第四百九十九話 鬼の処遇の記憶
勘兵衛の判断はどぉなるんでしょぉか?
勘兵衛は現実見てるなぁ…
「…で、私に相談ですか…」
「あぁ、オレぢゃまだまだ人生経験不足なんだなぁ…」
「誰よりも濃い人生だと思いますがね…」
「ん?なんか言ったか?」
「いいえ…」
オレは、嶋田一之助に連れて来られた勘兵衛に、鬼の処遇に対して相談をしていた。そこに嶋田一之助がチャチャを入れて来た次第だ。
「まぁ、嶋田の意見もそぉですが、殿に経験が足りない様には見えませんが…そぉですね…」
ソコから勘兵衛が語った内容は、ここの鬼を生かした場合に、理性的な鬼と、人喰いの鬼が、一般人には見分けられない、因って、一般市民に被害が拡大するとの事たった…確かに見分けが付かないし、オレの肝入りとかだったら、罪の無い一般市民からの恨み辛みもオレに向くのは必定だな…
「なるほとな…おれが平気だからとソレを皆に強要したりしたら、犠牲者が増えるだけって事か…」
「はい。」
「ならどぉしたら彼等、彼女等を死なせずに済むんだ?」
「そぉですね…子鬼はどぉ仕様もないので死なせるか、死ぬまで幽閉するか…ソレ以外は人に戻すのが良いかと思いますが…」
「ソレで納得して貰えるのか?」
「ソレで納得出来ないなら死んで貰うしか有りませんね…」
死ぬか、幽閉かの選択肢しか与えられないのか…なんとかならないモノなのか…ソレに、子鬼達は皆んな、自我が在り、既に相当に頭が良くなっている者も居る。子供の作り方も知ってそぉだが…コレばっかりはさせられないよな…
「…と、貴方方に与えられる選択肢はこの程度しか無いのが心苦しいんだが、どぉか選んで欲しい。」
オレは勘兵衛との協議内容を鬼達に伝えた。
憤る者、納得する者、泣き出す者、十人十色の反応が帰って来る。
「…そぉですね…罪無き人々の命の補償、ソレを考える立場の人にはそんな選択肢しか用意出来ない事は理解しました。ソレに、子供達は十人程…親以外は人として生きる道があるので在れば、そちらを選ぶ様にするとして…子供達とその親達が問題ですね…取り敢えず、子供の居ない者達は、人として生きる方を選ばせては貰えませんでしょぉか?」
「あぁ、ソレは受け入れる。問題は…」
「子供の居る者達ですね…」
「あぁ、オレとしては、なるべくなら生きる道を選んで欲しいが、その時は子供達は幽閉になるんだが…」
「解りました…話してみます…」
鬼の代表っぽい女の鬼は、鬼達を集めて、話の内容を皆んなに語っていた。
子供の居ない鬼達は例外無く、人に戻る選択を選んで、オレは火傷消しの式苻を二百程描く羽目に…取り敢えず、木版を作り、法力を流しながらどんどん作って行く。そして、出来た式苻を嶋田一之助に渡して、人に戻る選択をした全員に貼って貰うんだが、全員悲鳴を上げてのたうち回り、十分程で人の姿に戻る。
「こんなに痛いとは聞いてませんでしたわ…」
人の姿に戻った女の子がそんな事を言い、ぶかぶかの服から、見えちゃダメだ部分がチラチラしてて、目のやり場に困ります!!
しかし、この美形率の高さはなんなんだ!?オレ一人取り残されてる感が強いんだけど!?
数えたら、男二十三人が人間に戻ってて、親だろぉ十二人は鬼のまま…女性も十二人が鬼のままだ。子供は十三人…兄弟ご一組居るんだな…
「…で、あんた等はどぉするんだ?」
オレは鬼のままの二十四人と子供十三人に聞いてみた。
「…子供達が幽閉なら、いっそ一緒に殺してくれ、どっち道、オレ達は犯罪者だ。覚悟は出来てる。」
男の鬼の代表っぽいヤツがそんな事を言い出した。
男の十二人はソレに賛同している様だが、
「…どぉか子供達だけは、自由に生かしては貰えませんか!!」
なんて懇願されてもなぁ…
オレが勘兵衛に目をやると、
「おっと、死体を片付けて、水を流さねば!!嶋田!!行くぞ!!」
「はっ!!」
と、わざとらしくこの場を去ってしまった。いや、オレはお前に丸投げしたかったんだけど!?何をしれっとこの場を去ってんだよ!?
「本当に申し訳ないが、ソレだけは看過出来ない問題なんだ…個人的には希望は叶えてやりたいんだけど…普通の人には鬼は危険なんだ…解って欲しい…」
オレの懇願は通じたかどぉかは解ら無いけど、鬼の女性は暗い表情をする。
やっぱり母親って、そぉなんだろぉなぁ…でも、ココは心を鬼にしてでも毅然とした態度を取らないとな…
「はい…そぉですね…解りました…子供達は切り捨てられる運命なんですね…」
「言い方は悪いけど、そぉなりますね。恨んでくれて良いですよ。」
「そんな…話を聞く限りでは、問答無用で殺されている事も在り得たと感じますのに…選択肢を与えられただけでも…」
とは言ってくれるけど、やっぱイヤだよなぁ…望み通りになん無いんだもんなぁ…これもあのクソ王の尻拭いか…
どっか適当な所で自立してくれれば…あれ?そぉ言えば…
オレは思い当たった事が在り、陣乃介に電話をして確認を取ってみた。
すると、オレの心当たりは大当たりだった。
「あのね…鬼のみんなが、とある場所でならなんの気遣いもしなくて、生きて行ける場所が有ったんだけど…ソコに移り住むってどぉ?」
「んな!?ソレは本当ですか!?」
「あぁ、ただ…男も女も生殖能力は奪わせて貰いたいんだけど…」
「せいしょくのうりょく?」
「あぁ、子孫を作れない様にして、その上でなんの気兼ねも無く、三十七人が死に絶えるまでは生活出来る様になる…本当に申し訳ないが、子孫だけは残せない…ソレ以以外は…ソコから出ないって条件つきだが…」
「子孫が残せない様になって、ソコから外に出ない、それだけなんですね?」
「あぁ。」
オレの言葉にまた鬼達が会合をし、オレの案に乗っかる事に決まった。
後悔しないでね?
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お時間がありましたらもう一つの作品「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」も合わせてお読みください。




