第五百六話 暴れ鳥の記憶
このまま平和が続きます様に…
あれ?フラグ臭く無い!?
帰って来たなぁ…
「殿、僭越ながら、一言申し上げても?」
唐突に道雪が聞いて来た。
「ん?オレ達の間柄で遠慮は要らんだろ?」
オレは、なんの遠慮もなく言って良いよとの意味を込めて言ってみた。
「しからば、殿はお子様がお産まれになられましたら、抱っこはされるので?」
「しまくるに決まってんだろ。おっぱいもあげたいけど、男ぢゃ出ないからなぁ…」
「あ…そこまでですか…でしたら私からは何も申し上げる事は有りませぬな…」
ん?何を言おぉとしてたんだ?でも、正解だったならそれで良いかな?
「そぉだで!!子供は可愛いだべ!!」
すっかり出来上がっている三吉が、テンション上がりまくりで力説する。
「あぁ、それは解る…今でも早く顔を見せて欲しいって感じだからな。」
オレは笑いながら三吉に答えて、奥さん達の方を見てみる。
奥さん達にアイラと凛さん、蒲江さん、腹黒女官さんまで混ざり、女同士でも盛り上がってるな。なんか寂しい気持ちもあるけと、たまには…ね。それに女同士ぢゃ無いと解らない事もあるだろぉから、コレはやっぱり、たまにはいいのかもね。
そんな感じで、椿の妊娠お祝いの宴席は終わり、その日は、奥さん達に加え、アイラと朔夜も一緒に仲良く眠った。
翌日、朝から電話を受ける。
『殿、無事にカオサオまでは帰還出来ました!!』
電話の相手は中村左衛門だ。
「おぉ、無事の帰還ご苦労。」
『はっ!!有り難きお言葉!!』
「で、コレからどぉ動くつもりだ?」
『はい、宜しければ、私も、熊殿、目壱殿と共に普段殿が生活してらっしゃる、九尾の村を見てみたく思います。』
「そぉだなぁ…ま、来ても大丈夫だとは思うが、主上陛下、教皇猊下、代理とお偉いさんがどっさり居るけど大丈夫…だよな?」
『はっ!!殿に恥をかかせる様な事は決して致しません!!』
ソコは気にして無い。要らん緊張しないか心配してたんだけど…ま、大丈夫だな。
「あぁ、そんな緊張しなくても大丈夫だぞ。それより、暴れ鳥って、どんな大きさなんだ?」
『はい、人の背丈の半分くらいで、重さは私と同じくらいは有ります。力も強く、狼程度なら自分達で撃退可能なのですが、飛べない鳥とも言われております。』
エミュー見たな感じかな?かなり大きな鳥小屋が必要になるか…
「良し、カオサオからなら五日程度で九尾の村に着くな。良いか、オレの目の前で帰還の報告をするまでが仕事だからな。」
『はっ!!心得ております!!』
と、熊と目壱の帰還が数日後だな…となると、暴れ鳥の飼育場が必要になるな…餌は何を喰うんだ?穀物類かな?
よし!!取り敢えず、今日から突貫工事だけど、みんなでやれば直ぐに終わるだろ。
と、云う事で、朝食後、アイラと茨木と八瀬と縊とで着工するか!!
「旦那様や?」
「なんだね?紅葉さんや。」
「何やらワクワクしてるみたいやよ?何があったのかや?」
「あぁ、熊と目壱が帰って来るんだよ。暴れ鳥を連れて!!」
「暴れ鳥…暴れ鳥かや!!」
「うん、だから、今日から突貫工事ではあるけど、飼育小屋を作るんだ。」
「そぉかやそぉかや!!それはわっちもワクワクするやよ!!」
「うんうん、アレ?大きさってどのくらい?」
オレと紅葉の会話に椿も混ざって来た。
「あぁ、エミューって知ってるか?」
「あの駝鳥より一回り小さい鳥でしょ?」
「あぁ、聞いた話ぢゃそのくらいの大きさらしい。」
「かなり大きいんだね…あの繊細な味からは想像出来ないわ…」
「オレもビックリしてる。鶏くらいかと思ってたよ…」
そして、楓がぶっちゃける。
「美味しいんだからそんなのどぉでも良くない?」
「まぁ…そぉなんだけど…そんなこんなで、今日から鳥小屋作りに取り掛かるから。」
「いつも思うんだけど、旦那様はラナーの総大名で、コト連合の総代だよね?」
「ん?あぁ、そぉだな…」
「そんな旦那様が、小間使いみたいな事する必要があるの?」
「あぁ、その事か…誰かに作れって命令も出来るけど、オレがしたいんだよね。」
「そっか、なら仕方無いね。」
仕方無いか?ま、いっか。
と、朝食を終えて、オレはアイラと共に、茨木達の所に来た。
「…って事で、鳥小屋を作りたいんだけど、良いか?」
「勿論ですよ!!そんなに美味いんなら我々も食べたいですしね。」
「そぉですよ。それに、我々は殿様の配下でしょ?命令すりゃ良いんですよ。」
「そぉそぉ、新たな仕事、しっかりやらせて頂きますよ。」
と、三人共ヤル気満々で協力してくれるらしい。ホント、人財に恵まれたなぁ。
ソレから四日かけて樹木コンクリート製の五十羽くらいは飼えそぉな小屋を作って、そこそこの広さの放牧場も作れた。
あとは熊と目壱の帰りを待つだけだな。
ソレから二日、清仁さんの運転する小型バスが村に着いた。
「長旅お疲れ様です。」
オレは清仁さんと奥さんに労いの言葉を投げかけた。
「あぁ、オレ達は何もしてないんたから、そんな労いは不要だぞ。」
「まぁ、そぉなんですけどね…クリラーノは如何でしたか?」
「あぁ、オレ達が鑑連の身内だと知れてからは、町の人達とかの対応が丁寧過ぎて怖かったぞ。」
「丁寧過ぎた?」
「クリラーノ解放の英雄とか言われてたぞ。」
「止めてくれ…って感じだよ…」
と、話してたら、
「殿!!只今帰還仕りました!!」
と、中村左衛門が小型バスを降りて来て挨拶してくれる。
「あぁ、お前も長い間世話をかけたな。」
「滅相も無い。自分に出来る、最大の仕事をしたまでです。」
「そぉか、ま、今夜はゆっくりしてくれ。」
「はい!!」
と、中村左衛門の労を労ったら、熊と目壱が降りて来た。
「殿様!!今帰りましただよ。」
「ほら、コレが、殿様御所望の暴れ鳥だべ!!」
と、鳥籠を一つずつ持ってるけど…
「ねぇ…アレって…鶏だよね?」
オレの隣に居た椿がまんまの感想を言って来た。
「うん、大きさこそ違うけど、ソレ以外の何物でも無いな…」
そぉ、熊と目壱が持って降りて来たのは、紛れも無い、大きな鶏だった…
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お時間がありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」も合わせてお読みください。




