第五百九話 口論の記憶
みんなちゃんと眠れたんでしょぉか?
ま、なる様にしかならないんだよなぁ…
その日の内に、一階の一部を開放して、食堂にしたり、近所の人も楽しめる温泉にしたり、との計画も話して、夕食にする。
「殿様…わいに怨みでもあるだか?」
事業説明を、した後、三吉にジト目で睨まれた。イケメンのガン付けって意外と迫力あるなぁ…
「何でそぉなる!?解せぬ!!」
オレはキッパリ否定してやる。
「その計画の中心がわいでねぇだか!!しかも食材は村で採れたモノしか使わず、土産物も売り出すとか、わいにそんな力量無いだて!!」
「なんだ…そんな事か…心配すんな!!雑務は雇い入れた皆んながしてくれる。」
「いやいや、そぉぢゃねぇだて!!ココがわいの持ち物になるんだべ!?」
「あぁ、勿論だ。」
「やっぱり嫌がらせかなんかだべ?」
「あのなぁ…オレの立場も考えてくれよ?」
「殿様だべ?」
「そぉだよ!!オレだってそんな立場イヤだったんだよ!!出来れば村でのんびりしたかったよ!!」
「なら、わいの気持ちも解るべ!?」
「解るけど、ソレとこれとは別問題なんだよ!!」
何故か三吉との口論になってしまった…まったく…なんでこんな事に…
「三吉さん、何も気にする事は御座いませんわよ。」
と、口論に割って入って来たのは凛さんだ。
「凛さん、ホントだべか?」
「えぇ、経理等の面倒事は私と蒲江さんが引き受けますし、普段からココに住むワケでも有りませんし、三吉さんはお金の心配を、せずに、松岡様の理想にお力を貸す、それだけで良いのですから。」
「コレまでと余り変わらないだか?」
「はい、たまにココに泊まりに来る。そんな感じで大丈夫ですわよ。」
と、凛さんが優しく説明してくれたおかげか、三吉も落ち着いて来た。
「凛さんありがとぉ…」
「いいえ、殿方は皆様引く事が苦手な御様子なので、こんな事も慣れっこですわ。」
と、笑っている。流石、元とは云えお姫様だ。
凛さんの仲介も有り、渋々ながらも三吉は納得してくれた。
「旦那様もやっぱりお仕事イヤだったんだね…」
って、楓が呟いた。
「仕事したく無いって事ぢゃ無いんだぞ?」
「ぢゃぁ、何がイヤなの?」
「国を預かってたり、連合の総代なんて大層な肩書きがイヤなんだ。オレはタダの松岡鑑連で居たいだけなんだよ?」
「ふぅ〜ん…長様だったら、「わっちの旦那なんやよ?ちゃんとした肩書きが必要なのは当たり前やよ!!わっちと肩書きと、どっちが良いかや!?」みたいに言われるんぢゃ…?」
「言われたよ。全く…ヒドい話だよな…無理矢理大層な肩書きと仕事押し付けられたんだから。」
「だったら、どんなお仕事なら良かった?」
「そぉだなぁ…村で武術の稽古を付けたり、三吉やアイラの手伝いしたり?」
「いつもしてる事ぢゃ無いの?」
「ソコに、総大名だの総代だのって仕事が入って来てるだろ?この前なんか、軍を率いての戦にも行ったし…」
「適材適所って言葉知ってる?」
「そりゃぁ、知ってるけど…」
「なら問題無いぢゃん?旦那様は今の立場と仕事が適してるんだよ。」
「適して無いよ。オレはタダのの武術家なだけなんだから。」
「そんな人は、銃とか大型法具とか作りません!!」
って、楓に叱られた…解せぬ!!
「いや、必要って感じたら、無ければ作るだろ?」
「材料とかもしっかり揃えたクセに…」
「そりゃぁ、揃ったんだから仕方無いだろ?」
「式も自分で作ってるし…」
「仕組みが解ったんだから作れるだろ?椿でも作れるぞ?」
「えっ!?そぉなの?」
「あぁ、アレは書式と形と文字列に因って、法力を込めて作れば比較的簡単に作れるんだ。だからあんな量の式をポンポン作れたんだぞ?」
「えと…文字列って?あの模様が全部文字だったの!?」
「そぉだぞ。コッチぢゃ使われてない文字だから、悪用されずに済んでたんだろぉし、多分文字を置換しても発動するんだろぉけど、ソレをすると悪用しかしないヤツが出て来るから秘密だぞ。」
「そぉだったんだ…うん!!秘密にしとく!!」
と、約束してくれた。
多分だけど、漢字は一文字で意味を成すモノが多い、ソレが使い易かったし、コッチで流行らせなかったのもソレが原因だと踏んでいる。梵字とか使われてたらお手上げだったよなぁ…
と、話しながらの猪鍋の夕食も終わり、それぞれに部屋に戻る事にした。お風呂の入れ方はアイラが凛さんに、説明してたから大丈夫だろぉ。
「ココに泊まるのも二回目だね。」
「まだ本格的に営業して無いから前のまんまだと思うぞ。」
「まずは掃除だね?」
「かもな。」
と、楓と手を繋いで部屋に入ったら…
「何でこんなに綺麗なんだ?」
綺麗に掃除され、整頓されていた。
「さや、頼んだ。」
アイラがそんな事を言ってるなるほど…コレは、さやさんに頼んで綺麗にして貰っていた。って事だよな?なんか、「いつも頑張ってますね。」なんてにこやかに言われたらハズいぞ!?
そんなオレの気を知ってか知らずか、アイラはそそくさとお風呂の準備を始めてるし、朔夜も足拭きマットやタオルとかの用意してるし、楓もアイラと朔夜の仕事振りを、しっかり観察して、次回からヤル気なのかな?
はい、その日は三人にお風呂で洗われ、里芋洗いみたいに風呂に浸かり、風呂上がりに汗だくになったり、お漏らしされたり、して二回目のお風呂に入ったりして充実した一夜を過ごした。
ふかふかベッドは気持ち良いと、改めて思った次第です。
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お時間がありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」も合わせてお読みください。




