第五百話 城の記憶
陣乃介に相談…頼りになるんですね…
驚愕したなぁ…
鬼達が、人目を気にせず、過ごせる場所…それは見付かったし、使用許可も下りた。後は移動するだけだが…
「済まんが、しばらくはココで過ごして貰えるか?」
「どぉ云う事ですか?」
「みんなをとある場所に連れて行ってソコで、自由に生活して貰う事になるんだが、ソコの調査も必要だからな…水源が在るかどぉかとか…ま、ソコソコ準備が必要になるからな。」
「そぉですか…解りました…」
と、鬼達になんとか納得して貰いはしたけど、本当に納得して貰えてるかなぁ?
不安は残るモノの、オレ達は下流の村に戻る。
「んな!?そんな事になっとったのですか!?」
長老っぽいおばぁちゃんに、事の成り行きを説明したら、腰を抜かさんばかりに驚かれた。
「うん、ソレで一応の片は着いたけど、暫くは上流に近付かない方が良いよ。刈り残しが彷徨いてるかも知れないからさ…ココには来ないとは思うけど…」
「そ、そぉですか?」
「うん、城に連絡して、警備に何人か送る様には言ってるから、ソレまではオレ達が居るしね。」
「そぉですか…解りました。なんとかなるなら…」
「水もすぐに流れて来ると思うから、ソレまでは辛抱して貰いたい。」
「解りました。ソレにしても、アレもコレもと若いのに大したモンぢゃのぉ…」
「ん?あぁ、一応総大名なんて地位を任されてるから、やれる事をしてるだけだよ。」
「総大名?ソレは何ですかな?」
あっれぇ〜?総大名で通じないぞぉ?
「御老体、総大名とは今のこのラナーを治める人の事です。暫く前に王権は滅びまして、今はこの松岡鑑連様がラナーの国主です。」
「…えと…平たく言えば王様?」
「はい。」
勘兵衛の説明に、おばぁちゃんは何となく納得し、目を白黒させ、
「…どひゃぁ〜!!失礼しましたぁ!!知らぬ事とは云え、とんだ御無礼をぉ〜!!」
って、その場に土下座とかしないで下さい!!
「おばぁちゃん、そんなのは気にしなくて良いからさ、今回の件はこの程度しか出来なくてごめんさない…」
「いえいえ!!充分過ぎる配慮を頂きました!!これ以上何かされてはバチが当たります!!」
って頭を地面に擦り付けてるよ…
「えと…あのね、おばぁちゃん?オレはそんなお偉いさんぢゃ無いんだから…」
「殿より上のお立場となりますと、主上陛下しか居りませぬな。しかも、殿に意見ができるかと問われれば否と言うしか…」
って、勘兵衛さん?しれっと何をいってるのかな?
「ひえぇ〜!!どぉか!!どぉか村の者達の命ばかりはぁ〜!!」
って、おばぁちゃんも乗っからないで?
「多少そんな事があっても気にしませんから、どぉか頭を上げて下さい。」
と、なるべく優しくおばぁちゃんに手を貸して、立たせてあげる。
「なんと寛大な…勿体無い事ですぢゃ!!」
と、何でこんなに恐縮されるかなぁ…
「殿は、早くご自身のお立場を理解して下さい。」
「…努力はするよ。」
と、後発の護衛達が来るまで、村で過ごし、やっとラナーの城に帰った。
「旦那様!!遅いやよ!!まったく…」
「そぉだよ!!待ちくたびれたんだからね!!」
「捨てられたかと思っちゃったよ…」
紅葉、椿、楓にお小言を言われる。
「いや、まぁ、話した通りの事で…」
「まぁ、総大名としての仕事をちゃんとしていた事は褒めてやるやよ?でも…寂しかったのは事実やよ!!ちゃんと椿と楓を可愛がるやよ?」
「…はい…」
と、この件に付いてはこの程度で終わった。
「勘兵衛!!」
「はっ!!」
「十人程カオサオに送ってくれ、陣乃介にはこっちから話を通しておく。ひと月くらいを目処に、自給自足出来るか確認させてくれ。」
「はっ!!」
「あと、初期に必要なモノを書き出してくれ、あの鬼達が自給自足出来るだけの物資は渡しておいてやりたいからな…」
「お優しい事で…」
「そぉでも無いさ、死か追放かだからな…厳しいと思うぞ。」
「そおですか…ならそぉ云う事にしておきましょぉ…」
と、話して、翌日、オレ達は九尾の村に帰る事になった。そして、八木沢村に来た時…
「城…だな…」
「城やよ…」
「金鯱居るし…」
「ここ…ドコ?」
旅館の予定地に立派な城が建っていた。
オレ、紅葉、椿、楓がそれぞれ感想を漏らしたら、
「オー!!マイマスター!!出来たよぉ!!」
と、アイラが城から出て来て、オレに抱き着いて来た。
「出来たって…アレからお城になっちゃったのか!?」
《姫路城がモデルよ!!》
「姫路城…《見た事有ったの?》」
「いえぇ〜す!!ビューリフォーだったよ!!」
と、得意満面だ…こりゃ今度三吉を連れて来なきゃな…
と、その日は城…旅館に一泊する事にする。
温泉はかなりの勢いで出て来るみたいで、最上階に一端上がり、ソコから下に落とし、一般用になるらしい。温泉の温度は元々がかなり高かった様だが、ちょうど良い具合になっていた。
職人の遊び心しか見えない素晴らしい作りに仕上がっている。
「こりゃすげぇ!!ラナーの城をココに引っ越しさせたいぞ!!」
「ダメやよ!!ココを謁見殿にするんやよ!!」
あ、紅葉の言葉に、当初の予定を思い出す。
あ、そぉだよ!!ココに転移の式を刻むつもりだったっけ?
今度、三吉を連れて来た時にでも作るか…
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お時間がありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」も合わせてお読みください。




