第五百四話 宴会の記憶
一方の妊娠を喜んだら、一方がヤキモチなのかな?独り占め病とか…
コイツ等、呑みたいだけなんだなぁ…
「めでたいだでぇ〜!!椿さんおめでとぉ〜!!だで!!」
三吉の音頭で、乾杯が行われ、大宴会が催された…
三吉!!意外と馴染んでるな!!ココでは珍しい、人間同士の夫婦のクセに…
ソレからどんちゃん騒ぎになって、御社の前はさながらお祭りの様相を呈していた。こんな盛大に祝って貰えるとは…いや、紅葉の時もそぉだったっけ?
あ、教団関係者には連絡しとくべきかな?
オレはコッソリ宴会を抜けて、
『はい、松岡様、如何されましたか?』
オレがまず、電話した相手は紗南さんだ。
「あぁ、その…椿の事なんだけど…」
『あら?教皇猊下と何か有りましたか?』
「うん…椿と…って事ぢゃ無く椿が…その…」
『如何されましたか!?落ち着いて仰って下さいまし!!』
「うん…その…妊娠しちゃったんだよね…」
『妊娠?えと…御懐妊と云う事ですか!?』
「うん…」
『まぁ!!ソレはおめでとぉ御座います!!』
「うん、まぁ、一応椿は教皇だから、紗南さんから関係者には伝えておいて。」
『はい!!畏まりましたわ。あまりご無理はされない様にお伝え下さいまし。』
「うん、ありがとぉ。ぢゃぁお願いね。」
『はい。ソレでは失礼致します。』
と、電話は切れた。
コレで教団内には知れ渡って、無理な仕事は来ないだろぉ…あれ?その分の仕事って、楓に回るのか!?やべっ!!楓にちゃんとフォローしないとヘソを曲げるかも!!
オレは宴会場に戻って、楓を探す。探すまでも無く。紅葉と椿と一緒に居たよ…
「楓、ちょっと良いか?」
「ん?どぉしたの?」
楓は何事も無い様に応えてくれた。
「あぉ、今話すべきかちょっと迷ったけど、早い方が良いと思ってね…」
「…えっ!?もしかして…私邪魔なの?」
「ん?そんな事あるワケ無いだろ?オレが死ぬまでは側に居て欲しいよ?」
「ホントに?」
「あぁ、ホントだ。」
「ぢゃぁ、どんなお話?」
「んと…仕事の話なんだ。」
オレは楓を膝に乗せ、一緒にご飯を食べながら話す。
「お仕事の話?」
「そぉ、椿が妊娠しちゃったからさ、教団の仕事の一部が、楓に…ってなるだろぉと思ってね。」
「そっか、うん、ソレは仕方無い事だから大丈夫だよ。ちゃんといっぱいお勉強もしてるんだから!!」
「そか。うん、なら安心だな。」
と、オレは楓の頭を撫でる。
「子供扱いしないの。」
と、少し強い口調で、楓は言うけど、払い除けるとか、本気でイヤがるみたいな事は無かった。
「うふふ、なんか、旦那様に妹が出来たって感じだね。」
椿がオレと楓を見て、嫉妬するでも無く、そんな事を言って、優しい目をする。
「ホントにそんな感じやよ。ま、旦那様はしばらく三重ちゃんの所に居たから、その頃を思い出すかや?」
「そぉだな…あの頃は、右も左も解らない状態だったし、千代ちゃんが懐いてくれて、有難い事に、寂しいって感じは殆ど無かったし、朝、布団に千代ちゃんが居た時はビックリしたなぁ…」
「おやおや、隅におけぬやよ?」
「ふぅ〜ん…私が居なくても寂しく無かったんだぁ…」
と、何を言ってもチクチクされそぉなんだけど?
「ふたりとも、旦那様をいぢめないの。」
と、楓が庇ってくれた。
「楓は優しいやよね。」
「うんうん、優しいなぁ…」
と、楓をオレの膝から奪い、紅葉と椿は楓を優しく可愛がる。
ま、ココは奥さん達に任せるか…
「とのさまぁ〜!!呑んでるだかぁ〜!!」
と、いきなり三吉が肩を組んで来た。いつもこんな、馴れ馴れしく無いんだが…酔ってるな?
「いや、まだ色々する事が有ってな…」
「ソレはイケないだて!!さっさと済ませて呑むだて!!」
うん、完全に出来上がってるな…
と、そんな事をしてたら、
《サンキチ!!ストップ!!マイマスター!!大丈夫!?》
と、頬を赤く染めて、酒瓶を持ったアイラが、酒を煽りながら三吉を引き離しに来た。
あ…うん、知ってた…アイラも出来上がってるな…
《あぁ、心配無い、もぉ話も終わったから。》
《そぉ?なら、私と呑も?先ずは口移しで…》
と、アイラは酒を煽り、口付けして、酒をオレの口に流して来た。
《美味しい?》
《もちろん。》
と、返事をした瞬間背後に悪寒が…ギギギギギ…錆びたブリキのオモチャみたいな音が出てたかは解らないが、そんな感じで後ろを見ると…
「旦那様?わっちの酒も呑むやよね?」
「当然、私のお酒も呑むよね?」
「私のも呑んで!!」
と、奥さん達三人が、酒瓶を持ってやって来た…うん、コレは断れないよな…
「当たり前ぢゃんか!!一番呑みたい酒だもん!!」
と、紅葉、椿、楓とアイラ同様、口付け呑みをする。
「今度はわっちにも呑ませて欲しいやよ。」
「あっ!!お姉様、ズルい!!私も!!」
「私もだよぉ〜!!」
と、三人にされた事を仕返すんだけど…妊婦の飲酒って身体に悪いんぢゃ…
「なぁ椿…」
「ん?なぁに?」
「妊婦さんの飲酒って、身体に悪いんぢゃ…」
「うん、そんな話も有るかな?ま、少しくらいなら良いんぢゃ無いかなぁ?」
「程々にな?」
「私を心配してくれるの?」
「当たり前だろ?」
「ぢゃぁ、もぉ呑まないね!!」
「うん、そぉしてくれ。」
と、話してたら、
「わっちは酔い潰れても構わんかや?」
と、紅葉が割って入って来た。
「紅葉もダメだよ?」
「ふむ…わっちの事も心配するのかや?」
「当たり前だ!!」
「なら、わっちもこの辺にしておくやよ…」
「そぉしてくれると助かる。」
と、紅葉を納得させたまでは良いんだけど…
「なら、私はいっぱい呑んでも良いよね?」
「ダメだよ!!成人したとは云え、まだ酒を呑んで良い年齢ぢゃ無いんだから!!」
「むぅ…なら何歳になったら良いの?」
「二十になってからだよ!!」
「むぅ…旦那様のイヂワル…」
右に紅葉、左に椿、膝の上に楓、背中に当たる幸せな膨らみはアイラだな…ココって、高級クラブか何かか?
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お時間がありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」も合わせてお読みください。




