第五百七話 昼ご飯の記憶
暴れ鳥…ただのデカい鶏…そんな設定で良いのかなぁ?
流石に無いわぁ…
熊と目壱達が戻るとの連絡が有り、三吉と出掛ける予定がズレ込み、熊と目壱達が帰還した翌日、オレと楓と説明役にアイラと御者として朔夜、ソレとあの城の主人となる、三吉と凛さんと蒲江さんの合計七人で八木沢村に行く事にした。
「みんな忘れ物は無いかぁ?」
「大丈夫だて!!」
オレの質問に、三吉が応えた。
全員で小型バスに乗り込んで、朔夜の運転で八木沢村に出発する。
今回は三吉に見せ付けるのも有るけど、ソレ以外にも、働き手の募集もする予定だ。
八木沢村にトラクター等の農機具を導入すれば、小さな労力で大きな成果を出せるからね。そぉすると、余剰人員が出て来るからその人達をあの城で雇い入れる…人財の確保の目処は立っている。って事で、
《…で、トラクターとかの量産体制はどぉ?》
《そぉだねぇ…マスターの計画より少し遅れるかもだけど、かなり進んでるよ。ちょっと城作りが楽しくて、やり過ぎた感は有るけど、ちゃんと予定は進めてるよ。》
《そか、なら良いかな?城が人を入れる事が出来る様になる迄には間に合わせてくれよ。》
《ん、頑張る!!》
と、天才相手にお願いしてみる。アイラもヤル気を漲らせて技術革新を進めてくれるだろぉ…その内、テレビゲームとか出来ないかなぁ…
ソレから二日、八木沢村に着いて、三吉の家が有った場所に立派なお城が建っているのを見て、
「これ…わいの家が有った場所だべな…」
「そぉだよ。三吉が許可してくれたから、こんなお城みたいな立派な旅館が出来たんだよ。」
「…立派過ぎないだか?」
「そぉか?ラナーの農事総長の自宅兼旅館だ。このくらい有った方が敵が敵で無くなるぞ。」
「そんなもんだべか?」
「そんなもんだよ。」
と、話してたら、
「マイマスター、この辺に使う?」
「あぁ、そぉだよ。取り敢えずトラクター三台、コンバイン三台、ドローンも一台、その他、必要に応じて増やすよ。」
《ソレが第一目標?》
《そぉだよ。オレの式とアイラの技術が合わされば不可能ぢゃ無いハズさ!!》
《マスターとの共同作業…》
頬を染めながら言わないの!!まぁ、周りには聞こえてても理解出来ない言葉だから良いんだけどね。
「ま、そぉなるかな?ヤル気出る?」
「うん、いっぱい!!」
と、スゴく眩しい笑顔を向けてくれた。
「ほら、旦那様、お昼ご飯にしよ!!」
「そぉだな…よし、みんなでご飯にしてからあのお城を見て回るか。」
「うん!!」
と、楓に手を引かれ、さやさんの定食屋さんに入る。
「いらっしゃいませぇ〜!!」
初めて見た、若い女の子が出迎えてくれた。
「こんにちは、ちょっと大人数だけど、大丈夫ですか?」
「はい、えと…七名様ですね、こちらにどぉぞ。」
案内されるままに、奥の方の八人掛けな感じのテーブルに案内された。
「こちらでお寛ぎ下さい。ご注文がお決まりになられましたらお呼び下さい。」
「はい、ありがとぉございます。」
と、返事をし、
「オレはいつもの麦粥を貰うけど、みんなは?」
「わいも麦粥が良いだな。毎日丹精込められたご飯を美味しく頂いてるだで、たまには麦粥が懐かしいだよ!!」
と、三吉が言うもんだから、全員で麦粥を注文した。
「…麦粥ですか?えと…お品書きには無いと思うのですが…」
「うん、でも、さやさんに聞いてみて。」
「…はい…」
と、女性は裏に入って行く。そしてすぐにさやさんが出て来た。
「あら?どこの誰かと思ったら。」
「この前振りですね。」
「女将さんのお知り合いの方ですか?」
さやさんとオレが挨拶をしたら、さっきの女の子が聞いて来た。
「あぁ、この前お休みだったから知らなくても仕方無いね。こちらの若い方は、ラナーの総大名様で、コッチの木偶の坊は私の弟だよ。」
「えっ!?総大名様!?ソレに女将さんの弟さん!?なんで一緒に!?」
ははぁ〜!!っていきなり座礼されたよ…止めてよね…
「そんな事しないで欲しいんだけど!?」
オレの声掛けにも反応せず、女の子は姿勢を崩さない…ある意味スゴいな…
「ほら、みさおちゃん、立ち上がって、今の総大名様はお忍びで来られてるんだから、そんな事する方が迷惑よ。」
さやさんの言葉に、みさおちゃんと呼ばれた女の子は、やっと立ち上がった。
「あの…知らぬ事とは云え、先程は失礼しました!!」
みさおちゃんは勢い良く頭を下げて謝罪して来た。必要無いんだけどなぁ…
「そんなに謝る事ぢゃ無いよ?旦那様はそんな些細な事で腹を立てる程子供ぢゃ無いから。」
と、オレの隣に座る楓がみさおちゃんをなだめる。
うんうん、ちゃんとオレの事解ってて出来た奥さんだなぁ。後で褒めてあげなきゃ。
「そぉ云う事ですので気にしないで下さい。」
オレも微笑み返してやると、
「ひっ!?」
みさおちゃんは、小さな悲鳴を上げて、ひっくり返り、ヒキツケを起こした様に泡を吹いてピクピクし出した!?
「ちょっ!?大丈夫か!?」
「旦那様は触らない!!暫く横にしてれば治りますから!!ソレから…旦那様は目付きも悪くて、怖いんだから、無闇に微笑まないの!!」
って、楓に叱られちゃったよ…でもかなりヒドくない!?
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お時間がありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」も合わせてお読みください。




