やよ。」
「うわぁ…腕輪着けさせたのは失敗だったか!?」
「多分大丈夫やよ。使えると言っても、そこまで強力ぢゃ無いと思うやよ。」
「そっか…ならまぁ、大丈夫かな?」
「うん…多分平気だと思うやよ。」
と、話が着いて、オレと紅葉は事務仕事を始めた。
そして昼過ぎ、電話が鳴った。
「はいはい。」
『あっ!!関連様か!?』
「おぉ、兼光!!どぉした!?」
『仕事の都合が着いて、そっちに向かっておるぞ。夕方にはそちらに着くからの!!アイラ殿達も一緒ぢゃぞ!!』
と、電話は切られた…
「どぉしたのかや?」
「兼光が夕方には来るって…」
「んな!?そんな急にかや!?」
「みたいだな…アイラも帰って来るらしいし、賑やかになるな。」
「ソレはちと大変やよ!!」
と、紅葉は執務室を出て、女官さん達と何やら話してた。オレはオレで、夕方までに、残り少なくなっていた、事務仕事をやり切った。
「アイラぁ〜!!おかえりぃ!!」
事務仕事を片付けて、丁度帰って来たアイラを出迎える。
「マスタぁー!!ただいまぁ〜!!」
がしっ!!オレとアイラは再会の抱擁をした。ま、普通に挨拶のハグなんだけどね。
「なんぢゃなんぢゃ!?わしにはそれは無いのか!?」
と、兼光が膨れっ面になる。ホントに歳上か?思春期女子並みに可愛いんだが?
「あ〜…なんだ、アイラはこぉ云う挨拶が普通な文化圏で育ったから、コレが普通なんだよ。兼光は良いのか?」
「何がぢゃ?」
「みんなに見られて抱き合うのは恥ずかしく無いのか?」
「…あっ…」
ぼん!!って、兼光は一気に耳まで真っ赤にした。
「…流石にそれはちと恥ずかしいぞ…」
「だろ?オレも恥ずかしい。」
と、兼光は引いてくれた。
「兼光、良く来たやよ。もぉちょっと待てば夕飯やよ。ソレまでは休むが良いやよ。」
「はい!!お世話になります。お姉様!!」
と、コッチはめちゃめちゃ仲良しさんだな…
「オレ達は場違いでしたか?」
「いや、お前等の帰りも待ってたぞ。特に縊には、明日からちょっと付き合って欲しい事が有るんだ。」
茨木の言葉に応え、縊にも用がある事を伝えた。
「なんかイヤな予感がするんですけど…」
少し引き気味に縊が応える。
「大丈夫!!新兵器の開発だから、鍛冶屋に集合だ。」
と、話してたら、道雪が起きて来た。朝のやつれてたのご嘘の様に体調が良さげだ。
「もぉ良いのか?」
「はい。お陰様でゆっくり出来ました。茨木殿達は何処かに行かれてたので?」
道雪はオレの質問に応え、茨木に質問した。
「はい、エミの方に、今度の工事の案件の下見に。」
「ソレはお疲れ様でしたな。ゆっくり疲れを癒やして下さい。」
って、オレのセリフまで取られたよ…ま、みんな仲良しで良かったよ。
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お時間がありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」も合わせてお読みください。




