第五百三十話 ダメ出しの記憶
腹黒女官さんはどんだけ恐れられてんだ?
居なかったんだよなぁ…
「うん、まぁ、今まで努力して無かったツケと思って兼光には泣いて貰うよ。」
オレはプルプル震える紅葉にそぉ言った。紅葉と腹黒女官さんに何が有ったのかは聞かない様にする。
「そ…そぉやよね。飛ばっちりが来無い様に祈るやよ。ソレはそぉと旦那様は、今日は何をするのかや?」
「ん?あぁ、新たな工事の受注を貰ったから、アイラ達と相談だな。」
「新たな工事?」
「あぁ、エミの道路工事の谷とか?なんかそんなのが有るからどぉにかならないかってね。」
「なんだか面白そぉやよ!!わっちも参加して良いかや?」
「あぁ…そりゃぁ構わないけど…仕事は大丈夫?」
「あ…」
「あ?」
「後で旦那様が手伝うやよ!!」
「…はいはい。畏まりました。」
オレの奥さん、首輪(腹黒女官さん)が無かったらポンコツなのかも…
それから二人仲良く水車小屋?の方に行く。
「こぉやって旦那様と村を歩くのも久々やよね。」
紅葉は無邪気にはしゃいでいる。
「言われてみたらそぉだな。二人で歩く事はほとんど無かったよな。なんか新婚さんみたいな気分になるな。」
「そぉやよね…結婚する頃には椿も居たから、実質二人きりって三年?くらいしか無かったやよ。」
「言われてみたらそぉだな。オレとの結婚は後悔して無い?」
「何かや?旦那様は後悔してるのかや?」
「オレは、後悔…」
「してるんやよねぇ?」
と、無邪気に言われる。
「紅葉の事は大好きだけど、イヤなのは立場と肩書きだよ!!」
「ソコは諦めるやよ。わっちの旦那になるなら、絶対にそぉなってたやよ。」
「まったく…究極の二択だよな…好きな娘と添い遂げるのに、立場が必要とか、どんな拷問だよ!?」
「なら、椿と楓を連れて、わっち等だけでどこかに姿をくらますかや?」
「今となっちゃ、ソレも二の足を踏むなぁ…オレにも護りたいモノが増え過ぎたよ…」
「うむ、そんな旦那様がわっちの旦那で良かったやよ。」
と、腕に絡み付いて来た。
オレとの結婚を後悔して無い様で安心したよ。
「アイラ、居るか?」
オレと紅葉は水車小屋に着いて、アイラが居る事を確認する。
《マスター!!どぉしたの?アレ?主上陛下も?二人でどぉしたの?》
アイラに取っては紅葉はついでなのかな?
《ちょっと用事があってね。茨木と八瀬と縊は?》
《熊と目壱の手伝いしてるよ。》
《そか、ちょっと呼んで来る。》
と、アイラと話したら、紅葉が袖を引っ張る。
「何を話してるのかや?」
うん、英語ぢゃそぉなるよね…
「茨木達が居ないからどぉしたのか聞いてたんだ。鳥小屋に居るらしいから、ちょっと呼んで来るよ。」
「うむ。早く戻って来るやよ。」
「解った。」
と、紅葉とアイラを残して、茨木達を呼びに行った。
呼びに行ったら、案の定、五人でわいわいやってたよ…
「茨木!!八瀬!!縊!!仕事だぞ!!今回のはちょっと難しいかも知れんぞ!!」
オレが声をかけると、みんなでオレを振り向き、
「仕事って…今度はどんなの立てるんです?」
「またあの重労働か…」
「オレは本職と違うんだがなぁ…」
と、茨木、八瀬、縊は三者三様の反応を返して来る。
ヤル気あるのは茨木だけか!?
「詳しく話しはアイラと主上陛下を交えて話すから、取り敢えず、水車小屋に来てくれ。」
と、返事を待たずに、オレは踵を返した。
少しして後ろから三人が追いかけて来た。
「…で、今度はどんな普請(ふしん・工事の事)ですかい?」
「ん〜…橋をかけるか、穴掘りをするか、柱で支えるか…専門家のみんなの意見で決めて欲しい。場所はエミになる。」
と、軽く説明してやる。
「なんか大掛かりな事になるんで?」
「ま、そぉなるかな?数年がかりの仕事かもな…」
「給金は弾んで下さいよ?」
「ソコはエミから出るはずだ。」
費用はエミに丸投げだな。ま、当たり前だけどな。
と、水車小屋に戻ったら、アイラはまだ拙い日本語で、紅葉と話してて、二人で笑い合っていた。
仲良き事は美しきかなってヤツだな。
水車小屋に入り、丸い机にみんなが着いた所で、エミから持って来た地図を広げ、説明する。
「話、わかった。三つ作る、難しい。一個にする。」
アイラは、三ヶ所に設置するより一ヶ所に集約する方が良いと主張して来た。そぉなるとかなりの大回りになるだろぉな…
「アイラさんの言う通りですぜ。一ヶ所に纏めた方が、工期も費用も安く済みますし、どぉしても三ヶ所に作りたいなら、一ヶ所で事が足りなくなってから作った方が現実的でさぁ。」
と、茨木も同じ意見みたいだな。
「えと…取り敢えず、三ヶ所はダメって事?」
オレの疑問に、アイラが答えた。
「ダメ。お金も時間もかかる。」
バッサリやられたよ…
「まぁ、アイラさん。その辺で、流石の殿様も、その辺は専門外みたいだしな?良いですかい殿様。」
「あぁ、説明を求む。」
なんで三ヶ所しちゃダメなんだ?
「まず、先に一つだけ作って様子見もしなきゃならないんでさぁ。耐久性も見たいですし、施工方法も検討しやせんとね。そぉやって少しずつ作って行くんですよ。地図を見た感じだと、かなり深くて、幅も有りますからね…費用がどれだけかかるやら…ま、取り敢えず、現場を見てからぢゃねぇとハッキリした事は言えないんでさぁ…」
なるほど…現場を見て、どんな工事をするか、再度決めるって事か…地図だけぢゃなんとも言えないけど、一ヶ所を試験するって事ね。
「解った。伊賀兼続に書状を渡して、現場を見てくれ。」
と、オレは現場を見せてくれる様、書状をしたためた。
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お時間がありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」も合わせてお読みください。




